イタリアで働くには?日系企業の駐在員求人や現地採用の就職事情とビザ申請について

イタリアと言えばファッションやスポーツカーにイタリア料理、サッカーが日本だけでなく世界的にも有名ですが、ちょっとシネマやテレビの中の世界に以前までは映っていました。アメリカやイギリスの後にフランスブームが起こり、1990年代半ばの円高の時に、ヨーロッパが近く感じるようになりました。

イタメシと言った言葉が出来、今では欧米の料理の中でも最も日本人に人気のある料理の一つが、イタリア料理と言っても過言ではないでしょう。かつては通訳や観光ガイド、デザイナー関連の仕事に就く日本人が多かったものの、今はインターネットの普及によりいろんなチャンスがあります。

ここでは、知っておくと便利なイタリア暮らしに関する生活情報や基本概要について、ご紹介致します。

※この記事はプロモーションを含みます。




イタリアの基本情報について

イタリアの水曜日の9時00分が、日本の同日の17時00分になりますので、時差が8時間あります。サマータイムが適用される期間は、時差が7時間なので、時計を現地のイタリア時間に合わせましょう。

日本人にとってのイタリアは、食事が口に合うものが多いので、ヨーロッパの中でも特に暮らし易い国と言われています。ここでは、イタリアで生活する上において知っておくと助かる現地情報を、以下ご案内致します。

イタリアの概要

イタリアの人口は約6千万人で、経済面でヨーロッパではフランスに次ぐ第4位、世界ランキングになると第8位の経済大国です。日本やアメリカ、ドイツと同じくイタリアもG7のメンバーなので、経済的にも文化的にも結び付きが深いと言えます。国土が南北に細長いブーツの形をしたイタリアは、面積が日本の約8割程度なので、国内移動も想像以上に大変ではなさそうです。

国の正式名称は、イタリア共和国になりますが、ここでは一般的な通称通り、イタリアと表記致します。イタリアの民族構成は、古代ローマ人を祖先とするイタリア民族が人口の93%を占めます。歴史や地政学的な要素において、フランス系とスペイン系やオーストリア系に加え、ギリシャ人やゲルマン系など多様な民族も混じり合って、こんにちのイタリア人を形成しています。

イタリア北部に位置する、少数民族の南チロル地方のチロル人達は、初等教育においては、ドイツ語が使用されています。国内の民族問題に目を向けると、移民問題になり、イタリアの人口の1割近くに達しようかという勢いです。移民グループで最も多いルーマニア人は、イタリア国民と同じくローマ人をルーツに持ちます。近年では中国大陸からの移民も増えていて、ビジネスやマナーにおいても日本人の方が、イタリアでも好まれています。

イタリアの宗教は、キリスト教のカトリック教が、人口の約4分の3を占めます。残りの多くが無宗教で、アラブ系移民の増加により、イスラム教が増えています。最大多数のカトリックの信者はコンベンションナルと言うよりもリベラルで、カトリック教会の教養とは異なり、同棲や離婚について多くの人たちが肯定的です。

日本貿易振興機構(JETRO)のデータによると、イタリア進出の日系企業数は約270社、在留邦人数は14,000人以上で、国際結婚も少なくありません。イタリアの大都市だけでなく地方都市でも日本の姿を見かけることもありますが、ローマとミラノ界隈に多く暮らしています。

日本からイタリアへの主要輸出品目で最も多いのが輸送用機器で、次に一般機械、電気機器と続きます。イタリアから日本への輸入品目で多いのがタバコや一般機械、電気機器になります。身近なもので挙げると、イタリアンブランドのアパレル製品やワインで、根強い人気と言えます。

イタリアの地理や気候について

地中海に突き出したブーツの形をしたイタリア半島と、シチリア島に代表されるように、周辺の島と合わせて、イタリアが構成されています。地中海をはじめ国土の多くが海に面していることもあって、リゾート地も多く、美味しいシーフードも有名です。大陸部の西側はフランス、北側はオーストリアとスイス、東側はスロヴェニアと隣接しています。アドリア海などを挟んで、クロアチアやギリシャと言った国々と歴史や文化的に深い結び付きが、あります。

