海外で営業職として働くには?営業職の平均年収や求められる資格や語学力など就職事情について

海外の仕事の中で、言葉や文化面と言った共有出来るものが存在している以上、日系企業にとって日本人がどうしても必要な職種の中に営業職が含まれます。一般的に、日本人が営業職で活躍している地域を挙げると欧米やアジア、豪州方面の地域の国々になりますが、近年はラテンアメリカ諸国でも需要が増えています。

ここでは、「海外で営業職として働くには?」どれぐらいの語学力が必要なのか、どのようにすると仕事を見つけ易いのか等、具体例を挙げながら説明致します。

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海外における営業職の需要

海外のどの国で働きたいかと考えた時に、特に適格なキーワードとなるのが「日系企業進出国ランキング」です。2017(平成29)年ぐらいのデータも2019(令和元)年と、それほど大差はなく、日系企業進出数が多い国には、たいてい駐在員と現地採用いずれも営業職の需要があります。

おおよその目安は、国(地域)別日系企業(拠点)数上位50位推移を参照してください。詳細に関しては、下記「海外の営業職の就職事情と求人について」ご説明致します。

海外における営業職の平均年収について

海外における営業職の平均年収について気になるところですが、以下まとめてみました。実際の数値以上に、海外では日本のように残業がほとんどないので、数字以上に実質やや高めと思っても良さそうです。現象として日本は以前と比較すると、少しずつアメリカに近付いて来ていて、年収の格差が生じて来ています。

  • 日本:300~560万円
  • タイ:175~400万円
  • マレーシア:150〜400万円
  • アメリカ:480~1,000万円
  • メキシコ:150~450万円
  • ドイツ:350~700万円
  • イギリス:350~700万円

参考サイト:doda

上記の通貨は、全て2019(令和元)年9月6日のレートになります。

日本の営業マンも海外勤務のレベルになると、平均年収が620~740万円になります。国によっては、海外駐在員が暮らすアパートメントは、プールやジム付と言うのが普通で、その多くの経費を会社が負担してくれます。業種別の営業職では、金融関連や不動産業界、医薬品メーカー等で平均年収が高いようです。

アメリカは、実力がそのまま収入に反映し、保険業界に医療機器メーカーや化学関連、食品・飲料メーカーと言った幅広い職種で平均年収が高いです。アジア方面は日本より平均年収が低いですが、物価が安い分むしろ暮らしやすいと言えます。

海外で営業職になるために必要な語学力や資格は?

おおよその目安からするとTOEICスコアで750点、そのほか非英語圏で働くとなると外国語のレベルは、中級レベルかビジネスレベルが必要と言われます。フランス語やスペイン語、中国語等、国によって使用する言語が異なりますが、おおむね中級レベル以上を目指しましょう。

東南アジアのように、海外駐在員で現地に出向する場合、外国語のレベルを求められないケースも少なくありません。

海外で営業職になるために必要な語学力

英語圏や欧米諸国では、駐在員と現地採用いずれもTOEICで最低700は欲しいところで、ニアイコール換算ではTOEFL540になり、現地の大学の授業についていけるベレルです。スペイン語の場合は、DELE・スペイン語認定証)のB1(中級・日常会話レベル)かC1(上級・ビジネスレベル)取得していると、仕事が見つけやすくなります。そのレベルだと、スペインに加え、メキシコやアルゼンチンをはじめ、ラテンアメリカ諸国で活躍出来ます。

東南アジア方面だと就業先の国や地域の公用語か英語かどちらか中級レベル以上あると、現地での採用に結び付きやすくなります。それほど話せなくても社内外でのメールのやり取りがあるので、英語に関しては、最低限中学レベル以上の文法を理解している方が望ましいです。

世界的に見てもTOEIC800以上あると多国籍企業、その国の言語の語学力が上級レベルだとローカル系企業への就職も可能と言えます。イギリスでは就労ビザ取得の際に、IELTS SELT ConsortiumかTrinity College Londonを受けて、中級レベルに該当するCEFRのB1 レベルを証明する必要があります。

