ニュージーランドで働くには?ニュージーランド系企業の求人と現地採用の就職事情や転職のポイント

オーストラリアやカナダと同じく、1980年代にはじまり現代でも根強く人気を誇るワーキングホリデーの草分け的存在なのが、ニュージーランドです。インターネットの普及と日本で海外での仕事を探すことが出来る、転職エージェントの存在や情報社会の好影響もあり、以前より増してニュージーランドが近くなりました。

かつては留学やワーキングホリデーと言った語学学習や海外生活体験に特化したカテゴリーの中でのニュージーランドの生活が、一般的でした。今では収入的にも恵まれるような環境になり、若い人たちや女性の海外進出の中でも注目される国の中に挙げられるのがニュージーランドです。

ここでは、ニュージーランドの気候や物価に代表されるように、生活関連で知っておくと助かる基本情報についてご紹介致します。

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ニュージーランドの基本情報について

実例を挙げるとニュージーランドの朝9時は、日本の同日の6時なので、時差が3時間あります。ニュージーランドにはサマータイムがあり、9月の最終日曜日の2時00分~4月の第1日曜日の3時00分までの期間に、適用されます。サマータイム期間中は、ニュージーランドの朝9時が、日本では同じ日の5時になります。

南半球に位置するニュージーランドは、日本と同じ島国なので、親近感が沸く国の一つと昔から言われています。ニュージーランドは、オーストラリアにカナダやシンガポールなどと同じく、イギリス連邦加盟国で公用語が英語です。

ニュージーランドは北海道をイメージする人も多い通り、酪農と畜産が盛んに行われ、約3割の輸出品が農産品で占められているほどです。世界ランキングで羊毛生産が第3位、バターが第4位で、そのほかチーズや牛肉も有名です。

林業や森林業も盛んで、木材および同製品は、全輸出額の約7%を占めています。水力発電が国内需要の50%を超え、かつて金の採掘で栄えたニュージーランドは、資源が豊富な国として移民を惹きつけました。年間約280万人の旅行者が訪れる観光立国としても、ニュージーランドは知られています。

世界教育水準ランキングでも上位に位置するニュージーランドは、教育面でも安心できることで、今後更に海外就職や移住定住が増えると予測されます。そこで、ニュージーランドで就職するにあたり、知っておくと便利な情報について、以下まとめてみました。

ニュージーランドの概要

人口約470万人のニュージーランドは、国土面積は日本の約7割で、童心に戻れそうな手つかずの自然が各地に残されています。ニュージーランドは多民族国家ですが、人口の4分の3のヨーロッパ系の人たちがマジョリティになります。約15%が先住民族マオリ人、そのほかアジア系が10%ちょっとですが毎年増え続け、ミクロネシア系が次に多いです。少数ですが西アジアやアフリカ、南米の人たちもニュージーランドで暮らしています。

ニュージーランドにおける宗教の割合は、キリスト教が50%近くを占めています。多民族国家で移民が多い事もあり、多くは世俗的と言われ、宗教観はファジーな部分があります。そのほかの宗教が6%、無宗教が40%ちょっとなのもニュージーランドの特徴の一つに挙げられます。

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ニュージーランド進出の日系企業数は約230社で、名前を聞いたことのある有名な会社が多いです。大手自動車メーカーをはじめ、商社関連に機械や化粧品のメーカーに加え、旅行会社やレストランまで広範囲の業種に渡ります。在留邦人数は2万人前後ですが、毎年百人近く増え続けていますので、如何にニュージーランドが人気なのかがわかります。

日本からニュージーランドへの主要輸出品目は、約64%の輸送用機器が最も多く、次に一般機械の14%です。ニュージーランドから日本への主要輸入品目のベスト3に入るのが、アルミニウムなどの金属鉱物資源や農業製品および加工品、木材および同製品です。

ニュージーランドの地理や気候について

ニュージーランドの気候は全体的にみると西岸海洋性気候に属し、日本ほど夏は暑くなく、冬の寒波も主要都市では強烈に感じる事があまりありません。ニュージーランドの面積のほとんどを占める北島と南島の山間部には多くのスキー場があり、日本との共通点が少なくありません。

