微笑みの国でも知られているタイでは就職する若者も増えてきており、不況だと言われつつある昨今ですが、東南アジアの中でも、タイでの就職や転職が賑わっている状況です。タイに進出してきている日系企業も多く、タイに拠点を構えている企業も中小から大企業まで様々です。また、現地の日本人を対象としたビジネスを展開している企業でも現地採用を行なっている場合があります。
タイにとっての日本は輸入・輸出共にTOP3に入っている主要貿易相手国になり、タイ経済にとっても日本は重要な存在です。ここでは、タイに関する基本情報から、タイ系企業の就職や、タイで働くための進め方についてご紹介したいと思います。
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タイの基本情報について
タイで働きたい、タイの日系企業・タイ系企業で働く上で、知っておきたいタイの基本情報についてご紹介していきます。
タイの概要
タイは世界の中でもトップクラスの観光が盛んな国であり、ここ数年はトップ10に入るほどの人気ぶりです。アジアの中ではTOP3に入り、観光業はタイにとっても重要な位置を占めています。
その理由としては、豪華な寺院や歴史を感じさせる遺跡群、そして映画にも有名になったビーチリゾートの数々、魅力いっぱいのタイ料理、そしてタイの古式マッサージなど、その魅力の多さにも関係してきます。
タイの首都はバンコクで、タイにおける最大都市でもあります。タイの人口は約6800万人ほどで、首都のバンコクの人口が約800万人と首都に集中している状況です。
タイにおける宗教は仏教徒が多く、全体の95%以上で信者数のほとんどが仏教徒といっても良いでしょう。仏教に次いでイスラム教で3%、キリスト教、ヒンドゥー教となります。タイ国憲法では信仰の自由が保護されているので、わずかながらも仏教徒以外も存在しています。
日本との関係性については、輸出・輸入においても関係性が深く、タイにとって日本は輸出国3位・輸入国2位になります。その背景には、日本企業が1980年代以降の円高の影響により積極的にタイに進出してきたという理由にも関係します。
タイ経済の成長を支えてきた日本はタイにとっても深い関係性があると言えます。
タイの地理や気候について
東南アジアの熱帯でも知られるタイは基本的には一年中暑いと言えます。しかしながら、乾期でもある11月〜2月くらいは、雨もほとんど降らず朝晩の気温は17℃前後まで下がることもあり、肌寒く感じることもあります。
また6〜10月は雨季になり、時にはスコールで土砂降りになり道路が冠水することもあルノで、注意が必要になります。
日本とタイ(バンコク)との時差は2時間になり、日本の方が2時間進んでいます。サマータイムの導入はされていません。
タイの言語や公用語について
タイの公用語は、タイ語になります。タイ語の中には北タイ語やイーサーン語などタイの方言もあり、またラオスの人達の中でもタイ語を話せる人が多くいます。
タイでは観光業が盛んなので、バンコクなどの都市部においては英語の通用度は高く、また近年では教育が熱心に行われているので、都市部における若年層においては、英語の習熟度も高いと言えます。
タイの物価と生活費について
2017年10月現在、1バーツ=3.3円です。タイの物価は、首都バンコクと他の地域とでは、かなり差が広がってきます。物価が安いとされているタイですが、タイのバンコクやプーケットなどの市街地では、観光業が盛んであることとや、外資も多く参入してきている為、生活の仕方によっては、物価が安いと言われているタイでも、そこまでは贅沢することはできないのかもしれません。
ここではバンコクを基準としてご紹介したいと思いますが、タイの物価は日本と比べると、だいたい2分の1〜3分の1を目安として考えておけば問題ないでしょう。
タイの家賃
バンコクの中心部からBTS(スカイトレイン=いわゆる電車)で10分ほどの地域を選べば、ワンルームの部屋で一人暮らしをしようと思うと相場は橙8000〜9000バーツ、日本円でだいたい3万円ほどで抑えることができます。
しかしながら、タイでは一人暮らし用の物件は少なく、ルームシェアなどでセキュリティがしっかりとしてプールやジムがついているコンドミニアムなどを選ぶと住む地域や物件の選択肢が広がります。
タイの電気代・水道代・インターネット
タイは熱帯の地域で平均気温も日本の夏のような状態が続くので、冷房が常に必要なので、部屋にいると常に必要な状態ですが、日中冷房をつけ続けていても月にだいたい2000バーツ(月に約6000円)ほどと考えて良いでしょう。
電気代は日本と比べても安い相場で抑えられますが、工夫をすれば、さらに抑えることができます。
水道代に関しては、かなり安く月に300バーツも使わない人も多いようです。その背景には、タイでは屋台文化が根付いており、あまり自炊をする人がいないことも関係してきます。
