海外就職の人気の職業の一つに挙げられるのが、日本語教師ですが、世界のいろんなところで教えています。日本語教師は女性が多い職場のイメージがありますが、各国によって、状況は多少異なります。日本人の日本語教師に限ると、今でも女性が多いですが、年々男性の進出も微増しているようです。そこで、日本語教師の待遇と海外で働くためのポイントなどについてご紹介致します。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
海外における日本語教師の需要
特に経済的に結び付きが深い東南アジアで活躍している日本語教師が多く、タイにインドネシアやベトナム、カンボジアで求人案件を頻繁に見かけます。台湾やオーストラリア、ポーランドと言った世界屈指の親日国でも日本学習者が多く、実際現地で働いてみると、生活も楽しいと言えます。日本語教師の需要はかなりの国にあるので、世界中に活躍の場が用意されていると言って良いでしょう。
海外における日本語教師の平均年収について
日本語教師で、国内外で働いている人と知り合いになった、あるいはテレビで見かけると言うことがあります。実際、どれぐらい給料を貰っているのか、気になるところです。
日本語教師の給料は決して高いわけでないので、物価が高い欧米では、学校の授業がない日に翻訳やツアーガイド等の副業を兼任しながら生活をするのが現実的です。特に需要が多い東南アジア関連では、住居を学校側がが負担してくれる、あるいは家賃の補助があると言った福利厚生を考えて貰えるケースが少なくありません。月収や年収以外に、生活に関連する手当の確認なども同時に行ってください。
ここでは、日本語教師の国別年収についてご紹介致します。
日本:380万円(2019年)
口コミ情報や厚生労働省の賃金構造基本統計調査調べ*で、日本語教師の平均年収は、380万円とのことです。平均年収範囲は280万円~450万円となっていて、中には500万円を貰っている人もいます。都道府県別で最も高いのが東京都の616万円、次に528万円の大阪府、484万円の神奈川県と愛知県が続きます。*参照サイト
北米エリア(アメリカ):120万~180万円(2019年)
ニューヨークやロサンゼルスのように大都市圏で、上記の金額にて日本語教師一本で生活をやっていくには、結構無理があります。主婦、あるいは翻訳等やそのほかパートタイムの仕事を兼任している人が対象だと言えそうです。
オセアニアエリア(オーストラリア):80万~320万円( 2019年)
上記のアメリカと同じ傾向になり、オーストラリアも都市部になると、物価が安いわけではありません。日本語教師に加え、観光ガイドやホテルのレセプションなどの仕事を兼任すると言った、生活スタイルになるでしょう。学校側が住居を用意してくれれば、その分生活もややタイトではなくなるので安心です。
アジアエリア(タイ):120万~216万円( 2019年)
タイの高校で、日本語教師として働いていた人の年収ですが平均年収の範囲内と言えます。*2020(令和2)年1月7日現在のレートで、1タイバーツ(THB)約3.6円です。経験・資格不問のほかの求人案件で月3万バーツ~とあったので、30,000×3.6×12で、だいたい同じぐらいの金額になります。
経験者だと他業種の現地採用と同じぐらいになるので、月5万バーツ~とみなします。50,000×3.6×12で、平均年収の上の部分を216万円と算出しました。小学校の教員免許取得者、中学以上の国語(日本語)の教師経験がある人を対象とした求人案件の中には、月8万~10万バーツと言うのもあります。*参照サイト
アジアエリア(インドネシア):936,000円~280万円(2019年)
上記のサイトの求人募集では、1,700万ルビア~3,000万ルピアと月収が紹介されていました。2020(令和2)年1月7日現在のレートで、1インドネシア・ルピア(IDR)約0.078円です。3千万IDR×0.078×12カ月で、約280万円を平均年収の上と見なします。*参照サイト
下のラインになると、求人募集要項で見かけるのが、1,000万~2,500万ルピアです。1千万IDR×0.078×12カ月で、936,000年を平均年収の下とします。日本の約3分1と言われる、おおよそタイとインドネシアの物価は同じぐらいで、日本語教師の収入も似通っていると言えます。ただ、バンコクは近年日本の2分の1ぐらいの物価に近付いているので、安全でなるべく家賃の安いアパートメントを見つけましょう。
傾向としてベトナムの日本語教師は、住居付きか家賃負担の求人案件が多く、収入もタイやインドネシアよりいい案件もあります。カンボジアに関しては、タイ同様経験者不問の求人が結構見かけられます。
海外で日本語教師になるために必要な語学力や資格は?