ニュージーランドには四季があるものの、南半球に位置することもあって、季節は日本と正反対になります。日本と違って北島の北へ行くほど冬の冷え込みはそれほど厳しくなく、南島で南下すればするほど気温が低くなるので、お間違えのないようにしましょう。

ニュージーランドで在留邦人数が最も多いオークランドの最低気温は8℃、最高気温は23℃で、年間平均気温は15℃前後です。オークランドに次ぐ在留邦人数が多いクライストチャーチの最低気温は1℃、最高気温は22℃で、年間平均気温は12℃ほどです。

ニュージーランドの夏は12~2月になり、都市部でも夕方以降は気温が下がるので、アウターを用意しておくと良いでしょう。アウトドアを楽しむのにもってこいの季節ですが、高原地帯へ行かれる際には、セーターを用意しておいてください。

6~8月がニュージーランドは冬になり、日本ほど寒波が厳しくないとは言え、防寒対策は必要となります。日本の冬を過ごす感覚でコートや重ね着が出来るセーターなどを用意し、カジノや高級レストランではドレスコードもないので、TPOを意識した服装で出掛けましょう。

ニュージーランドの言語や公用語について

ニュージーランドの公用語は、英語だけでなくマオリ語とニュージーランド手話の3言語です。民族や考え方が違う各国の人たちを受け入れているニュージーランドは、いろんな隔たりがない国と言われています。ニュージーランド手話が公用語と言うのもまた、ニュージーランドの国としての優しさを感じます。

言語使用構成では英語が96%、マオリ語が4%、そのほかミクロネシアやアジアの人たちのコミュニティでは、母国語が使用されます。都市部では、居住者に加え観光客も多いので、世界各国のいろんな言葉を耳にすることが出来ます。

英語はニュージーランド英語になり、特有の言い回しや地域によって訛りも見られますが、多くの人が暮らしながら慣れていっています。ニュージーランドの就職や駐在員として赴任する場合、nz herald news todayなど現地で放送されている英語のニュースを、ネットで耳慣らしするのも良いでしょう。

こちら側が話す発音に関しては、イギリスとアメリカの両方の英語を理解出来るので、そこまでナーバスになる必要はありません。現地でスムーズに生活するためにも日本にいる間に、ニュージーランドの英語のニュースを1日の空いた時間20~30分でもいいので、聴くことをおすすめします。

ニュージーランドの物価と生活費について

ニュージーランドの物価は、イメージとは少し違って比較的物価が高いです。日本と同じぐらいか、モノによっては安いものもあれば、少し高く感じる事もあります。2002(平成14)年の最低賃金が時給で8NZだったのが、2017(平成29)年には、15.75NZまで上昇しています。賃金と物価を日本と比較するとそれほど悪くはありません。

ここ数年、1ニュージーランド・ドル(略称NZ)は日本円で70円台から93円程度で推移しています。計算上の複雑さを避けることと最近の通貨のレートの落ち着きからみて、以下の物価に関しては、1ニュージーランド・ドル(NZ)を80円で、イメージされてみてください。

オークランドのバスと電車は同じゾーンを移動する場合は3NZ、ゾーンを跨いで移動すると5NZと言った料金体系を採用しています。1ヶ月定期パスが215NZで、毎年少しずつ値上がりしています。クライストチャーチにはトラムが運行され、ニュージーランドの首都のウエリントンのバス代は、オークランドよりやや安めです。

個人旅行や現地で仕事を探す際にニュージーランドで財布に優しい宿で、最安値となると1泊あたり20NZ~のドミトリータイプの宿になります。中級ホテルは100~200NZぐらいしますので、簡易キッチン付きのモーテルやホテルを選ぶのも一つの選択肢と考えて良いです。

ニュージーランドの家賃

ニュージーランドではオークランドやクライストチャーチなど都市部で、いわゆるマンションに該当するアパートメントタイプが多く見られます。郊外に行くと一軒家の比率が大部分を占め、モデル住宅風のタウンハウスもあります。ほとんどの物件で家電やベッド付きなので、日本と違って引越しのストレスが少なくてすみます。

