1990年代の前半から後半にかけて放映された『HOTEL』というテレビドラマの人気の影響もあり、ホテルマンを目指す人が増えました。同時に、ホテルマンとして働く自分自身を等身大に重ね合わせ、海外勤務を夢みる人も少なくなかったです。
その後、海外旅行者が年々増加し、外国のホテルの中では、日本人を積極的に採用するところが増えました。今では、世界各地で日本人のホテルマンが活躍しています。そこで、そんな夢のある職業のホテルスタッフの待遇と海外で働くためのポイント等についてご紹介致します。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
海外におけるホテルスタッフの需要
海外におけるホテルスタッフの需要ですが、欧米からオセアニアに至るまで世界各地で求人を見かけますが、特に多いのが東南アジアです。職種では、主にFOOD&BEVERAGE(料飲部)・営業部・宿泊部の3部門が、日本人ホテルスタッフの需要が多くみられます。その中でも人気の職種なのが宿泊部のフロントスタッフ、あるいはゲストリレーションズです。
海外におけるホテルスタッフの平均年収について
海外におけるホテルスタッフの平均年収ですが、勤務先やキャリアによって全く異なります。実力とチャンスを上手く掴めば、かなりの収入が見込まれるので、やり甲斐のある仕事と言っても良さそうです。条件の良いところに転職するジョブホップやヘッドハンティングもホテルマンの世界では、決して珍しい話ではありません。
一定レベルの経験やスキルがあると、日本よりアメリカやオーストラリアの方が、年収がやや高めです。アメリカのホテルの中には、ホテルスタッフをケアするところもあり、職場の風通しも全体的に日本より良さそうです。
日本人向けのホテルスタッフの求人が多いインドネシアやベトナム、フィリピンなどの東南アジアのリゾートホテルの平均月収は、日本円換算にして8万~16万円ぐらいです。現地で生活出来るレベルの月収ですが、あと住居の補助など福利厚生を確認してみてください。
参照サイト:転職会議
日本:300万円
日本でのホテルスタッフの全世代の平均年収は、150万円~1600万円でとなっています。阪急阪神ホールディングスや西武ホールディングスなど、鉄道系企業グループのホテルになると、平均年収が高くなります。
また、ホテル御三家の一つに数えられるホテルオークラの平均年収が600万円前後、阪急阪神ホールディングスだと890万円前後言われています。ホテルスタッフと言っても、いろんな職種がありますが、おおよその平均年収が300万円とされています。
北米エリア(アメリカ):500万~700万円
3つ星クラスのホテルのアカウンティング(会計部門)で平均年収が450万円、ファイブスターホテルのマネージャークラスだと600万円と言われているそうです。ビジネス・ソリューション・スペシャリストになると800万円台を見込めそうで、中には年収1,200万円を貰っている日本人ホテルマンもいます。
ここでは、3つ星ホテルクラス以上勤務である程度日本でのホテル勤務経験がある人を対象にしたもので、アメリカの平均年収はおおよそ500万~700万円です。年収が高いのは支配人や各部署のマネージャークラスになり、日本よりも給与の格差が大きいのはアメリカならではでしょう。
オセアニアエリア(オーストラリア):約470万円
2020(令和2)年の2月17日現在のレートによると、1オーストラリア・ドル(AUD)が約84円です。ホスピタリティの仕事の平均年収は56,113AUDなので、最新のレートをかけ合わせセルと、4,713,492円になります。
アジア(タイ):173~252万円
タイでは、ホテルだけでなく旅行会社のスタッフもスタート時の月収は、4万~5万バーツになります。2020(令和2)年の2月17日現在のレートによると、1タイ・バーツ(THB)が約3.6円です。タイの現地採用では、ボーナスが0~2カ月が一般的なので、4~5万バーツ×12~14カ月×3.6円で、173万~252万円がスタート時の平均年収になります。
経験や実力によって年収が上がりますが、何せ人脈がものを言い、チャンス次第ではかなりの収入が見込まれるでしょう。英字新聞のバンコクポストでは、オセアニアやモルディブのリゾートホテルの求人案件が出ていることもあります。
海外でホテルスタッフになるために必要な語学力や資格は?
海外でホテルスタッフになるためには、どの言語でどれぐらいのレベルが必要なのか気になるところです。また、日本にいるときに必要な資格を取得すると良さそうですが、何からはじめていいのかがわからないと言う人も少なくないでしょう。実際、職種によって異なりますので、以下順を追って説明致します。
海外でホテルスタッフになるために必要な語学力
海外出張者を対象とした日系ホテルやセールスの求人では、外国語のスキルを問われないケースもあります。ただ、必要最低限スタッフとコミュニケーンが図れる英語力はあった方がいいでしょう。日本に拠点を構える外資系のホテルでは、大卒でTOEIC600点、短大・専門学校卒で470点以上を採用の基準の目安にしています。
海外のゲストリレーションの仕事になると、日本人の通訳を兼ねることもあるので、TOEIC700点以上は欲しいところです。読み書きのレベルは、少なくとも英検2級、あるいは準1級レベルに達しておきたいものです。
非英語圏の料飲部では、英語が話せるスタッフが多くないので、現地の言葉もなるべく早くマスターした方が良さそうです。東南アジアやオセアニアでは、英語に加え中国語や韓国語を話せると重宝がられます。
ヨーロッパの高級ホテルやクラシックホテルでは、支配人や調理長並みに存在感を発揮しているコンシェジェがいます。たいてい3カ国語以上を話し、インフォメーションやクレーム処理能力に長けています。
海外でホテルスタッフになるために必要な資格
ホテルで働くために必ず必要な資格があると、聞いたことは今まで特にありません。
- ホテルビジネス実務検定
- ホテル実務技能認定試験
- レストランサービス技能検定
などを受講し、難易度が高い級を取得していれば、たしかに人事担当者の目には留まります。
レストランサービス技能検定の1級の受験には11年以上の実務経験が必要であり、現在2級でも更にその上を目指したいと言う姿勢が評価されるでしょう。言い換えると、実務経験やどんなことが出来るのかが海外でのホテルの採用判断の材料になります。
営業部に関しては、
- 総合・国内旅行業務取扱管理者
- 総合・国内旅程管理主任者
の資格があると有利になります。旅行業務に明るいことで、セールスで力を発揮出来ると見なされます。現在日本の自治体は、アジア方面にチャーター便を出しているところがあり、プレゼンテーション能力に加え、旅行会社や行政関連に人脈があるとかなりのアピール材料になります。
今ではオンラインで資格学習ができるサービスも充実しています。資格取得に向けて自己投資してみるのも良いでしょう。
海外でホテルスタッフになるために必要な経験や向いている人の特徴は?
