海外駐在や海外赴任のチャンスを掴むには、やはり英語力や現地の語学力が堪能であることは大きなアドバンテージになりますが、語学力だけが認められて海外駐在や海外赴任が叶う訳ではありません。
今回は、海外駐在や海外赴任のチャンスを掴んだ経験者の方に、「なぜ自分が海外駐在、海外赴任として選ばれたのか」について答えていただきました。今回は日本企業に勤めた方もおられるので、日本企業から海外駐在を目指しているという方に是非、参考にしていただきたいと思います。
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中国語と英語の語学力、そして総合的な評価で海外赴任へ
- 営業(女性・20代)
- 働いていた国:中国
- 現地での語学スキル:必須
私が中学生の時に父の赴任で中国に引っ越しました。日本人学校で中学を卒業しましたが、その後は現地の高校にある国際部に入学しました。英文科だったので英語での授業でしたがもちろんプライベートでは中国語が必要だったので、英語も中国語も一般コミュニケーションレベルでは問題ない程度は身につきました。
大学も語学力を向上させる為に外国語大学へ入学しました。その語学力と外国人との接触経験を持っていた事が自分が海外赴任に選ばれた1番の理由だと思います。なぜなら現地では通訳なども付かず、現地の社内ではローカルの方々とも中国語でのコミュニケーションが必須だったからです。また、国際化が進んでいるとはいえ、まだまだ海外赴任を希望する人は多くない部分もあり、入社当時から海外営業を希望する人を会社が募集していました。
社内の募集選考型の海外研修にも参加させてもらい、海外研修海外赴任を希望している事を社内に発信していました。数年の国内での仕事でも顧客から気に入ってもらえたので、全体的な仕事ぶりを見て海外へ赴任させる事を検討し、選んでもらえたと思います。
誰も行きたがらない海外赴任制度を利用して立候補
- 美容師(女性・20代)
- 働いていた国:オーストラリア
- 現地での語学スキル:できれば尚良し
私が働いていた美容室は、新人の見習いの時に、アシスタントとして海外赴任する制度がありました。スタイリストになるために、たくさんの人の髪を切り、経験を積まなければならないのですが、その時期にオーストラリアの系列店に赴任し研修をします。誰もが必ず行かなければならない訳ではなく、可能な人が行くというスタイルで強制ではありませんが、あまり行きたがらない人が多い現状でした。
私はもともと海外にいくことに抵抗がなかったし、とても興味があったので立候補して赴任させてもらいました。オーストラリアの美容室は日本人向けの、日本人経営のサロンだったため、客層もスタッフも日本人ばかりでした。
まだ、スタイリストではない見習いの私たちはカット8ドルという破格の安さでお客様の髪を切っていました。日本人留学生など、お金があまりない人たちがたくさん来て、いろんな髪質の人で練習させてもらえる環境はとてもいい経験になったと思います。
英語力・交渉力が認められて同業他社からヘッドハンティング
- プロジェクトマネージャー(女性・50代)
- 働いていた国:アメリカ
- 現地での語学スキル:必須
同業他社に勤務しており、それはアメリカの企業で、私は日本支社に勤務しておりました。アメリカで展示会があったとき、偶然にある日本企業の専務が展示会に来ていました。その方が、私が英語で製品説明をアメリカ人たちにしているのをごらんになり、女性なのに製品知識が豊富で、ネイティブレベルの英語力を目の当たりにし、自社のアメリカ進出に手をを貸して欲しい、と考えたそうです。
ショーのあと、ご連絡を頂き、仕事のオファーをいただきました。やはり、一番の決め手は英語力です。日常会話ではなく、ビジネスで通ずる英語力があったということ、製品知識が豊富であること、営業力があること、マネジャーとして管理能力があること、などが評価されたのだと思います。
その会社では、女性の中途採用は例が無く、しかも海外駐在ということも例が無く、取締役会にて承認されました。しかしながら、実際には営業職ではなく、営業から出荷までを管轄するプロジェクトマネージャーという職でした。
まずは仕事をしっかりこなすことで、語学力はプラス要素
- 会計(女性・30代)
- 働いていた国:アメリカ
- 現地での語学スキル:必須
まず一番はそれまで一生懸命真面目に働き、実績を作り、上司にアピールできていたところだと思います。その上で、面接の時の受け答えもきっちり準備し、好印象を与えられるよう最大限の努力をしました。もちろん健康に問題がないことや家族の理解があることなども重要だと思います。
さらに、学生時代にアメリカに留学経験があったことや、それによって英語ができること、アメリカに長期滞在した経験があるのでアメリカ生活に戸惑いがないことなどもポイントになったかと思います。仕事をスムーズに行うためには、現地の生活にも素早く慣れて私生活を安定させる必要もあるので、初めての国で精神的なダメージが大きい可能性のある人より、経験者の方が重宝されるのは確かです。
しかし優秀な方は他の選考者にももちろんいたので、とにかく普段からきちんと仕事をしていなければ何も始まらず、その上でプラスの要因をいくつ準備し自分がいかに適任者であるかアピールできるかだと思います。
英語力、そして結婚しているという理由も!?