ニュージーランドの家賃の大きな特徴に挙げられるのが週払いです。オークランド中心部は特に家賃が高く、一部屋でも平均440NZです。家族向けだと週500NZ後半~、郊外のワンルームタイプでも300NZほどします。首都ウエリントンはオークランドと同じぐらいで、クライストチャーチは全体的に3割ほど安いようです。

家賃を抑えたい人に人気なのがシェアハウスで、一軒家やアパートメントを数人で借りて、共同生活をします。探し方は、ニュージーランドの総合情報サイトnzdaisuki.comの住まいの掲示板やフラットメイトに関してのサイトを活用してみてください。シェアハウスは、オークランドだと週170~300NZで、日本より高めですが、ほかの都市も含めると平均週120~180NZです。

単身の場合にシェアハウス利用と言うのは、ニュージーランドでは珍しくない話です。家族向けのアパートメントだと、海外駐在員として赴任して家賃の補助がある、或いは多国籍企業と言った収入が高い会社での勤務になるでしょう。

ニュージーランドの電気代・水道代・ガス・インターネット

ニュージーランドの電力のほとんどが再生可能なエネルギーを活用し、日本とも連携を取りながらスマートグリッド技術を展開しています。日本の大手電器機器メーカーが、世界最大級の地熱発電設備を、比較的早い時期にニュージーランドに設置しました。ニュージーランドは、水力をはじめ地熱に風力など、再生可能なエネルギーの割合が約8割に上る環境に優しい国です。

オール電化の一軒家やアパートメントも多く、家族向けの物件だと、電気代がひと月2~4万円ほど掛かる月もあります。ニュージーランド人は節電の意識が強いので、節約方法を真似してみるのもいいかもしれません。

世界中見渡して水道の水が飲める国は10カ国ちょっとしかないと言われます。その中にニュージーランドも入っていて、日本も地域によっては、水道の水がおいしいところがあります。ニュージーランドの水道代が、住んでいる自治体や大家さんによって異なりますので、入居前に詳細を確認してみてください。年間サービス料で約200NZが掛かる場合もあり、4人暮らしの家族向けの物件での目安が、ひと月60~80NZほどです。

ニュージーランドは市内電話の通話料が無料で、インターネットも日本より普及していると言われていますが、場所によっては速度が望めません。光ファイバーはオークランドなど都市部に限られ、インターネットの接続に関しては、物件や大家さんによって異なります。インターネットプランのひと月の使用料金の目安が、90~130NZになります。

国内の無料通話100時間とインターネット使用料が含まれている、Vodafoneのプリペイドで30日10~30ドルと言うのもありますが、物件によって使えるかどうかは解りません。常にネット環境にいる必要がない場合だと、図書館や喫茶店が提供している、無料Wifiを使ってみるのもいいでしょう。

ニュージーランドの食事(レストラン・スーパー)

ニュージーランドの人気の日本食レストランの丼物が10NZでランチセットが17NZ、一般的な和食のお店だと20NZ以上するところも中には、あります。ショッピングモールの中にある中華料理のお店では、自分の好きな惣菜を取ってご飯の上に乗せて食べるものが、10~13NZです。

マグドナルドは、アイスは日本と同じぐらいの料金ですが、メニューによっては、やや高いモノがあります。庶民的なレストランでのランチは10~20NZ、デイナーだとその2倍はみておいた方がいいですが、中に格安のお店もあります。

スーパーに目を向けると、ジャポニカ米のような蓬莱米が、1kg3NZです。蓬莱米とは、日本の品種で例えるとまさにうるち米のことで、商品から見ると台湾華僑取扱いのカリフォルニア産と言うのが伺えます。フランスパンは1本で2NZ、牛乳1リットルが2.2NZ~、卵12個入りで4NZ前後です。

果物や野菜は、日本同様シーズンによって料金が異なりますが、玉ねぎやじゃがいもは1kg1NZです。日本ブランドのビール12缶入り(330ml)が、20NZ、オレンジジュース1リットルが3~5NZです。