イタリアの首都ローマの最高気温は31℃、最低気温は2℃、年間平均気温は約15℃です。お洒落な街として知られる北部最大都市のミラノの最高気温は29℃、最低気温はマイナス2℃、年間平均気温は13℃前後です。イタリアの魅力が詰まったグルメと人情の街・ナポリの最高気温は30℃、最低気温は8℃、年間平均気温は16℃ぐらいです。

イタリアをイメージする上で外せないのが太陽の存在で、一般的に温暖で雨が少ない気候的にも過ごしやすい地中海性気候です。ローマと東京の平均気温はほぼ同じで推移しているので、生活環境のイメージもつきやすいと言えます。ミラノの夏は湿度が高く、冬はそれなりに冷えますが、あまり雪が降りません。

イタリアの服装で気を付けておきたい点は、自治体の観光政策によって、観光地や街中の一部に車両制限をしているところがあることです。そう言ったゾーンに行く際には、バスや車が入れないので、歩くことが多くなります。日本からのお客様をアテンドする時には、普段履き慣れた靴で観光をされるように、ご案内をしてください。

イタリアの言語や公用語について

イタリアの公用語は、紛れもなくイタリア語になります。エスノローグと言われるキリスト教系の少数言語の研究団体国際SILの公開のウェブサイトや出版物によると、イタリア国内で人口の約95%が、イタリア語を使用しているとの事です。欧州連合の調査では、イタリア語を母国としている人たちが6,500人万前後と把握しているようです。

イタリアで就職する際に求められるイタリア語のスキルは、受け入れ先によって全く異なります。ただ、中学生レベルぐらいのある程度英語が出来ると、そこまで難しい外国語ではないと言えます。パスポートがパサポルト(passaporto)、ビールがビッラ(birra)なので、感じが掴み易いです。イタリア人のように格好良くR音を強調したくなりますが、出来なくても生活に困ることは、先ずないでしょう。

スペイン語やポルトガル語がイタリア語と兄弟言語と言う人もいますが、定義は定かではありません。それでもスペイン語を以前学習していた人にとっては、ほかの人たちよりも上達が早いようです。イタリア語の母音はa・e・i・o・uで表し、eとoに関しては2種類の発音があるので、7種類しかありません。英語や中国語と比べても日本人にとって特に発音では苦労しないと言われていますが、本格的に習得するには、語学学校などで文法を習いましょう。

イタリアでの就職は英語が求められることもありますが、主に外国人や日本人相手のショップのスタッフであれば、日常会話レベルが一般的です。貿易やツアー・コーデイネーターなど旅行業の場合は、より高いいわゆるビジネス・レベルを求められることがあります。

イタリアの物価と生活費について

昔に比べると、通貨のイタリア・リラで頭を抱えることも今はなくなりました。100リラが7円の頃は、円に14を掛けるとか言っていた時代で、レートもブレが多くて、慣れるまで大変な時代でした。2002年1月からユーロに変わったので、計算し易くなりました。最近のレートの変動と計算上便利なこともあり、1ユーロを130円で、イメージされてみてください。

イタリアの物価は、おおかた日本と変わりませんが、地方都市へ行くと安く感じます。ローマとミラノに加え観光で有名なベネチアとフィレンツェは高く、東京並みと考えて良いと言えますが、安いものもあります。

ローマの交通機関で一般的なのが、地下鉄(メトロ)にバスやトラムになります。定期券を購入すると、ローマ市内の交通機関だけでなく国鉄で近郊の町まで行くことが出来ます。定期券は1年250ユーロ、1ヶ月だと35ユーロ、日本円換算で僅か4,550円です。定期券はローマ・テルミニ駅をはじめ主要駅での購入になり、時期によっては1時間程度待たされることもありますが、イタリア時間と思って気長に構えましょう。

ミラノも同じように定期券があり、ローマと同じ1ヶ月35ユーロです。郊外の町に出掛けると、ゾーンを越えた場合は追加料金を支払います。また、初回のみですがカード代金として、10ユーロが必要となってきます。

イタリアで宿泊費を抑えたい場合、ユースホステルやゲストハウスの利用で、ドミトリーで1泊20ユーロ~、バスルーム共有の個室宿泊で40ユーロぐらいはします。B&Bの個室も同じく40ユーロ~で、旅行者向けのキッチン付きのアパートメントだと1泊30ユーロぐらいになります。