日本語教師には、「日本語のみで日本語を教える(直接法)」と「現地の言語で日本語を教える(間接法)」の主に二通りの教え方があることを、まず頭の中に入れておきましょう。日本語教師の直接法とは、日本語を使って、教える教授法になります。間接法は、日本語以外で主に現地の言葉を使って、日本語を教えることになります。どちらを採用しているかは、大学や日本語学校によって全く異なります。
海外で日本語教師になるために必要な語学力
日本語教師の直接法であれば、語学力を問われないケースが多いようです。カテゴリー的には、間接法にも一部該当しますが、非英語圏以外で現地の公用語を使わないで、日本語と英語を使って教えているところがあります。言い換えると、現地の言葉を使って翻訳するのをNGとし、むしろ英語の方が良いと言った考えです。
また、非英語圏以外で英語が出来ると、就業先の国の公用語を使うまでの間に、コミュニケーションの大きなツールになります。地元の人達からは注目され、スマートな日本人というイメージで見られることも少なくありません。それに加えて、同じ教師仲間である英語教師と土日、バーなどで交流すると言った外国ならではの楽しみもあります。
非英語圏での日本語教師が必要な語学力
欧米と日本国内であれば、間接法を使って英語で教えるケースが多く見られます。その際には、英語で教えるケースとしては、最低ラインとしてTOEIC700点以上あると望ましいと言われています。欧米の非英語圏であれば、上記のTOEICスコアに準ずる、あるいは近いレベルがあると良さそうです。多いケースが日本の大学で外国語学科の学位を取得後、あるいは直接非英語圏に留学しながら日本語を教えると言うパターンです。
アジア諸国での日本語教師が必要な語学力
アジア諸国では、現地の公用語を使う間接法で教えるケースは、あまり多くありません。アジア圏においては、日本語が流暢な日本語教師が多く、現地の先生が間接法で教えるのが一般的です。特に初級レベルでは、その国の日本語教師が現地の言葉を使って説明するパターンが多いですが、100%そうではありません。中級レベルの現地の公用語が求められる場合も少数ですがありますが、募集要項をまずは、確認してみましょう。
また、外国で生活するので、日本語だけで生活すると、行動半径が小さくなります。現地の言葉が出来れば生活が便利になるだけでなく、地元の友達が沢山できます。日本語だけで教える直説法の比率が多いですが、英語やそのほかの外国語が少しでも出来ると、外国生活に潤いを与えてくれます。
海外で日本語教師になるために必要な資格は?
日本語教師に対して、正式な教員免許状などは交付されていないというのが現状ですが、まず資格と見なされるもので、下記2つが特に有名です。
- 日本語教師養成講座において420時間以上の教育を受けていること
- 日本語教育能力検定試験に合格していること
の二つで、いずれか一つあると、資格取得者扱いになります。
そのほか大学で日本語教育に関する主専攻または副専攻を修了して卒業した、あるいは26単位取得した人も資格として認められるケースがあります。東南アジアをはじめ私学では、小学校の教員免許取得者、中学以上の国語(日本語)の教師経験がある人を募集しているケースも見かけられます。
海外で憧れの日本語教師になるために、給料等の待遇よりもまずは経験と考えている人は結構多いようです。
必要な資格や経験を求められない求人募集も少なくはないですが、ほぼ額面通りと考えて良いでしょう。ただ、資格があるかないかでは、就業先が限られるのと条件で幾分開きがでてくることを理解してください。資格がない方は資格をまずは取得するという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
海外で日本語教師になるために必要な経験や向いている人の特徴は?