ニュージーランドの治安について

世界で最も安全な国ランキングで毎年のようにトップ5に入るのが、ニュージーランドなので、女性に人気なのが良く解ります。昼間は特に治安の良さを感じますが、スリや置き引きと言った軽犯罪が少なくないので、一定の注意が必要です。

車上荒らしの被害例も時々出ていて、レンタカーを借りる際には、車の中には貴重品をおいたままにしないように、しましょう。見知らぬ人の誘いでのドライブやヒッチハイクは、犯罪に巻き込まれやすくなるので、避けてください。

ニュージーランドの都市部には治安が良くない地域もあるので、暮らすようになると、事前に地名と場所を把握しておいてください。万が一の場合は、警察などに連絡し、Language Lineと言う無料通訳の電話でのサービスを利用できます。

ニュージーランド人の特徴や国民性について

ニュージーランド人の特徴として挙げられのが、オーストラリア人同様に大らかさです。一緒にいてほっとするほど安心感がありますが、仕事ではルーズと感じる事があるかもしれません。お世話好きな国民性なので、滞在中に困ったことがあれば、手を差し伸べてくることも珍しくないようです。

ニュージーランド人は一般的に環境問題に対する意識が高く、エコ商品を好みます。古くから移民が多くて多民族国家なので、いろんな文化に対して寛容なのでうれしいです。国民の多くが、アジア諸国との経済的な連携を歓迎し、親日家の割合も高いと言えます。ニュージーランドでは、言論の自由が100%保証され、チャレンジ精神が旺盛な人も多いです。

ニュージーランドの代表的な企業一覧

日本で有名なニュージランドの企業と言えば、キウイフルーツの生産・販売で有名なゼスプリなどがありますが、以下のような企業も代表的な企業となります。

オートバイメーカー

  • ブリッテン・モーターサイクル・カンパニー

金融・保険

  • ウエストパック銀行
  • オーストラリア・ニュージーランド銀行
  • キーウィ銀行
  • ナショナル銀行
  • ニュージーランド銀行

スポーツ用品メーカー

  • カンタベリー・オブ・ニュージーランド

航空会社

  • エア・チャタム
  • グレノーキー航空
  • ニュージーランド航空
  • パシフィック・ブルー
  • マウントクック航空
  • ラロトンガ航空

テレビ局

  • ザ・ショッピング・チャンネル (ニュージーランド)
  • テレビジョン・ニュージーランド
  • マオリ・テレビジョン

ニュージーランドの就労ビザについて

観光目的でニュージーランドに入国する場合、日本国籍であれば、3ヶ月間以上の滞在だとビザを取得する必要があります。ニュージーランドで就労は出来ず、学校に3ヶ月以内であれば通えて、滞在期間最大で9ヶ月まで可能な長期訪問ビザと言うのがあります。英語力の仕上げを終えて、現地採用を目指す人に向いているかもしれません。

ニュージーランドと言えば、ワーキングホリデーが昔から最も有名で、1年間の長期滞在が可能です。フルーツピッキングや日本人観光客向けの観光施設、サーフィンショップなど、自分の好きな仕事を見つけて、働くことが出来ます。また、14時間以上の修学の留学ビザでは、1週間20時間までの就労労働許可が下りる場合がほとんどです。

労働規約の詳細は異なりますが、日本の正社員のような雇用契約で働く場合は就労ビザが必要となります。ここでは、ニュージーランドの就労ビザについて、以下説明致します。

ニュージーランドの就労ビザの種類や期間について

ニュージーランドの就労ビザは永住に繋がるための就労ビザやビジネスリロケーション就労ビザ、テンポラリービザと言った主に3つです。

永住に繋がるための就労ビザは、政府の要求職に含まれる技術者、その道のプロと言われる文化人やスポーツ選手に限定されます。最低2年以上の雇用が保障され、永住ビザへの切り替えが可能となりますので、知識として覚えておくのもいいでしょう。

ビジネスリロケーション就労ビザも将来的に永住ビザへの切り替えが認可されます。海外の企業がニュージーランドへオフィスや工場を構える際に、重要な役割を担う人物として派遣される人向けの就労ビザになります。カテゴリーでは、海外駐在員に該当する場合もありますが、会社の総務部のハンドリングや方針によって異なります。