イタリアの家賃

ローマやミラノは日本の東京並みで、ワンルームで月々500~850ユーロぐらいが一般的ですが、主に住む場所によって異なります。また、通常のワンルームの2倍の部屋の大きさの40㎡で、月1,000ユーロになります。地方都市になれば3LDKで、100㎡の広さで、月1,000ユーロぐらいとお得です。

ミラノのように物価が高い都市では、イタリアの若い人たちでさえも、ルームシェアを利用する人が少なくありません。3LDKのアパートメントの1室で暮らして、光熱費別で月300~400ユーロです。

イタリアは家具付きのアパートメントが多いですが、中には付いていない物件もあります。下見の際に確認出来ますが、好みの家具でない場合は、取り除いてもらうことも可能でしょう。

イタリアの電気代・水道代・ガス・インターネット

単身でイタリアのミラノに暮らした場合の一ヶ月の平均水道光熱費が、100ユーロ前後なので、日本よりやや高めです。冬の時期は暖房代が掛かり、北イタリアになると、日本より2ヶ月ほど早い10月から寒くなります。寒い地域だとアパートメントにセントラルヒーターが備え付けられ、冬の期間は電気代か共益費として60ユーロほど家賃に含まれるケースもありますので、入居前に確認をしてみて下さい。

中には家賃に含まれない場合に暖房代を使い過ぎて、月800ユーロ以上もしたと言う話もありますが、夏は全体的に日本ほど暑くありません。アパートメントによっては、前年度に基づいて水道光熱費の事前予測として請求書が来る場合もあるほど、適当ではあるものの払うお金もそれほど開きがないと言うことになります。

速度はそれほど望めませんが、インターネットは1ヶ月20ユーロ~のプランがあり、携帯代に関しては、日本に居るときの3~5分の1ぐらい節約出来ます。

イタリアの食事(レストラン・スーパー)

イタリアの食事は行くお店によって料金が大きく異なり、一番高いリストランテは日本の高級レストランと同じと、考えて良いです。次に高いトラットリアのデイナーでは、一人30ユーロぐらいを、目安にされてみてください。

庶民的なお店のピッツェリアでビッグサイズのピザ1枚が7ユーロです。バルではエスプレッソ一杯が立ち飲みだと1ユーロほどで、座って飲むとその2倍ぐらいはします。ワインだと4ユーロほどですが、中にはもっと安いものもあります。

ベネチアは特にホテルや食事代が高いので、行ってみたいジャンルのレストランの相場を、ガイドブックや旅行サイトで確認してみてください。テイクアウトのお店を利用するのもおすすめで、朝食や昼食が1食2~5ユーロなのでうれしいです。

スーパーマーケットに当るスペルメルカートでワインを購入すると、ほとんどが1本2~8ユーロなので、お酒好きな人にはうれしい国です。500グラムのパスタが、0.65~1ユーロちょっと、トマトなどの野菜は1kg1~2ユーロですが、日本同様品種や季節によって料金が幾分異なります。

イタリアの治安について

イタリアはヨーロッパの中でも凶悪犯罪が最も少ない国の一つに挙げられるので、観光だけでなく生活する上においても安心です。犯罪率は日本に比べるとやや高い程度ですが、その多くはスリやひったくりによるもので、ちょっとひねりが加わったものもあります。

寿司と連呼して近付いて来る男性グループや有名な観光スポットに何人もの人が新聞を立ち読みしているなど、不自然な光景を目の辺りにすると注意が必要です。映画の世界のようなシーンに映りがちですが、一瞬油断した隙に盗みを働くと言った、スリも芸術的です。

昔ほど見かけなくなったものの今でも現存するのが、ジェラートを食べているイタリア人が、前から歩いて来た時です。ぶつかって「服が汚れてしまいましたね。」と言って、優しく話しかけてきて、気が緩んでいる時に、ジャケットのポケットからお金を失敬するパターンです。

フィレンツェやベネチアは、特に安全と言われていますが、夜遅い時間の女性のひとり歩きは、おすすめしません。また、ちょっと高そうなレストランはガイドブックや口コミを参考にしながら利用するのが賢明です。手先が器用なのは日本人とよく似ていますが、イタリア人は計算やチェック機能が適当なので、レストランの伝票は念のためきちんと確認した方が良さそうです。