国内外共通して言えることは、好まれるホテルスタッフは、清潔感があり、誠実で性格が明るいことです。中途採用では、職種によっては、ホテル経験を問われないケースもあります。一定レベル以上の語学力やビジネスマナーが備わっている場合も同様の傾向がみられます。
海外でホテルスタッフに必要なスキルや経験
スタッフの質がお客さまのホテルの評価の善し悪しに繋がるのは、言うまでもありません。各ホテルがスタッフの採用で気にしているのは、基本的なマナーに加え、気くばり・目くばり・心くばりが出来るかどうかです。ホテル経験がなくても語学力やコーポレートスタッフの経験があれば、採用に結びつくことがあります。
ゲストリレーションの仕事となると、きめ細かいサービスや対応と正確さが求められます。料飲部になると食文化をはじめ各国の習慣などに明るい方が好ましいですが、何よりもこればかりは場数と経験になります。
ホテルスタッフとして、日本人向けの営業職であれば、異業種からの転職も可能な場合があります。必要なスキルや経験が職種によって異なるので、ご自身が応募してみたい求人案件を確認しながら興味があれば、担当者に詳細を問合せみましょう。
海外勤務におけるホテルスタッフに向いている人の特徴
海外のホテルで働くと言うことは、スタッフのほとんどが現地の人か外国人になります。中には外国のお客さまと接することもある、まさに異文化交流となります。その中でもコミュニケーション能力が高い人は、海外勤務でホテルスタッフに向いていると言っても間違いないでしょう。
ホテルはチームワークの仕事であり、勤務地の文化や風習を学ぶ、あるいは学んでいる姿を見せると同僚もたいていわかってくれます。お客さま相手では、ニーズを見極める観察力があるのが海外のプロのホテルスタッフと言われています。そこまでいきなりは難しいと思うので、TPOにふさわしい対応を先ずは心がけてみましょう。
海外のホテルスタッフと求人について
海外のホテルスタッフですが、職種別ではレストランのサービススタッフや料理人、セールスとフロントスタッフやゲストリレーションズの日本人対象の求人が多くみかけられます。
海外のホテルの仕事を探すには、転職エージェントや求人サイトの活用が最も効果的です。欧米やオセアニアをはじめいろんな国や地域で、フリーペーパーや掲示板にホテルの求人が出ていることがあります。
海外におけるホテルスタッフの現地採用について
転職エージェント・求人サイト・フリーペーパー・掲示板以外では、現地で日本人が働いているホテルの情報を仕入れることも現地での就職に結びつくことがあります。中には、後任者を探しているところや現職の日本人から仕事を紹介してもらえることも稀ではありません。ただ、一定レベル以上の語学力、あるいは実務経験は必要となってきます。
最もメジャーなホテルの仕事の探し方は、現地にオフィスを構える転職エージェントか日本語新聞とフリーペーパーになります。
なお、現在26カ国あるワーキングホリデー協定国であれば、アルバイトでホテルスタッフの経験を積んで、滞在国でのホテルの就職活動に結びつけることもできるでしょう。
海外におけるホテルスタッフの日系企業求人について
海外にホテルチェーンを展開している有名処と言えば、ホテル御三家の一つに数えられる『ホテルオークラ』です。アムステルダムにハワイや台北、バンコクなどに進出していて、ホームページからコンタクトが取れます。以下のサイトにプリンスホテルズ&リゾーツをはじめ、海外に進出している人気の日系ホテルチェーンを紹介しています。
近年では、星野リゾートがハワイに初進出したことで話題を集めました。ホテルの中には、積極的に良い人材を確保したいと言うところも少なくないので、直接連絡を取ってみるのもいいかもしれません。
また、ホテルの求人サイトで、海外の求人案件を紹介しているのが『HOTERES求人情報』です。気になる案件があれば、担当者に詳細を確認してみてください。
最後に
ある程度のハイレベルな英語力があれば、北米やオセアニアのホテルスタッフとして、活躍することができます。海外で働く事を第一条件と考えるのであれば、求人案件が多い東南アジアを勤務地に選ぶのも悪くありません。
求人数こそ少なくないもののヨーロッパでも日本人のホテルスタッフを募集していることがあります。それゆえに、常日頃から海外のホテル関連の仕事の求人を定期的にチェックすることを、おすすめします。
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