塾講師は、学力向上やお受験といった子どもたちの夢ある将来設計に関わる大事な仕事です。世界三大ボーディングスクール大国と言われるアメリカにイギリスとスイスへ小さいうちから子どもたちを通わせる親御さんもいらっしゃいますが、まだまだ少数です。
日本では実績豊富で有名な進学塾、あるいは人気の高い塾講師がいるところが注目されます、ここでは、やりがいのある職業の塾講師の待遇と海外で働くためのポイント等について、以下ご紹介致します。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
海外における塾講師の需要
海外における塾講師の需要は年々高まり、対象は主に日本人の子供たちになります。もっと具体的に言えば、日本人学校やインターナショナルスクールに通う小中高校に教えます。
勤務地は、アメリカやカナダに加え、ロンドンにフランクフルトやアムステルダム、ブリュッセルと言った日本人に人気の国や都市に求人案件が見られます。同じく日本人が多く暮らす東南アジア全般と中国にも同じ傾向があり、世界中がフィールドで言っても良さそうです。
海外における塾講師の平均年収について
日本での塾講師の平均年収は、一般的な日本人の平均年収とほとんど変わりませんが、有名塾になると結構な金額になります。投資的に考えても比較的独立しやすい職種になる上に、海外勤務のチャンスも多くあるので、魅力ある仕事と考えて間違いなさそうです。
下記の年収や待遇は、首都やその国を代表する経済都市であるため、あくまで目安です。そのほかの日本人学校や評判の良いインターナショナルスクールがある都市に位置する学習塾では、幾分給料が低くなることもあります。
塾講師はメデイアで取り上げられるような学校だとかなりの年収が見込まれますが、加えて人気のユーチューバーともなると、更なる上積みが期待されます。いずれにしても実績とやる気次第では、給料が比較的ダイレクトに反映される仕事と言っていいでしょう。
ここでは、日本と海外における塾講師の平均年収についてご紹介致します。
日本:425~450万円
日本での塾講師の平均年収は425~450万円なので、ほかの職種とほぼ同じぐらいです。非常勤講師待遇だと約230万円~250万円で、勤続5年程度の正社員の年収は450万円~500万円くらいと言われています。
メデイアでも取り上げられているような有名な塾になると、平均年収は800万~900万円と言われています。実績とやる気次第では、独立も可能な仕事なので、人気の職業の一つに数えられるでしょう。
北米エリア(アメリカ):436万~763万円
ニューヨークの進学塾の求人案件などでは、年収が4万~7万USドルと提示されていることがあります。2020(令和2)年の1月27日現在のレートによると、1USドルが約109円なので、436万~763万円と言った年収が算出されます。
経験者は優遇され、保険制度とビザ関連のサポートがあるので、うれしいです。対象は主に日本人の小中校生になり、ニューヨーク、あるいは東京で研修を実施する学校もあります。
ヨーロッパエリア(ドイツ):360万円~
ドイツのフランクフルトやデュッセルドルフの塾講師の求人案件では、年収が3万ユーロ以上と紹介されています。2020(令和2)年の1月27日現在のレートによると、1ユーロが約120円なので、年収360万円相当以上が見込まれます。
当学校ではアムステルダムやブリュッセルも同程度の年収になり、講習期間以外週休2日制度となっています。週当たり実働40時間以内、長期休暇があるのは、ロングバカンスを楽しむヨーロッパならではと言えます。
アジアエリア(シンガポール):432万円以上
シンガポールの塾講師の求人案件では、年収が54,000シンガポールドル程度となっています。2020(令和2)年の1月27日現在のレートによると、1シンガポールドルが約80円なので、年収が432万円以上と算出され、ほぼ日本と同じ数字で推移しています。
台湾だと月給45,000~60,000台湾元以上で、現在のレートで換算すると、日本円にして16万~22万円です。タイのバンコクや東南アジア屈指の日本人街があると言われるシラチャにも塾講師の求人が出ていて、目安としては月収4万~7万バーツです。日本円換算にして、直近のレートでは、144,400~252,000円です。物価が日本の半分以下のタイであれば、生活もほとんど問題ありません。
参照サイト:https://www.jukukoushi.jp/
海外で塾講師になるために必要な語学力や資格は?