最近では、安価で留学ができ、マンツーマンレッスンが中心で短期で効果が得られることからフィリピン英語留学が人気です。語学力に自身のない方は、転職活動前に留学することも一つの選択肢になるのではないでしょうか。

海外で営業職になるために必要な資格

海外で営業職として働くために必要となる資格で挙げられるのが、TOEICやDELEスペイン語検定に代表されるように、語学系になります。外資系では、日本で主に行われている外国語の試験は、一歩海外に出ると資格と見なされないこともあります。ただ、転職エージェントの活用では、語学の資格は大きな武器になることに間違いなく、海外就職にも有利です。

  • 貿易実務検定
  • ファイナンシャル・プランナー(FP)
  • 宅地建物取引士
  • 証券外務員(一種、二種)
  • 旅行業務取扱管理者(国内、総合)

などの資格も企業側からすると、目に留まる資格になりそうです。資格は必須ではないにしても在職中に取得出来る環境にあれば、チャレンジしてみてください。また、海外での営業は運転手付のケースもあれば、自身が運転することもあるので、自動車免許はあった方がいいです。

海外で営業職になるために必要な経験や向いている人の特徴は?

ビジネスミーティングでプレゼンを担当する場合には、外国語が必要となってきます。現地採用でもそのレベルになれば、ポジションや収入も当初外国に来た当時よりも幾らか上がっています。出来ればプレゼンを担当出来るレベルの外国語と実務のスキルアップを先ずは目指しましょう。

海外で営業職に必要なスキルや経験

海外で営業マンとしてずっと活躍をするには、語学力のブラッシュアップは欠かせません。同様に、その国特有の商習慣や文化を理解し、相手の興味を持った話しを出来る人だとさらにいいです。時には政治的な話しをふられる場合もありますが、どんな時も大人の対応が必要です。そのようなケースはたいてい対処事例があるので、情報収集しながら地政学に関するビジネス書を普段から目を通しておくと、いざと言うときに助かります。

営業職はタフさが求められる

気候だけでなく食習慣も異なるので、食事面では自分に合った食べやすいもの探しからはじめてみてください。現地の食事が口に合わない場合は、現地で通うことができる日本食レストランを利用しましょう。

海外で営業職として働くには、タフさが何よりも必要なので、日頃から健康に注意しておくことが必要と言えます。想定外のことが起こるのが外国の商取引なので、何かあっても慌てず、時には我慢強さが求められます。

同業者同士の意見交換や情報収集もチェック

海外での営業は四角四面と言う訳でなく、同業者同士で意見交換することが、国によっては、日本より多くなることもあります。特に代金回収の面で、同じ日本人の同業種の営業マンからの事前情報があると、仕事上でもリスク回避に繋がります。

輸出入の知識に関しては、海外で営業マンとして働きたい場合は、日頃から貿易実務関連の書籍か関連サイトに目を通しておくとよいでしょう。また、おすすめはジェトロ(日本貿易振興機構)のホームページ上から学習出来る貿易実務オンライン講座です。

いざ海外で働き出すと、実務に関わるやり取りの内容は、社内の関連部署とお得意様間で共有することもあります。該当商品の特恵関税制度の適用期間に政府案件のパテント製品や関税率を下げるために調整品のミックス、HSコード等知れば知るほど面白い内容です。貿易業務での一つ一つの積み重ねが、自身の大きな財産になることは間違いありません。

海外勤務における営業職に向いている人の特徴

日系企業の営業職のように日本人を求めている場合だと、より日本人らしい振る舞いが必要なことが当然あります。しかしながらイニシチアブを握るのが以上に上手いビジネスマンが多い国では、奥ゆかしさが時には不要のケースも出て来ます。或いはビジネスミーティングが緩くてお笑い系中心で商談がいつのまにか決まっていた言うこともあり、海外勤務の営業職では臨機応変な人が向いていると言えます。