イタリア人の特徴や国民性について

イタリア人を語るキーワードは、マンジャーレ・カンターレ・アモーレで、人生を楽しむ術を知っているように映ります。日本語に直訳すると「食べる・歌う・愛する」で、かつて有名だった映画のコメンテーターの方が、イタリア人の全てに俳優や女優の資質があるのではないかと、賞したほどです。

それでも南北に細長いイタリアでは地域差があり、北に行くと幾分物静かで、南になると個性が強いと言えます。イタリア共通の文化と言えばサッカーで、ワールドカップで4回の優勝経験を誇り、FIFAランキングで1位になったこともあります。2018年のロシアで開催されたサッカーのワールドカップ大会に出場出来なかったのは、イタリア人にとって、とても凹みまくる出来事でした。

郷土愛が強くて、地元のサッカークラブの大事な試合の時には、午後になると仕事がままなりません。若い人たちの中には、早上がりでスタジアムに直行と言うのもイタリアでは、珍しい話ではないです。

イタリアは恋愛の国として知られていますが、男性の着こなしやウイットの効いたお洒落な会話に驚きながらも勉強になる点も多いです。また、ナポリには比較的余裕のある市民が、自分が飲んだコーヒー以外に任意ですが、もう一杯分を払うシステムがあります。ミラノやトリノが位置する北部と違って失業者が多いナポリの庶民の人たちに、コーヒーをおごってあげると言った優しさの現れです。

イタリアの代表的な企業一覧

日本で最も親しまれているイタリア系企業と言えばやはり様々な自動車メーカーやファッションブランドを思い浮かべる方も多いでしょう。イタリアの代表的な企業をいくつかご紹介いたします。

自動車メーカー

  • アウトビアンキ
  • アウトモビリ・ピニンファリーナ
  • アバルト
  • アルファロメオ
  • イソ (自動車)
  • イヴェコ
  • エストリマ
  • オスカ
  • オフィツィーネ・スタンパッジ・インドストリアリ
  • カロッツェリア・トゥーリング
  • カロッツェリア・ギア
  • カロッツェリア・フィッソーレ
  • ザガート
  • チゼータ
  • DRモーター・カンパニー
  • デ・トマソ
  • パガーニ・アウトモビリ
  • ピアッジオ
  • ピニンファリーナ
  • フィアット
  • フェラーリ
  • ブガッティ
  • ベルトーネ
  • マセラティ
  • モト・グッツィ
  • モレッティ (自動車)
  • ランチア
  • ランボルギーニ

銀行

  • イタリア銀行
  • インテーザ・サンパオロ
  • ウニクレディト
  • クレーディト・アルティジャーノ
  • 国立労働銀行
  • モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行

航空会社‎

  • アリタリア-イタリア航空
  • エア・イタリー
  • エア・ドロミティ
  • アリタリア・シティライナー
  • エールイタリ
  • ブルーパノラマ航空

食品会社

  • アメデイ
  • イッリカッフェ
  • エレディカファレル
  • カロマ
  • グロム (アイスクリームチェーン店)
  • セガフレード・ザネッティ
  • チンザノ (企業)
  • ディ・チェコ
  • トスティ (企業)
  • バーチョ・ペルジーナ
  • バリラ
  • パルマラット
  • バロッコ (企業)
  • ブイトーニ
  • フェッラーリ (ワイン)
  • フェレロ
  • ペルジーナ
  • ペルフェティ・ファン・メレ
  • ペローニ
  • マイアーニ
  • マルティーニ・エ・ロッシ
  • ローカー

服飾企業

  • C.P. Company
  • アチェルビス
  • アルパインスターズ
  • アルマーニ
  • インビクタ
  • エトロ
  • Ermanno Scervino
  • カロジェロ・マンニーナ
  • サルヴァトーレ・フェラガモ
  • SPIDI
  • ディアドラ
  • ディーゼル
  • トッズ
  • フェリージ
  • フェンディ
  • プラダ
  • ベネトン
  • マックスマーラ
  • ミスシックスティ
  • モンクレール
  • レゲア
  • ロット
  • ロベルタ ディ カメリーノ
  • デュベティカ