海外で塾講師になるために必要な語学力に関しては、ほかの職種と違って、それほどシビアではありません。資格に関しては、イメージとしては、日本での教員免許が必要な気がしますが、現状はやや違います。
ここでは、海外で塾講師と働く際に必要な語学力と資格について、以下ご説明致します。
海外で塾講師になるために必要な語学力
海外での塾講師と言っても教える対象者は、主に日本人の小学生から高校生になるので、外国語能力を問われないケースが少なくありません。基本的に海外での塾講師はほとんどが日本人になるため、実際に講師同士で現地の言葉や英語を使うことは、ほとんどないでしょう。
強いて挙げれば、コーポレートスタッフやスクールバスのドライバーは、現地の人になります。仕事の上でのリレーションもそれほど多いとは言えませんが、必要最低限のコミュニケーションは、現地の言葉を使ってこなしたいものです。
また、TOEFLやTOEICのハイスコアを擁していて、試験対策に長けていると、重宝がられます。
海外で塾講師になるために必要な資格
就労ビザ取得の関係で、中華圏や東南アジアでは短大卒、シンガポールでは大卒以上でないと現地で働くことが厳しいです。塾講師となると受験が関係してくるので、総体的には大卒か大学院卒が望ましいと言われています。
日本の学校の教員免許があると、履歴書や職務経歴書で確かにインパクトはあるものの絶対的な有利な資格とは言えません。むしろ塾や予備校での講師や家庭教師経験がある方が有利になる場合もあり、未経験者でも一定以上の学歴があれば、研修制度によって現場で活躍することが出来ます。
上記の海外で塾講師になるために必要な語学力でもご紹介致しましたが、TOEFLやTOEICに加え、英検の試験対策が出来ると重宝がられます。明確な目安はありませんが、TOEIC800点や英検準1級以上取得していると、印象的にもいいでしょう。
海外で塾講師になるために必要な経験や向いている人の特徴は?
語学力が不問で、給与水準も高い塾講師の求人が多く出ていますが、何せ人気が高い仕事です。質が高く、待遇面で恵まれているところは、必然的に競争倍率が高くなります。
日頃から情報に目を配りながら海外でチャレンジしてみたいと言う気持ちが起これば、先ずは求人サイトや転職エージェントの担当者に連絡をしてみましょう。ここでは、海外で塾講師になるために必要な経験や向いている人の特徴について、ご紹介致します。
海外で塾講師に必要なスキルや経験
海外で塾講師に必要な経験は一般的に2~3年以上と言われていますが、未経験でも採用の対象としている某大手進学塾もあります。数年以上の塾講師の経験があると、就労ビザでの縛りをクリアしやすいという傾向があることはたしかです。
ただ、日本に拠点を構える、あるいは海外での実績がある進学塾だと、就労ビザ等を含む渡航手続きに関して明るいです。未経験と言ってもきっちり社内研修を受けることになるので海外赴任も安心です。
特に重宝がられるのは、帰国受験対策の指導が出来る講師と言う声をよく聞きます。駐在員家族は、やがて帰国するので、日本の大学や中高受験の対策をしっかり海外でも受けたいと言うのが本音です。
海外勤務における塾講師に向いている人の特徴
海外勤務における塾講師に向いている人の特徴で、基本的にイメージが付きやすく該当しているのが、先ずは教えるのが好きなことです。次に熱意があり、帰社後も塾で教えるための時間を作れる人です。と言ってもアパートメントに帰って教えるわけではなく、次の日以降に教える内容を予習する必要があります。
温暖な気候の国に行くと、何かと気分もふわふわしてしまうのは、自然な現象ではあります。しかしながら日本で働いている時と同じ緊張感を保てる人は、海外勤務でも評価が落ちることは先ずないでしょう。
海外での仕事と言っても相手は日本人の小中高生になるので、コミュニケーション能力は当然必要です。生徒さん達に寄り添いながらしっくりいかないポイントがあった場合は、丁寧に解説する優しさも求められるでしょう。日頃から学生と会話をするように心掛け、話しかけられやすい雰囲気作りが大切となってきます。
また、責任感が強い塾講師は、やはり生徒だけでなく親御さんから見みても安心です。子ども達の将来に関わる仕事なので、あきらめが早い人は、向いていないと言えます。塾講師成り立ての頃は、緊張感と不慣れなこともあって、しんどいと感じるかもしれません。講師の仕事はスポーツと同じで、課題をクリアすることで上達していきます。
