かつてカジノで有名だったモナコは、現在も主幹産業が観光業で、世界で最も裕福な地域の一つとされています。2017(平成29)年の国民一人あたりのGDPが165,421USドルで、世界211カ国中、第2位です。
近年は、タックスヘイブンの一つとして知られ、移住者の多くが英語では、billionaireと表現される億万長者です。モナコグランプリや、ラリー・モンテカルロをはじめ、モータースポーツの世界選手権大会が開催され、ラグジュアリーなホテルが点在しています。そこで、そんなモナコで働くにあたって、知っておくと役に立つ就労ビザや就職事情と求人について、以下ご紹介致します。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
モナコで働くには?モナコの就労ビザについて
モナコに観光目的で入国する場合、有効な日本国籍のパスポートを持っていれば、90日間ビザなしで滞在出来ます。90日以上滞在する場合には、事前にフランス大使館において、モナコ長期滞在査証を取得しておいてください。また、モナコで外国人が就労するには、例外はなく就労ビザに該当する労働許可証の取得が必要です
モナコの就労ビザの種類や期間について
モナコで働くには、労働ビザにあたる労働許可証を取得するのが一般的です。そのほか、技術面よりも資金面で難易度が高いと思われますが、自分で起業すると言う選択肢もあり、その際には商業許可証を申請することになります。労働許可証か商業許可証とセットでいずれにしても必要なのがモナコ長期滞在査証です。ここでは、主に労働許可証とモナコ長期滞在査証について、下記にて簡単にご説明致します。
労働許可証
モナコの就労用滞在許可は1年毎となっていますが、更新可能です。受け入れ先の会社から雇用意図書を貰いますが、語学が堪能な上に何か特殊な技術やスキルがあると良いでしょう。
商業許可証
基本的にモナコに害を与えるような企業は望ましなく、イメージのよい業種だと、ビザが下りやすいです。ジェトロやモナコの法令に詳しい専門家の力を借りることを、おすすめします。理由は、コストが掛かるので、事前にモナコの情報収集をしながらある程度準備段階が整ってからの起業が望ましいと言えそうです。
モナコ長期滞在査証
モナコで働くには、労働許可証か商業許可証のどちらかが必要になり、それに加えてモナコ長期滞在査証も取得してください。最寄りのフランス大使館においてモナコ長期滞在査証を取得となるので、おおむねイタリアかスイスでの申請になりそうです。日本滞在中にモナコで働く事が決まれば、事前に日本にあるフランス大使館や領事館でモナコ長期滞在査証を取得しましょう。前もってモナコ入国前に就業先が決まっていると言うのが、より現実的です。
いずれにしてもモナコの公安当局の長期滞在者担当局において、滞在許可証の申請を行う必要があるので、注意が必要です。そのほか働かなくてもよいだけの預金を銀行に預けると、その内容を証明してくれます。金額にして5,000万円~6,000万円が目安で、言い換えると銀行の預金証明によって、モナコ滞在が可能となります。モナコのビザのカテゴリーの中では、リタイアメント・ビザに該当し、就労や副業は禁止されています。
モナコの就労ビザの申請について
就労ビザにあたる労働許可証ですが、会社の総務や人事のスタッフが必要なモナコの労働局により認証された労働契約書に加え、雇用主による社会保障費の負担宣誓書を用意します。そのほか、必要種類で挙げられるのが、申請書と写真9枚にパスポートや財務保証、住居の確保を示す書類です。
労働関連許可書類と宣誓供述書に加え、無犯罪証明や健康診断書も必要なので、詳細は受け入れ先の人事関連のスタッフに尋ねてみてください。
モナコの就労ビザの申請の難易度
モナコの就労ビザの申請の難易度についてと言うよりもモナコで仕事を見つけることが、中々大変だと言われています。モナコで仕事を見つける第一条件の中に、先ず公用語のフランス語のレベルが高いことが挙げられると言っても過言ではなさそうです。世界中のお金持ちが集まる国なので、気品のある立ち振る舞いを加えて求められるでしょう。
ホテルやショップ等で活躍している日本女性の話しを耳にしますが、情報や紹介と言ったアンテナを立て続けて、モナコでの就労のチャンスを得たようです。就業先が決まっていれば、モナコの就労ビザの申請は、それほど難しくはなさそうです。
モナコの就労ビザの申請に必要な語学力
モナコの就労ビザの申請に必要な語学力の定めがあると、今まで一度も聞いたことがありません。それでも公用語のフランス語が仕事で使えるレベルでないと、仕事探しも難しいと言えます。フランス語以外でモナコ語や英語、イタリア語等も使われ、マルチリンガルの人向けの国です。
一度取得すれば無期限有効のDELF・DALFと言われる、フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格があります。フランス語の能力や知識を証明出来、DELF B2(上級)は、目指したいレベルと言って良さそうです。
モナコの就職事情と求人について
外務省の調べによると、在留邦人数は約120名で、進出している日系企業数の数は明らかにされていません。モナコ在留の多くの日本人は、リタイアメント・ビザを所持していますが、日本人会も現地にはありません。最寄りの大きな日本人コミュニティは、コートダジュール日本人会になります。言い換えると、全く違った自分に変われるチャンスがあるので、モナコで働きながら暮らしてみると、新鮮感がありそうです。
日本におけるモナコ系企業
人口約4万人にも満たないモナコは、世界屈指の富裕国ですが、産業面でほとんど日本に進出している会社はありません。日本だけでなく各国との結び付きは、観光業やタックスヘイブンに等による不動産業等がほとんどです。ここでは、日本におけるモナコ系起業や政府関連の動きについてまとめてみました。
一般社団法人 アミチエ ソン フロンティエール インターナショナル
モナコ公国に本部を構える人道支援組織「Amitié Sans Frontières Internationale」(ASFI) の日本現地法人があります。一般社団法人 アミチエ ソン フロンティエール インターナショナルと言う社名で、東京都港区にオフィスを構えています。2019(平成31)年2月にアミチエジャポンが主催するチャリティ・ガラ・パーティーには、約1000名の参加者が集まりました。
モナコ政府観光会議局日本事務所
日本で言えば観光庁のような存在のモナコ政府観光会議局の日本事務所が、東京都中央区一番町にあります。ホームページで、モナコの高級ホテルやレストラン、クルージング等が紹介されています。マイクロソフトオフィスのアウトルックのインストールが必要となりますが、メールで問合せることが出来ます。
LD&C Co.,Ltd.