テンポラリービザは、ニュージーランド企業から雇用保証を得ている技能や技術を擁する人などが、申請する就労ビザのこと指します。ニュージーランド人以外の外国人本人しか就けない仕事であることを証明する必要があるのは、諸外国とほぼ同じ条件です。

ビジネスリロケーション就労ビザとテンポラリービザを総じて、就労ビザと言う場合が多いです。ニュージーランドで働く際には、転職エージェントや受け入れ側の会社に就労ビザが取得出来るかどうかを、先ずは確認してください。人により取得条件が異なり、1~3年間、有効な就労ビザが発給されます。

ニュージーランドの就労ビザの申請について

就労ビザについてですが、既にニュージーランドの就職先が決まっている場合に限り申請出来ます。外国の求人案件を擁する転職エージェントに加え、ニュージーランド政府関連が監修する求人サイトのcareersnzが仕事探しで人気です。

就労ビザ申請の審査に必要な書類で用意しておきたいのが、健康診断書や無犯罪証明書などになります。英文の職務経歴書は転職エージェントの登録の際や応募先の会社宛てに送付した同内容のものを提出すればよいでしょう。オファーを貰った会社の職種と関連する学歴や資格の証明書があれば、一緒に提出してください。詳細に関しては、転職エージェントなどに問い合わせて、日本で用意できるモノは予め揃えおいた方が賢明です。

ニュージーランドの就労ビザの申請の難易度

自国民の雇用を守るために、ニュージーランドの就労ビザの申請の難易度が年々高くなっています。就労ビザには、低・中・高の3つのスキルに合わせて年収が設定されています。低スキルワーカーの就労ビザは、年収が41,500NZちょっと以下で、最長3年間はニュージーランドにいることが出来ます。中スキルワーカーの就労ビザには、職業分類リストが設けられるなど細分化され、1が最も評価が高く次に2,3と続きます。

ニュージーランドで働く外国人の多くが取得している就労ビザはテンポラリービザです。ニュージーランド人を最優先で、求人を出しても中々応募がないケースも少なくありません。海外からの優秀な人材を雇いたい会社が、就労ビザ取得へ繋がる証明を出すことは、以前同様それほど減っていません。

英語力のブラッシュアップやスキルを磨くことが、仕事探しにおいて、最も重要なキーワードになります。低~中スキルへとステップアップして、高スキルワーカーの年収73,299ドル以上を目指すといった目標を持つのもいいでしょう。

ニュージーランドの就労ビザの申請に必要な語学力

ビジネスリロケーション就労ビザ取得のための諸条件の中に、規定以上の英語力を求めるというのがあります。IELTS試験で平均5点なので、英語力的には中級ベレルなので、難しくはありません。むしろ一般的な就職を目指すのであれば、更に一段階でも上の英語力を目指しましょう。

テンポラリービザの中で、日本語通訳者や漁船の船員などには、特別な職として就労ビザを発給しています。永住ビザに関しては、IELTS試験で平均6.5が求められるので、英語力が上級レベルの領域に入っていることになります。当初苦手だった英語の勉強をする、永住を目指す和食の調理師の人たちも少なくないようです。言い換えると、手に職があってニュージーランド人以外のその本人しか出来ない職種の外国人であれば、永住希望でない限り英語力はそこまで求められません。



ニュージーランドの就職事情と求人について

ニュージーランドに進出している日系企業は約230社なので、思っていたより多いと感じるでしょう。日本とニュージーランドの両国の政府間では、自由貿易協定(FTA)を含む包括的経済連携の実現に向けて、前のめりの状態です。個人レベルの往来は元々多いので、通商面での合意となると、今後益々日系企業が増えると予測されます。

日本におけるニュージーランド系企業

ニュージーランド系企業のエコストアは、家庭用洗剤からベビーケアに至るまで、環境に優しいアイテムを豊富に揃えています。JR東日本と東京メトロの電車が乗り入れる、恵比寿駅近くに店舗を構え、オンラインショップも運営しています。