海外で日本語教師になるために必要な資格と見なされるものを上記にてご説明致しましたが、やはり正しい日本語を話せることが大切です。日本で学校の先生として教壇に立つ、あるいは職業訓練の講師など以外では、教えることがはじめてと言うのがほとんどです。
海外で日本語教師に必要なスキルや経験
海外で日本語教師に必要なスキルと言うよりも、その国の習慣や国民性になるべく早く慣れる気質があると海外生活に早く慣れます。文法の細かい説明や質問が多いところ、とにかく楽しいのが好きと言う国民性の国もあり千差万別です。
実際に日本語教師として働くよりもプライベートの時間の方が、長いことはたしかです。現地の食事も無理して食べるよりも自分に合うメニューを探し、わからないことは、知り合った人達に質問をしてみましょう。そのような現地での生活シーンも日本語教師の授業の中で、生徒さん達と会話ができると、海外生活も面白いに違いありません。
また、旅行会社の実務経験があると、採用に結び付く可能性があるのは、その後の生徒さん達の就職に結び付くからです。日本人相手のツアーガイドは、人気の職業であり、ベテランになるとかなりの収入が見込まれる国があります。ただ、きちんと日本語を話せて、教えるのが好き、あるいは人前で話すのに抵抗がない人全員に向いている仕事です。
海外勤務における日本語教師に向いている人の特徴
日本語教師をやっている時に、生徒のリアクションがイマイチの時が、皆無ではないでしょう。質問された内容だけでなく、自分で今何が足りないのかに気付き、創意工夫することもあります。教えることに加え学んでいくこと自体が、日本語教師に限らず教師自身の宿命だと考えています。
それ故に、常に学びの精神がある人には、日本語教師が向いています。現地の大きな書店や大都市部のデパートのテナントで入っている紀伊國屋等に、時間がある時に出向いて、日本語学習関連の本を探してみるのも悪くありません。
また、人前で話す仕事なので、声は比較的大きく、解りやすく話すことが大切です。性格はどの国や地域も明るい方が好まれ、生徒さん達の年齢に合わせることも大事です。若い人たち相手だとアニメやサブカルチャーネタが多いので、ある程度知っておくと良いでしょう。
知らないことがあれば、それなりに説明出来るアドリブが必要な場合もあります。質問内容がわからなければ、一旦保留にしながらネット等で調べて、後日楽しく説明をして上げてください。人柄は自然に相手に伝わり、日常の接し方の積み重ねによって信用が築けるのは、外国も日本と同じです。
海外の日本語教師と求人について
海外で日本語教師になるには、いろんな方法があるので実体験に基づいて以下ご紹介致します。最もメジャーなのが求人サイトであり、働いてみたい国名に加え「日本語教師」「求人」のキーワードで検索してみてください。そのほか、一定以上の月収であれば、転職エージェントが求人案件を取り扱っています。
海外における日本語教師の現地採用について
上記の求人サイトと転職エージェントの活用以外に、よく利用されているのが、
- フリーペーパー
- 各国の掲示板
- 大学や日本語学校
- 日本語セクションがある外国語学校
などが選択肢となります。学校に相談して実際に日本人が教えている日本語教師の授業を見せて貰うことが可能なところも中には、あります。校長や主任と交渉するのもいいですが、日本人の日本語教師に口添えをお願いする、または他校の情報を仕入れるのも良さそうです。
ポーランドをはじめ旧ソ連の衛星国である中欧から東欧にかけての国々は、親日家が多く、日本語教育が盛んに行われています。求人サイトに転職エージェントやフリーペーパー、学校を直接訪ねる以外では、各地にある日本語教師会とコンタクトを取ってみるのも悪くありません。
海外における日本語教師の駐在員求人について
ジャイカ(独立行政法人国際協力機構)で青年海外協力隊やシニア海外協力隊として派遣され、中には日本語教師の仕事があります。対象年齢は20~69歳までで、平均年収は200万円と言われています。
日本語教師は日系人が多い中南米が人気で、普通に生活出来るレベルは保証されていると言っていいでしょう。ジャイカは現地採用の要素もありますが、ここでは駐在員求人のカテゴリーの中でご紹介致しました。
また、七帝五官(京大学、京都大学、東北大学、九州大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学)に数えられる有名大学や、外国語系の日本の大学の中には、日本語学科を併設しているところがあります。
同じく世界中に日本語学校併設の学校があり、姉妹校連携のプロジェクトや政府機関の要請により、現地に派遣されることもあります。なお、カザフスタンの首都アスタナ市にあるL.N. グミリョーフ・ユーラシア国立大学や中国各地の大学で、日本語教師の求人案件を見かけることがあります。
最後に
日本語教師は、やり甲斐や生きがいを見いだせる仕事と言えると言っても間違いではなさそうです。日本語を習得することによって、生徒の皆さんのその後の人生を大きく飛躍させることが出来ます。
国によっては、とても向上心が強い生徒さんが多く、質問も頻繁に行われます。そんな環境の中にいると、自分自身の成長にも繋がる上に、世界中がフィールドなのもまた魅力的な仕事と言えます。
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