様々な形に変化する柔軟性を持ち、他と争わず、自然に流れるように生きることがまさに大切になってきます。海外で営業職として働くにあたって就労ビザの関連で、最低限何かしら管理職の肩書きが与えられることがあります。その中で、いい見本を吸収しながら判断力や決断力に加え、いざ組織の上のレベルに立ったときには、統率力が必要となってきます。

営業はまた人との繋がりなので、お客様だけでなく社内のスタッフとのコミュニケーションを上手く図れる人は、何かといい結果に結び付いていきます。TPOに合わせた行動ができ、気遣いが出来る人は外国に行っても好かれます。



海外の営業職の就職事情と求人について

国(地域)別日系企業(拠点)数上位50位推移のデータを参照し自身の海外での就職活動をした中での情報を公開致します。1位の中国は上海や深圳,大連と言った日系企業が多い都市部で、日本人の営業職の需要があります。

タイにインドネシアとベトナム、マレーシアやフィリピンと言った東南アジアも同様の傾向が見られます。現地で働くには、日本国内と上記の大都市にある転職エージェントの活用が最も効率的です。

海外における営業職の現地採用について

国(地域)別日系企業(拠点)数上位50位推移の先ずはトップ30に絞って、働いてみたい国を絞ることをおすすめします。トップ10の中に入っているシンガポールでは、就労ビザ取得の際に学歴の絞りがあるので注意が必要です。

ベスト30に入っているイタリアのように、現地採用自体の仕事を見つける国もありますので、詳細は国毎の就労ビザ取得の難易度について、サイトで確認をしてみてください。

また、アメリカやカナダと中国のように広大な国での仕事探しは、出来るだけ自身が出来そうな営業職種と就職希望地を絞ってみましょう。

バンコクにジャカルタやホーチミン、クアラルンプールと言った日系企業進出数と日本人が多い東南アジアの都市には、日系・ローカル系・欧米系の転職エージェントがあります。じっくり仕事を探したい人は、日本で働きながら日本国内の転職エージェントを活用し、スカイプか現地での面接になります。

出来るだけ早く仕事を見つけたい人は、現地のオフィスに日本語と英語の履歴書と職務経歴書を持参、或いは事前にメールで送付して先ずは登録を済ませましょう。登録後は、日本語と英語に加え、現地の言葉を使ってオーラル・インタビューがあります。よほど高い条件を望ます、英語が中級レベル以上あれば、比較的早い時期に仕事が見つかると言えます。

営業職の仕事が見つけやすいのは、東南アジアに加え、台湾や韓国と言った東アジアやオーストラリア、メキシコにブラジルやインドの大都市も挙げられます。イギリスやドイツ、フランス等西欧諸国の大都市での現地採用は、中~上級以上の外国語が必須となります。

海外における営業職の駐在員求人について

海外に進出している日系企業の駐在員の半数以上が、何年か同じ会社に所属して働き、のちに現地に出向と言う形になります。ただ、近年のIT関連やアパレルメーカー等では、いきなり現地に管理職やそれに準じる立場での採用も珍しくありません。

メーカーの中途採用は、まれに他社からの引き抜きもありますが、それほど多いとは言えません。食品や穀物関連の会社での勤務経験があり、理工系の専門知識や各国の原材料の調達や性質について明るいと、自然と海外駐在員の営業職の門戸が開かれる場合があります。

外国語能力が高く、輸出業関連や企業誘致の経験があると、工業団地の営業職に就くことが出来ます。人より一つ上以上の知識やひと味違った経験があるスペシャリストの営業職は重宝がられます。

最後に

海外就職でハードルがあまり高くないのが、営業職での現地採用と言っても過言ではないでしょう。ただ、大切なのは採用後の海外での生活であり、駐在員や現地のスタッフと程よく付き合えるかどうかが鍵となってきそうです。

中でも現地の言葉を習得するのは、自身を守る最大の防御の一つにもなります。居心地のいい国を見つけてそのまま現地採用で働く、或いは手当や福利厚生でのメリットがある駐在員を狙ってみるのも悪くありません。

また、海外勤務の経験があると、国家公務員や地方公務員の民間企業経験者採用枠の試験に募集することが出来ます。

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