カザフスタンで働くには?日系企業の駐在員求人や現地採用の就職事情とビザ申請について

カザフスタンは、日本の著名な建築家ゆかりの地です。1997(平成9)年にアルマトイから遷都され、新しく首都となったのがヌルスルタン(旧称アスタナ)です。そのヌルスルタンの都市計画の設計に携わったのが、建築界のノーベル賞と言われる、フランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞した黒川紀章氏です。

ここでは、カザフスタンで働く際にあたって、知っておくと助かる就労ビザや就職事情と求人などについてご紹介致します。



カザフスタンで働くには?カザフスタンの就労ビザについて

2017(平成29)年より有効な日本国籍のパスポートを持っていれば、カザフスタンに観光目的で入国すると、ビザなしで30日間まで滞在できます。また、外国人がカザフスタンで働く場合には、正規の労働契約と就労ビザの取得が必要となります。

カザフスタンの就労ビザの種類や期間について

カザフスタンの滞在許可のカテゴリーは、主に学生・就労・投資家の3つに分れています。就労と投資家が主に就業関連でのビザになりますが、さらに滞在許可登録に該当する外国人登録が必要となってきます。まずは、就労ビザと外国人登録について、以下ご説明致します。

就労ビザA

カザフスタンの就労ビザの滞在期間は、労働許可期間に準じた範囲で最長3年有効となっています。国によっては、1年ごとの更新や最長2年まで有効のところもあるので、条件としては平均以上です。なお、こちらの就労ビザは、主に現地採用の人達を対象としたものです。駐在員に関しては、下記「カザフスタンの就労ビザの申請について」での説明にある「投資家ビザ」を取得する場合もあります。

外国人登録

カザフスタンに出入国日を含め5日以上滞在する場合、滞在許可登録が必要となりますので、注意が必要です。空路で入国した際には、ほとんどの空港で入国審査時に90日間の滞在登録が行われますので、手続きを忘れないようにしましょう。登録を怠ると出国時に50ドル以上の罰金徴収のペナルティーがあります。

なお、在日カザフスタン大使館での事前登録・宿泊先のホテル(一部のみ)・現地の内務省外国人登録局(イミグレーションポリス)にて登録と言った方法もあります。詳細は、東京都港区麻布台にある在日カザフスタン大使館に問い合わせてみてください。

カザフスタンの就労ビザの申請について

就労ビザA

カザフスタンの就労ビザ申請には、労働許可証が必要となります。正式な労働契約書をはじめ、各種書類を用意してからの申請になるのは、諸外国とほぼ同じと考えて良さそうです。カザフスタンでは学歴を重視する傾向にあるので、最終学歴証明書や履歴書(職務経歴書)なども準備しておいた方がいいでしょう。詳細は、カザフスタンの就業先のコーポレート・スタッフに尋ねてみてください。

投資家ビザ

同じく就業関連のビザのカテゴリーの中に含まれる投資家ビザについて、ご紹介致します。外国資本の会社の代表者・管理職・マネージャーが対象となりますので、駐在員としての赴任の場合に、就労ビザ以外で投資家ビザ取得することもあります。査証発給料は無料で、就労ビザの滞在期間最長3年と同じ条件か、あるいはそれ以上長く滞在できるでしょう。

カザフスタンの就労ビザの申請の難易度

カザフスタンの就労ビザの申請の難易度が高いと、今まで耳にしたことがありません。それ以上に気になるのがロシアの隣国に位置するため気候ですが、ヌルスルタンの夏季の平均気温は20℃と過ごしやすいです。

流石に冬はそれなりに寒く、カザフスタン最大都市のアルマトイの最も寒い1月の平均最高気温は-2℃、最低気温は-12℃です。ヌルスルタンの冬はアルマトイより-6℃前後低いですが、日本人も結構暮らしています。

カザフスタンの就労ビザの申請に必要な語学力

カザフスタンの就労ビザの申請に必要な語学力の定めがありませんが、英語はほとんど通じないと思った方が良さそうです。日常生活においては、英語よりロシア語の方が、かなりの確率で通じます。仕事で日本語以外ではロシア語か英語でのやりとりになると思われますが、詳細は勤務先の会社か転職エージェントに確認をしてみましょう。



カザフスタンの就職事情と求人について

外務省のホームページによると、カザフスタンの在留邦人数は、174名と紹介されています。日本人学校は現在のところなく、日本の子女向けにミラス・インターナショナルスクール・アスタナ校を外務省が紹介しています。また、カザフスタンには商社をはじめ、40社を超える日系企業が現地に進出しています。

日本におけるカザフスタン系企業

日本とカザフスタンの間に2019(令和元)年10月31日より、SCAT航空の直行便が新規就航されるようになりました。この路線が日本とカザフスタンを結ぶ初めての直行便となり、二国間の友好に大きく貢献しています。また、直接日本に進出していないものの日系企業と関わりのある会社も幾つかあります。