インターネットに関しては、日本に比べるとネット回線が安定しておらず、遅いと言わざるを得ませんが、ADSLであれば500バーツほどで契約することができます。
タイでの食事(レストラン・スーパー)
先ほどにもご紹介しましたが、タイでは外食が一般的で自炊する人がほどんどいません。しかしながら、タイでは1食50バーツ〜安くて美味しい屋台がたくさんあります。
もちろん、外資のレストランや日系のレストランに行くと、日本とはあまり変わらない金額になるようなところもたくさんあります。
外食をしていると野菜不足になるので、自炊をしながら健康を維持していくこともタイでの食事に気をつける面でしょう。また、水道水は一般的には飲めないので、常にミネラルウォーターで飲むようにしましょう。
タイの治安について
日本に比べると、やはりタイの治安は良いと言えるものではありませんが、日本人が巻き込まれる犯罪については、日頃から気をつけていれば、未然に防ぐことができます。
実際に話しかけてきて、油断をしている隙に金品を奪い取るというケースが増えてきています。よくあるのが、日本人に知り合いがいる、日本語が少し話せる、日本に興味がある、など、親近感を沸かせて近寄ってくる軽犯罪が増えてきています。
タイの人と仲良くしたいという方もおられるかもしれませんが、いきなり親しく話しかけてくるタイ人には注意するようにしましょう。
タイ人の特徴や国民性について
タイは微笑みの国でも知られるように、「笑顔」が基本です。それはタイの文化では人までに怒ったりするという行為は恥という行為になるからです。ビジネスの場においては、基本は笑顔かもしれませんが、交渉の場では少し注意が必要かもしれません。
またタイは宗教に対する信仰心が強いのも特徴の一つです。タイは平日の朝8時と夜18時に国王讃歌が流れて、国に対して忠誠心と感謝の気持ちを表すために、立ち止まってお祈りをするというのは有名な話です。
そして、タイは何よりも見た目を重視します。服装のマナーに対しても厳しく、観光地などでもサンダルやタンクトップなど肌を露出した観光客が、観光地に入れないということもよくあります。留学や旅行はもちろん、ビジネスの場でも重要なことなので、注意が必要です。
タイの代表的な企業一覧
タイは観光業と並んで、製造業が主要産業の一つです。最近では中国での人件費高騰も目立ってきており、タイに製造拠点をシフトしている企業も多く、特に自動車製造産業が成長してきています。
レコードレーベル
- Kamikaze
- Luxi Records
銀行
- アユタヤ銀行
- カシコン銀行
- キアットナーキン銀行
- クルンタイ銀行
- サイアム・シティ銀行
- サイアム商業銀行
- タイ銀行
- タイ国イスラーム銀行
- TMB銀行
- バンコク銀行
工業製品メーカー
- インドラマ・ポリマー
- サイアム・シティ・セメント
- サイアム・セメント
- デルタ・エレクトロニクス
航空会社
- ダイムラー
- メルセデス・ベンツ
- フォルクスワーゲン
- アウディ
- オペル
- BMW
- ポルシェ
電機機器
- アジア・アトランティック・エアラインズ
- アジアン・エア
- オリエント・タイ航空
- カン・エア
- ジェットアジア・エアウェイズ
- シティ・エアウェイズ
- タイ・エアアジア
- タイ・エアアジア X
- タイ国際航空
- タイ・スマイル
- タイ・ベトジェットエア
- タイ・ライオン・エア
- ノックエア
- ノックスクート
- バンコク・エアウェイズ
小売業
- ゲートウェイ・エカマイ
食品メーカー
- OISHI
- タイ・ビバレッジ
- タイ・ユニオン・フローズン
- チャルーンポーカパンフーズ
- ビア・シン
- レッドブル
タイの就労ビザについて
タイへ入国するには観光ビザで30日まで滞在が可能になりますが、タイで働くには、タイの入国管理局が許可をするビジネス用である入国ビザ「ノンイミグラントビザB(Bビザ)」が必要になります。このビザで入国すると90日までの滞在が可能になります。日本でのBビザ申請は、東京・大阪で申請し取得することができます。
観光ビザで滞在した場合は、一度日本に帰国して申請・取得するか、もしくは近隣国だとラオス・シンガポール・マレーシアでも申請・取得することができ、タイに再度、Bビザで入国することができます。
その後は、タイ国内で労働許可証を取得する必要があり、取得後は入国より1年間の滞在許可が延長可能となります。
タイの就職事情と求人について
日本においてのタイ系企業への転職、そしてタイでの現地採用と駐在員採用についてご紹介したいと思います。
タイにおけるタイ系または外資系企業