- 経理(男性・30代)
- 働いていた国:アメリカ
- 現地での語学スキル:必須
ビジネス英語、日常英語が出来ているというのが一番の理由だと思います。TOIECも800点以上ありますし、なにより外国人と対等に渡り合えるほどの語学があるという評価を上司からいただいたからだとも思います。
また結婚もしていましたし、しかし子供がおらずという身軽で動きやすいというのも選ばれた一つでなはいかなと思います。最初の頃は不慣れな部分もあったので迷惑をかけたかとは思いますが、留学もアメリカでの経験でしたので生活するのに慣れるまではさほど時間が掛からなかったので、仕事に早く集中できたのも選ばれた理由の一つだと思います。
また当時、アメリカの大学で学んでみたらどうだという上司からの提案もありました。私自身、学びたいという気持ちも大きかったのでそういった様々な理由が一つとなり結果駐在員として行かせてもらえたのだと思います。他にもきっと理由があるかと思いますが、私としてはこれらが該当している理由だと思います。
想像もつかなかった海外赴任!だけど自分を成長させるチャンス
- 溶接工(男性・30代)
- 働いていた国:アメリカ
- 現地での語学スキル:必須
私が海外赴任に選ばれた理由は、語学力は全くなかったのですが、この時に関しては、入社当時からライン作業をやっており仕事においての改善や生産性の良さが会社から高い評価を受けていました。入社してから1年後には昇進しその後も、入社当時から作業しているラインの管理者として作業を行ってました。
この時にも会社の事や自分の事をきちんと考え、作業者の教育やライン改善や新規製品の立ち上げに積極的に貢献を行っていました。入社してから3年後になりますが、部下にやる気のある人を見つけ、私は自分のようになって欲しいと思うようになりました。
色々な教育を行ったり指導を行ったり、入社6年後には部長職の話が飛び込んできましたが、あくまでも現場の作業が好きだったので、昇進を断ったところ海外赴任の話をいただき、海外赴任することになりました。全く想像もしなかった展開でしたが、結果的はとても良い経験となりました。
英語力、そして学生時代の留学生活や現地への適応力
- 医療関係(女性・20代)
- 働いていた国:ベトナム
- 現地での語学スキル:必須
学生時代にカナダへの短期留学があったこと。海外経験があるということで、まわりからは認識をされていました。また、前職で航空会社での勤務経験があったため外国人に対する対応や耐性もあると見られていたようでした。
もともと海外が好きだったため、有給で海外によく行っていたこともあり、まわりからは海外好きと思われていました。語学も航空会社時代にとっていたTOEICスコアを維持するために定期的に受験をしていました。
カナダでの短期留学時代、ステイしていたのがたまたまベトナム人の家で、まわりにベトナム系カナダ人の友人がいたこともあり、ベトナムへ行ったことはありませんでしたが、「おそらく食事に関してもきっと適応できるだろう、こちらもあまり心配しなくて済みそう」と言われました。プライベートに関しては性格が少しガサツな部分があるため、「ベトナムのような発展途上国でもたくましく生きれそうなので、ホームシックにならなさそうだね。」とも言われました。
将来的に海外勤務の可能性がある会社への入社
- 観光業(男性・ 50代)
- 働いていた国:グアム(アメリカ)
- 現地での語学スキル:できれば尚良し
将来的に海外勤務の可能性がある会社への入社を希望しており、入社試験でもその希望は伝えていました。駐在のステップである高倍率の海外派遣研修員制度にも応募して合格し、TOEIC試験を受験するなど実績も残し、いつ異動になってもいいように備えていました。