SCAT航空

SCAT航空は、カザフスタン第三の都市・シムケントを本拠地とする航空会社です。日本の成田国際空港からカザフスタンの首都にあるヌルスルタン・ナザルバエフ国際空港まで、週1便SCAT航空の直行便が就航されています。なお、2020(令和2)年に入って、各航空会社のフライトスケジュールが変更になっているので、ご利用前にご自身で内容を確認してみてください。口コミによると、快適なフライトで、機内食はおいしいとのことです。

カザフスタン鉄道

カザフスタン鉄道は、ヌルスルタンにヘッドオフィスを置く国有企業です。日本通運の中国法人・日通国際物流が、2017(平成29)年にカザフスタン鉄道およびその子会社KTZ Expressと、東アジアと欧州・中央アジアを結ぶ輸送について、業務提携覚書を結びました。シルクロード一帯を結ぶ役割を担い、ヨーロッパやアジア諸国から注目が集まる企業と言えます。

カザトムプロム

日本に直接進出しているわけではありませんが、カザフスタンの国有企業のカザトムプロムが東芝と業務提携を行っています。両社によるレアメタル分野に関する合弁会社の「KTレアメタルズ社」を、カザフスタンに2011(平成23)年に設立したのをはじめ、エネルギー分野などで、連携を図っています。

カザフスタンの現地採用

1991(平成3)年に旧ソ連から離脱して独立国家となったカザフスタンは、フレンドリーな人が多く、中には日本人とそっくりの人を見かけることがあります。国民性の相性も良く、現地採用では、カザフスタンの人達とのふれあいが楽しみです。そこで、先ずはJICA(独立行政法人国際協力機構)の求人案件について、ご紹介致します。

JICA(独立行政法人国際協力機構)

カザフスタンで海外駐在員として働く以外に多いのが、JICA(独立行政法人国際協力機構)の募集要項に応募して合格後、現地に派遣されて行くことです。定期的に青年海外協力隊やシニア海外協力隊の募集が出ているので、JICAのホームページやパンフレット等をご参照ください。

日本語教師

アルマトイと言ったカザフスタンの大都市部で、日本語教師の求人案件が出ている時がありますが、それほど求人が多いとは言えません。また、日本語教師の資格の有無を問われない場合もありますが、カザフスタンは学歴重視社会なので、大卒の方が採用されやすいです。北米に東南アジアや豪州のように、現地採用で比較的早く仕事が見つかる国ではないので、アンテナを張りながら求人検索をしてみてください。

カザフスタンの駐在員求人

カザフスタンの都市部の家賃の相場は月300~500ドル、高級マンションは月10万ドル以上と想像以上に高いですが、駐在員待遇だとその多くを会社が負担してくれます。2020(令和2)年7月現在の物価では、コーラなど炭酸飲料のベットボトル500mlが日本円換算で1本55円ほど、ローカルレストランの一品が120~240円ぐらいです。おおよそシンガポールを除く東南アジア諸国と同じぐらいの物価です。ここでは、カザフスタンの駐在員求人について、ご紹介致します。

商社

カザフスタンには、三菱商事に伊藤忠商事や丸紅と言った日本を代表する商社が現地にオフィスを構えています。2015(平成27)年に日本政府が火力発電所の建設にODAで120億円を低利融資することで合意し、エネルギー産業分野において、日本の商社マンが現地で活躍をしています。

鉱業

日本の東京都港区赤坂にヘッドオフィスを置く国際石油開発帝石が、カザフスタンの首都・ヌルスルタンに拠点を構えています。1998(平成10)年に北カスピ海にあるカシャガン油田と呼ばれる資源開発の約8%の利権を手に入れたのが日本からの初の大規模投資だったと言われています。過去30年間に発見された油田の中では、世界最大規模の油田であると言われ、本プロジェクトの今後の更なる生産拡大に期待が集まります。

自動車メーカー

世界のトヨタは、中央アジアのカザフスタンにも製造拠点があります。カザフスタン北部のトボル川沿いにある街・コスタナイで、7人乗り高級自動車SUVのフォーチュナーを生産しています。シルクロードの拠点であるカザフスタンでの取り組みは、近年新興国ビジネスにも力を入れているトヨタにとっての新しいビジネスモデルの一つと言えそうです。

最後に

カザフスタンは石油・天然ガス・ウラン・亜鉛などに恵まれた資源大国で、天然資源が工業生産・輸出・国家歳入の約6割を支えています。2030(令和12)年の人工未来都市完成に向けて、首都ヌルスルタンは、着々とインフラが整備されています。そんな将来的に見ても明るいカザフスタンで働くには、転職エージェントの活用が最も効果的です。

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