イタリアの就労ビザについて

イタリアは90日以内の観光目的であればビザが免除されますが、働くためには、ほかの国と同じく就労ビザが必要です。そのほか語学だけでなくファッションやスポーツ関連などをイタリアで学ぶ留学ビザと配偶者ビザが、あります。ここでは、その中でもイタリアの就労ビザについて説明致します。

イタリアの就労ビザの種類や期間について

イタリアの就労ビザは主に3種類で、被雇用者就労・自由業就労・スタートアップのビザがあります。被雇用者就労ビザは駐在員や現地採用の人たち、いわゆる英語のemployee、被雇用者や従業員に当る人たちが対象となります。

申請期間は出発の3週間~90日前とされていますが、詳細は求人情報の照会を含めて、転職エージェントに確認をするのが一番です。駐在員の人たちは、会社の総務や人事担当者に直接尋ねてみてください。

自由業就労ビザは、使用者や雇用者に当る英語のemployerの人たちが対象で、社外代表取締役も該当します。また、自由業就労ビザは、新規事業をはじめる人を対象にしたものです。

イタリアの就労ビザの申請について

必要書類は、イタリアの就労ビザ申請書・規定サイズの証明写真・帰国予定日より数えて残存期間90日以上のパスポートとそのコピー、住民票になります。それに加えて、移民統合事務局が発行の労働許可書になります。

制度がしばしば変更するのがイタリアなので、詳細はイタリア大使館のビザに関するサイトを参照、或いは直接尋ねてみるのもいいでしょう。イタリアで留学後、そのまま現地で仕事を探す場合は、雇用先の会社がフォローしてくれることもあるので、転職エージェントに問い合わせてみてください。

イタリアの就労ビザの申請の難易度

イタリアの会社はビザを取得していない外国人を雇うことは一般的にありません。イタリアで働く日本人の多くが、日系企業に就職して何年後かにイタリア支店に勤務と言うのが、よく見かけられるケースと言えます。

イタリアは失業率が高いので、東南アジア諸国のように現地採用の仕事を見つけるのは、容易ではりません。就労ビザを取得してくれる現地採用であれば、旅行会社や和食のレストランなどもありますが、それほど多くないです。中でもミラノは比較的仕事がある方で、日本料理店に加え日本語教師などが人気です。

オーナーがイタリア人だと就労ビザの手続きを面倒くさがるので、必然的に日本人が代表のところが、仕事が見つけやすくなります。それでもイタリアはコネ社会なので、人脈を上手く活用して現地で働いている日本人も少なくありません。

イタリアの就労ビザの申請に必要な語学力

就労ビザの申請に必要な語学力の定めは特にありませんが、イタリアで働くには、一定の語学力が必要です。目安とされているのが、日常会話に問題がないぐらいの中級ベレル以上、欧州評議会が定めるB1レベルです。

英語力も同様に中級レベル程度を求められる場合がほとんどですが、和食の調理人や直接法で教える日本語教師などであれば、外国語能力を問われないこともあります。エンジニアで現地へ駐在される場合、それほど高いレベルでなくてもコミュニケーションが取れる英語力を身に付けておいた方が良いでしょう。



イタリアの就職事情と求人について

イタリア進出の日系企業数は約270社、在留邦人数は14,000人を超え、国際結婚や自営業者も少なくありません。先ず現地で暮らすには留学か就職になるのが一般的で、ここではイタリアの駐在員求人や現地採用について、ご紹介致します。

日本におけるイタリア系企業

日本に進出しているイタリア系企業で有名なのが、世界各国にもファンが多い自動車メーカーです。スーパーカーブームの走りの一つとなったランボルギーニは、日本国内ではランボルギーニ・ジャパンが輸入販売を手掛けています。高級スポーツカーのイメージが強いですが、農業用車両の製造も行い、日本でもランボルギーニのトラクターが販売されています。

同じく長年富裕層に愛され続けているフェラーリは、フェラーリ・ジャパンが東京の港区六本木ヒルズの一角にオフィスとショールームを、構えています。日本にもオフィスがあるイタリア最大の企業グループのフィアットは、世界140ヶ国以上、14のブランドを擁するグローバル企業です。優秀な人材確保のために、自社のホームページにも求人募集を出しているので、見逃せません。