海外の塾講師の就職事情と求人について
海外の塾講師の求人のソースは、主に求人サイトと転職エージェント、現地の情報やニュースを紹介している有料の日本語の新聞になります。アルバイトや家庭教師だとフリーペーパーや日本人が多く暮らす各都市の掲示板の活用も有効ですが、ここでは主に正社員の塾講師の求人について、ご紹介致します。
海外における塾講師の現地採用について
勤務地としては、北米(ニューヨークやトロント等)や欧州(イギリス・ドイツ・ベルギー・オランダ)、東南アジア(シンガポール・タイ・フィリピン・ベトナム等)になります。また、上海のように中国を代表する都市やインド、香港と台湾でも求人案件が見かけられます。
その中で海外に拠点を置く学習塾・進学塾を何軒か紹介致しますので、以下ご参照ください。
SAPIX USA 場所:アメリカ
中高受験でトップクラスの評価されているSAPIXグループの提携塾で、アメリカ法人になります。海外大学やボーディングスクール進学を考えている生徒の皆さんに教えることになるので、意識の高いクラスになるでしょう。
学習塾KOMBA 場所:シンガポール
本社は、フィリピン大使館やインドネシア大使館が周辺にある、閑静な住宅街のタングリン地区に位置しています。2018(平成30)年に、インドネシアにジャカルタ校を開校しました。ジャカルタ校は未経験でも採用を考えていて、やる気重視になります。
天母の塾 場所:台湾
2017(平成29)年に、台湾の台北で開校した学習塾です。主に台北日本人学校に通う小中学生を対象に授業を行いながら受験対策にも力を入れています。親日家が多く、食べ物も日本人の口に合うと言われ、世界屈指の治安の良さを誇る台湾で、働いてみるのも悪くありません。
進学塾SAKULA 場所:ニューデリー
応募条件としては、大卒以上で、家庭教師・アルバイト含む教師経験のある人が対象となります。インドの環境や進学塾の教室と生徒さんに少しずつ慣れて貰うように、2~3週間の研修期間があります。
海外における塾講師の日系企業求人について
海外における塾講師の日系企業求人を探すには、求人サイトと転職エージェントの活用が最も効果的です。塾講師に関しては、現地採用の場合でも給料が本社採用と比較してもほかの職種と違って大きな開きはありません。
何が違うのかと言えば、本社採用になると、福利厚生内容が幾分変わって来ます。そこで、日本に本社があり、海外に拠点を構える進学塾を下記にて、ご紹介致します。
早稲田アカデミー 本社所在地:東京都豊島区南池袋
欧米やアジア、オーストラリアを中心に、11カ国24都市に海外校・海外提携塾があります。海外校があるのは、ニューヨーク・ロンドン・台北・シンガポール・ベトナムになります。
海外提携塾では、タイのバンコクの泰夢(タイム)やシラチャの学習塾 pi:k、インドネシアのパンセ塾ジャカルタがあります。大まかに言えば、海外校は本社ベース、海外提携塾は現地採用ベースの給与を含む待遇となります。
駿台予備学校 本社所在地:東京千代田区神田駿河台
駿台の海外校とお茶の水にある帰国生クラスを運営している駿台国際教育センターと言う部署があります。海外校は、アメリカにドイツや中国、インドネシアの主要都市に拠点を構えています。
塾・進学塾のena 本社所在地:東京都千代田区代々木
国内外に教育ネットワークを展開する(株)学究社が運営しているのが、進学塾「ena」です。海外校はアメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・ベルギー・中国・シンガポールにあります。世界を結ぶ教育ネットワークがあるだけでなく、帰国生入試の対策指導でも高評価を得ています。
最後に
海外で働いている時に、国や地域によっては、日本語学校やインターナショナルスクールのレベルが高いところが結構あると聞いたことがあります。
それに加えて、塾を併用したことで、日本を代表するような大学に現役で合格したと嬉しそうに話していた、駐在員の人達の会話を思い出します。質の高い塾や講師の存在は外国で暮らす日本人家族にとって、期待も大きく、正にやり甲斐のある仕事です。
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