LD&C Co.,Ltdは、ラグジュアリーデザインをコンセプトにした、建築デザインに家具の輸入やコーディネート、海外不動産等を一貫して手掛けている会社です。ニューヨークにバンクーバーやハワイに加え、モナコの不動産を取り扱っています。世界で2番目に小さな国ながら億万長者の多いモナコには120を超える不動産業者が進出していて、そんな中、日本語でフォローして貰えるのでうれしいです。
モナコの現地採用
モナコの現地採用の求人は、おおむね観光業中心になると思われます。代表的なのが、日本食レストランやホテルのスタッフです。中々モナコ自体の求人を日本ではあまり見かけませんが、何せ一流が集まる国なので、口コミや紹介で仕事を見つけるのもありでしょう。特に業界から注目されている調理人や有名なホテルマンになると引き抜きもあります。
日本食レストラン
フランス料理の巨匠として知られるジョエル・ロブションが、モナコに日本食レストラン『YOSHI』をオープンしています。日本にも六本木や恵比寿等にお店を展開しているので、モナコでの就業の情報があるかもしれません。モナコでの日本食レストランの調理人やスタッフで働くには、紹介や情報が最も効果的と言えそうです。
なお、和食料理人の海外転職支援サービスのサイトがありますので、以下ご参照ください。
ホテルマン
隣国のスイスのローザンヌと言ったホスピタリティやホテル経営学を学べるホテル専門学校に行って、ヨーロッパのホテルで働くと言うのも一つの選択肢と言えます。日本人旅行者が多く利用する欧州のホテルで働いてキャリアを積んだ後に、モナコで就職と言うのもいいかもしれません。
一事が万事と言う訳にはいかず必ずモナコでの就業が確保されているわけではありませんが、努力した分だけそれに見合った海外での仕事はあると言えそうです。
日本語ガイド
フランス語が堪能で、観光ガイドや通訳の経験があれば、モナコでフリーランスとして活躍することが出来ます。特に日本語ガイドは諸外国同様、昔から人気のフリーランスの職業の中の一つに挙げられるでしょう。
地理的メリットを行かして、イタリア語がある程度得意であれば、南フランスやイタリアのリヴィエラ周辺の観光ツアーも引き受けるのも無理ではありません。昔みたいにイタリア国内において、イタリア人の雇用を一人でも約束するためのクーリエビザ制度もなくなったので、縛りもそれほどないでしょう。
警察官
モナコ国内にはフランス国籍の人たちが人口の約半分住んでいますので、外国籍でも警官の試験を受けることが出来るかもしれません。上級以上のフランス語を求められるのは勿論のこと、身長と体重の制限があります。男性の場合は身長が180cm以上、それに対してのバランスの良い体格が求められ、身長180cmだと体重は70~80kgまでとなっています。
モナコの駐在員求人
2017(平成29)年に、富山市に本社を置く光岡自動車は、モナコに販売代理店を設置したとプレスリリースされました。欧州では英国に次いで2カ所目で、クラシックカータイプの左ハンドルの車の海外展開を目指しています。日系企業はほとんど進出していなので、外資系の銀行に就職するか、近隣諸国の大手商社やメーカーの支店勤務で、出張でモナコと言うのが現実的です。
銀行員
イギリスのシンクタンクによると、モナコは世界第51位の金融センターで40行もの銀行がありません。残念ながら現段階では、日系の銀行は一行もありません。モナコで最も従業員が多い銀行は約,2400名が働いているクレディフォンシエードモナコ銀行です。外資系企業の就職は、モナコベースなので、給料も中々いいと言えるでしょう。
大手商社
三菱商事と三菱自動車が2009(平成21)年の時点で、モナコに新世代電気自動車を数台納車しています。大手商社では、欧州の各支店に勤務しながらマカオに出張と言うのが一般的です。大手商社と言われる会社は、たいてい近隣のフランスやイタリア、ドイツに拠点を構えています。
モナコで働くには?就職の進め方について
それでは、モナコで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?
直接現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、モナコである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。モナコで長期的に働く場合は、モナコに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。
モナコ系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。
非公開求人の情報を集める
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現地密着型の求人情報では、モナコの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。
最後に
モナコの治安の良さは世界トップクラスで、女性や子どもが安心して住める国と言われています。イタリアのリヴィエラに続くフランス南部の風光明媚な地中海沿岸地方「コートダジュール」に位置し、年間300日以上が晴天と言った、一年を通じて温暖で気候に恵まれています。
世界屈指の富裕国で煌びやかなイメージがしますが、物価はフランス本土と同じぐらいで、それほど高くありません。そんな魅力的なモナコで働くには、転職エージェントの活用が最も効果的です。
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