ファッション関連ではグッチにフェンディやヴァレンティーノ、フェラガモなどが、人気のイタリアンブランドに挙げられます。

イタリアの現地採用

イタリアの年間平均休暇取得数は約26日で世界第4位、国内の労働法によると、一週間の勤務時間が40時間までと定めがあります。服装のセンスだけでなく気取らず楽しむ人々の生き方もお洒落に感じるイタリアですが、現地で仕事を見つけるのは、結構大変と言われています。

おすすめの方法は、ヨーロッパをはじめ海外に強い転職エージェントへの登録とイタリア在住者向けに情報発信をしているイタリア掲示板のサイトです。イタリア人の平均月収は、1,500ユーロなので、そこまで高いとは言えません。現地採用のショップのスタッフや事務職ではそれより下からのスタートになりますが、ちょっと頑張れば比較的早く平均月収に追い付き追い越す場合もあると、言われています。

一年間で約40日の有給休暇が取れて、飲みニケーションと言った、プライベートの忖度もないのがイタリアです。求人数こそ多くはないものの職種はわりと広範囲で、旅行関連に和食調理人や日本語教師、事務スタッフなどが人気です。

イタリアの駐在員求人

イタリアの駐在員求人もそれほど多いと言えませんが、現地に進出している日系企業は、270前後あります。電機に自動車部品メーカーや化学関連の会社に加え、日本でも有名な大手商社数社やアパレルなど、業種は多岐に渡ります。その多くがベンチャーと言うよりも歴史が長い会社なので、イタリア駐在の辞令が出るのは、入社後何年かあとと言うのが一般的です。

それでも自動車部品関連メーカーなどのイタリア駐在員の管理職や宅急便で有名な会社の現地スタッフの求人がサイトで出ていることもあるので、お見逃しなく。

イタリアは人気の国なので現地採用の掲示板の求人も募集して採用決定と言うサイクルがとても早いです。IT関連のベンチャー企業も同様のケースが見られるので、気になる人は、先ずは転職エージェントに登録をしてみてください。同様に、担当者であるキャリアコンサルタントと日頃から良い関係を構築しておくと、情報も得やすくなります。

イタリアで働くには?就職の進め方について

それでは、イタリアで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?

イタリア掲示板 などのサイトを利用して自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、イタリアである程度、長期的に働こうと考えている場合は雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。

イタリアで長期的に働く場合は、イタリアに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。

イタリア系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。

非公開求人の情報を集める

海外就職を進めていく中で、よい求人を見つけるには、「転職エージェントから非公開求人の案件をオファーを集める」ことが一番良い方法になります。

転職エージェントでは、一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を、エージェントが集めてきてくれて、優先的に紹介してくれることが最大のメリットです。

転職エージェントに登録することから採用されるには一切費用が発生しないので、外資系企業や海外就職に成功された方の例としては、「外資系や海外勤務に強い大手転職エージェント」に登録する方が、圧倒的に多いのが現状です。採用した企業から手数料をもらうため転職エージェントも、かなり親身になってサポートしてくれます。

外資系企業や海外就職に強い転職エージェントとして、求人件数が圧倒的に多いのは、20代・30代の転職・グローバル&海外就職に強い「ランスタッド」 、国内最大手の「リクルートエージェント」 になるので、この2社は必ず押さえておきましょう。

現地密着型の求人情報では、イタリアの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。

最後に

イタリアと日本の繋がりは、意外にも16世紀半ばに遡ります。当時の大富豪だったフィレンツェのメディチ家は、ルネサンス文化の架け橋として、日本を大事なパートナー国として考えると言った、世界的な文化大構想を持っていました。

イタリアの文化やファッションに興味を持っている日本人は少なくなく、国民性や食事にしても相性の良い国の一つに挙げられます。そんなイタリアでの生活を実現するには、転職エージェントの活用が、おすすめです。人気の国の割に求人はそれほど多いと言えませんが、先ずは転職エージェントに登録して、チャンスがあればイタリアでの求人に、応募してみるのも悪くありません。

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