ゼスプリブランドのキウイフルーツの輸出入販売を手掛ける商社のゼスプリ・インターナショナル・ジャパン株式会社は、東京都港区の東新橋にオフィスを構えています。愛媛県産や佐賀県産のゴールドキウイが出荷され、著名人出演や楽しいキャラクターを使ったCMが放映されています。デザインラインのタービン電気バスが日本に輸入され、首都圏の無料循環バスとして、活用されています。

ニュージーランドの現地採用

ニュージーランドの時給あたりの最低賃金は15.75NZなので、日本より高めですが、国民の平均年収はほぼ同じぐらいです。ニュージーランドの求人広告に掲載されている平均年収が見逃せません。就労ビザの中での高スキルにあたる、7万5千NZほどと言われるので中々良いと言えます。

ニュージーランドの現地採用で比較的ハードルが高くない仕事で挙げられるのが、ツアーガイドや現地の手配を行うツアーコーディネーターといった旅行関連の仕事です。レセプションやゲストリレーション、ハウスキーパーなど、ホテル関連の仕事も多いです。日本人向けのお土産店や日本食レストラン、留学エージェントのスタッフで働く人もよく見かけます。

ハイスキルになると、商社に物流貿易関連や銀行、会計事務所の仕事が一般的です。ニュージーランドは、約9割の日本の中古車を輸入しているので、自動車整備士として、活躍している人も少なくありません。転職エージェントの登録に加え、ニュージーランドに特化したサイトや掲示板、口コミなど自分に合ったツールを活用してみてください。

ニュージーランドの駐在員求人

現在ニュージーランドに拠点を構える日系企業で、幾つもの大手商社が主要都市にオフィスを構えています。日本ではほとんどの人が名前を聞いたことがある機械や化粧品メーカーに加え、旅行会社などの現地法人もあります。

駐在員求人ではほとんどの場合が就任時だけでなく、年1回以上の航空券が支給され、現地の家賃の補助を受けることが出来ます。職種は多岐に渡るので、気になる人は転職エージェントに登録して、担当者にコンタクトを取ってみてください。

ニュージーランドで働くには?就職の進め方について

それでは、ニュージーランドで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?

現地の「careersnz」などのサイトを利用して自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、ニュージーランドである程度、長期的に働こうと考えている場合は雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。

ニュージーランドで長期的に働く場合は、ニュージーランドに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。

ニュージーランド系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。

非公開求人の情報を集める

海外就職を進めていく中で、よい求人を見つけるには、「転職エージェントから非公開求人の案件をオファーを集める」ことが一番良い方法になります。

転職エージェントでは、一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を、エージェントが集めてきてくれて、優先的に紹介してくれることが最大のメリットです。

転職エージェントに登録することから採用されるには一切費用が発生しないので、外資系企業や海外就職に成功された方の例としては、「外資系や海外勤務に強い大手転職エージェント」に登録する方が、圧倒的に多いのが現状です。採用した企業から手数料をもらうため転職エージェントも、かなり親身になってサポートしてくれます。

外資系企業や海外就職に強い転職エージェントとして、求人件数が圧倒的に多いのは、20代・30代の転職・グローバル&海外就職に強い「ランスタッド」 、国内最大手の「リクルートエージェント」 になるので、この2社は必ず押さえておきましょう。

現地密着型の求人情報では、ニュージーランドの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。

最後に

ニュージーランドの就労ビザの申請の難易度が高くなっているとは言え、在留邦人数が毎年100人近く増え続けています。公用語が英語に加え、環境に優しい国で、フレンドリーで大らかな国民性が、ニュージーランドの人気の大きな要因です。医療や教育レベルも高く、家族連れにも安心なので、青写真が描きやすいと言えそうです。

現地で仕事を探す場合はある程度の資金が必要となりますので、日本にいる内に自分の気になる分野においての情報収集をしながら、転職エージェントへの登録をおすすめします。また、転職エージェントを通した場合、ニュージーランド一本に絞るよりもオーストラリアやアセアン諸国を含めた方が、仕事が見つかりやすいです。

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