日本におけるタイ系企業は、一部の財閥企業などを除いては、日本ではあまり知名度のある企業は存在しませんが、タイには観光産業のほか、製造業が盛んで外資も多く参入しています。
特に海外の自動車メーカーであるGMやBMWなどの工場も進出しており、タイは「東洋のデトロイト」とも言われているほど、自動車関連企業が活発化しています。その背景には日系企業のタイ進出も多いに貢献しています。
タイ系企業・タイにおける外資系企業を狙うのであれば、今後も可能性を見いだせる製造業に目をつけるのも良いでしょう。
タイの日系企業の現地採用
タイには多くの日系企業も進出しており、現地採用も盛んに行われています。タイにおける現地採用の職種に関しては、コールセンター、自動車関係のメーカー、電機メーカー、ITエンジニア、そしてホテルや旅行関係といった観光業です。
製造業のメーカー勤務・またはITエンジニアの技術職であれば、日本円換算で月20万円前後の報酬がありますが、コールセンターやホテル勤務、旅行業については、タイの生活では困らないものの月10万円弱〜15万円というのが相場になっています。個人経営の飲食店であれば、さらにこれよりも低い給与にならざるを得ません。
現地採用は、比較的経験が浅くても採用されるケースが高いので、タイでどうしても働きたいという熱意があれば受け入れてくれる企業も多いのも事実なのでチャレンジしてみる価値は十分あるでしょう。
タイの駐在員求人
外資系企業、または日系企業に置けるタイでの駐在員として働く選択肢としてはメリットも多いでしょう。現地での住宅費が全額または会社で負担してくれる、また保険制度も取り入れられており、家族で移住してきた場合は家族手当などの待遇も手厚く支給されます。
また駐在員としての任期中には日本への渡航費用が会社から負担してくれたり、現地法人に加えて日本の本社からも二重で支払われることもあるので、日系の現地採用よりも駐在員採用の方がはるかに待遇は良いのは確かです。
また、現地採用組は移住後も短期間で辞めてしまい日本に帰国するケースがほとんどですが、駐在員採用は待遇も良いので、家族と一緒に移住するケースも将来視野に入れることができます。
タイで働くには?就職の進め方について
それではどのようにして、タイでのタイ系または外資系企業そして日系企業への現地採用または駐在員としての海外就職への準備を行なっていけばよいのでしょうか。特に、高待遇の多い駐在員求人への競争率は高いのが現状です。
そして、転職活動を進めていくうちに、東南アジアという物価の低い国で働くということは、日本円換算で考えると、どうしても待遇があまり良くないものや、メリットが感じられない求人しか見つからないというケースも多いのではないでしょうか?
仮に、一般公開されているタイでの高待遇の求人は、応募倍率が高いだけでなく、すぐに募集を打ち切ってしまうケースも多く、目に触れる機会も少ないのが事実です。
非公開求人の情報を集める
海外就職を進めていく中で、特に東南アジア求人において高待遇の案件を見つけるにはどうすればよいのでしょうか?それは、「転職エージェントから非公開求人の案件をオファーを集める」ことです。一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を優先的に紹介してもらうことがポイントになります。
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タイでの現地密着型の求人サイトとしては、「バンコクナビ」や「タイ掲示板」どが有名です。タイでどのような職種の仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。現地採用求人が多いため、条件的に厳しい部分がありますが、中には今後のキャリアアップを目指す上において魅力的な求人もあるのでチェックしておきたいところです。
タイではどうしても物価の面からして給与が低いなどの不安な面もありますが、リクルートエージェントやランスタッドなどの海外就職に強いエージェントを利用して、少しでも自分自身の希望に叶った就職・転職に繋げることをおすすめいたします。
- タイ現地採用の求人について|タイで働く現地採用体験ブログ vol.1
- タイ現地採用の給料や生活費について|タイで働く現地採用体験ブログ vol.2
- タイ現地採用の残業について|タイで働く現地採用体験ブログ vol.3
- タイ現地採用の昇給について|タイで働く現地採用体験ブログ vol.4
- タイの現地採用で失敗したと感じた事|タイで働く現地採用体験ブログ vol.5
- タイ現地採用の現実とは?経験者が語るメリットとデメリット|タイで働く現地採用体験ブログ vol.6
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