もともと英語には自信があり、入社前に全員が受ける試験でもトップクラスの成績であり、本社からは英語ができる社員と評価されていました。毎年の希望調査でも海外駐在への希望を忘れず会社に訴え続けていました。
結婚して諦める社員が多い中、家族からも反対されなかったことも赴任できた理由だと思います。研修から帰国してからは海外関係の支店に配属され、それまで以上に海外に絡む仕事が増えました。そのため出張でも海外に行くことが多くなり、所属長の評価もあって希望が叶った。バブル崩壊や地域経済の悪化もあり、同僚からは海外転勤は無理だと言われていましたが、自分では強い意志を持って狙っていました。いい加減な気持ちではなく真剣に考えていたからこそ、上司は理解してくれたのだろうと思います。
言語スキルはもちろん、現地の人目線で物事を判断するスキルも大切
- 通訳(女性・ 40代)
- 働いていた国:タイ
- 現地での語学スキル:必須
私が働いていたのはタイ国に数多くある日系会社の一つで社長の通訳として選ばれました。会社の中で私が海外駐在、海外赴任に選ばれた理由はやはり語学スキルのためだったと思います。
私が子供だった頃父親のタイ国赴任のため家族でタイ国に五年間住んだことがありました。父親が将来言語スキルは必須だと強く実感したためでしょうか、私を日本人学校に通わせず近くの現地の学校に通わせたのです。おかげで私はタイ語という言語を極短期間に習得する事が出来ました。同時に英語も習得する事が出来ました。
海外赴任するには言語スキルは必須です。私はタイ語と英語スキルがあったおかげで第一に通訳として選ばれました。そればかりではなく、現地でも日本人社員と現地人社員の間のコミュニケーションをとったりサポートをしたりしました。これはやはり私の言語力が他の社員より秀でたからだと思います。また海外赴任するには言語スキルは勿論の事ですが、やはり現地の人目線で物事を判断するスキルも大切だと思います。
海外駐在や海外赴任の英語力は必須?でもそれだけではない
今回、海外駐在や海外赴任をされた経験者の中で一番多かった回答が、以下の回答です。
- 英語力、または現地の語学スキルがある
- 短くても留学経験がある
- 現地適応能力がある(ように見える)
- きっちりと仕事ができる、信頼されている
この中でも、やはり「きっちりと仕事ができて信頼されている」という方が、海外駐在のチャンスを掴んでいると言えるのではないでしょうか。海外駐在をしたいという気持ちは大切ですが、まだ入社して仕事を覚えていない、任せられていない時期に海外駐在を強く希望してもおそらく難しいと言えるでしょう。
海外で活躍するには、英語などの語学スキルではなく、まず仕事をこなしていける能力があるかどうか、また信頼できる人材であるかどうかということが一番のポイントになります。まだ実績や経験がない20代前半の方は難しいかもしれませんが、諦めずに信頼してもらえるよう日々の仕事に打ち込みましょう。
なかなか海外駐在・海外赴任のチャンスに巡り会えない場合は転職という選択肢
海外駐在や海外赴任のチャンスを掴むために日々努力をしていても、また経験や実績、そして語学力があってもなかなかチャンスが巡ってこない場合もあるでしょう。経験者の方が述べられているように、「結婚をしている」「結婚しているけど子供がいない」など、運の要素も高い可能性があります。
なかなかチャンスに巡り会うことができない若い世代の方は、転職をするという選択肢もぜひ視野に入れてみましょう。海外駐在員を条件として採用を行なっている企業も多くあります。最近では無料で登録できるエージェントが主流です。20代・30代の海外就職に強いオランダ発のランスタッド、国内では非公開案件No1の リクルートエージェントなど、自分のキャリアにあったエージェントに相談してみるのも良いでしょう。
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