名画『カサブランカ』の舞台として知られ、昔から女性に人気の国なのがモロッコです。南の真珠と称されるマラケシュのメディナは中世の面影が色濃く残るエリアであり、迷路のように入り込んだ場所に行くと、何だか懐かしさを感じてしまいます。
モロッコの国民一人当たりのGDPは約3,400ドルで、アフリカ諸国の中では比較的高い水準にあり、東南アジアの新興国と同じぐらいのレベルです。そこで、モロッコで働くに当って、知っておくと助かる就労ビザや就職事情と求人についてご説明致します。
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モロッコで働くには?モロッコの就労ビザについて
就労目的以外の観光等で、有効な日本国籍のパスポートを擁していれば、入国後ビザなしでも90日間モロッコに滞在出来ます。また、モロッコで働くには、例外はなく諸外国同様に、就労ビザが必要となってきます。そこで、モロッコの就労ビザについて、以下順を追ってご説明致します。
モロッコの就労ビザの種類や期間について
モロッコで働くには、就労ビザに該当する外国人労働許可証に加え、滞在許可証が必要となります。滞在許可証の申請を行わないで、90日以上滞在すると不法滞在者と見なされるだけでなく、強制退去処分が科せられることもあります。ただ、現地で働くには、総務部等のように、会社のスタッフがフォローしてくれるのが一般的です。
外国人労働許可証
法的に現地人の雇用義務や国の施策として自国民の雇用を守るために、外国人就労者に対してのシバリも特にありません。外国人労働許可証については、全国雇用・能力促進局(ANAPEC)に申請を行い、取得する必要があります。外国人労働者に対しての強いシバリはないものの、現地の人たちの中に就業予定のポストに適切な人材がいないことが証明されて初めて、就労が可能と見なされます。
モロッコの就労ビザの申請について
モロッコで働くとなると3ケ月を超える滞在には、就労ビザに加え滞在許可証の取得が必要となります。正式許可が得られると、「外国人登録カード」が発給され、有効期間は通常1年で、最長3年です。
更新可能で、3年間の滞在許可期間を経過することで、10年許可証の申請が可能になります。銀行口座開設や自動車登録をはじめ、現地の生活のいろんなシーンで滞在許可証が必要となるケースが見られます。
滞在許可証の申請には滞在目的を証明するドキュメントや写真以外に、有効期間が1年以上あるパスポートが、必要となります。就労ビザのほか、滞在許可証が下りる主なカテゴリーの中に、リタイアメントされた人たちや国際結婚、同居家族が該当します。
モロッコ外国投資局と所管機関の事業認可を証明する書類が必要にはなりますが、投資家や現地で起業を考えている人向けの滞在許可証もあるようです。
モロッコの就労ビザの申請の難易度
モロッコの就労ビザの申請の難易度が高いと言う話は、今まで特に耳にしたことがありません。ただ、外国人がモロッコで働くには、能力促進局(ANAPEC)を通じて、幾つかのプロセスを通る必要が生じて来ます。大方、会社の総務部のスタッフ等が行いますが、本人が直接関わるものの中に、企業との面接があります。求められる言語に加え、モロッコやイスラム教の習慣を理解しておくことが前提となってきそうです。
外国人であってもモロッコ人の配偶者がいる、或いはモロッコ生まれで、6カ月以上居住したことがあれば、労働許可証は必要ありません。企業の経営者や派遣期間6カ月未満の技術専門家も同様に優遇されます。本社から2~3年のように期間限定で派遣される場合と、カサブランカ・ファイナンス・シティ(CFC)のステータスをもつ企業の従業員も外国人労働許可は不要です。
モロッコの就労ビザの申請に必要な語学力
モロッコの就労ビザの申請に必要な語学力の定めがあると聞いたことはありませんが、企業との面接があるので、準備は必要です。必要とされる言語は、会社によって全く異なるので、現地採用の場合は、転職エージェントに詳細を確認してみてください。
モロッコは、アラビア語とベルベル語が公用語ですが、ビジネスシーンではフランス語が重視されるケースを多く見かけられます。かつてフランスの保護領であったためにフランス語が第二言語であり、政府関連にビジネスやメディアをはじめ、幅広く使われています。北部モロッコでは歴史や文化背景からスペイン語もよく通じ、英語やイタリア語を話す若い世代の人たちも多くいます。
モロッコの就職事情と求人について
外務省の調べによると、モロッコに進出している日系企業の数は、約60社ほどです。在留邦人数は360人前後で、一般企業や政府関連で働く人たちや国際結婚で現地に暮らす人等が、大半を占めます。
教育関連では、モロッコ国内で唯一の在外教育施設として活動を続ける、ラバト日本語補習授業教室があるので、安心です。また、外務省は、在モロッコ大使館から車で約5分のところに位置する、ラバト・アメリカンスクールの概要をホームページで紹介しています。ここでは、モロッコの駐在員求人や現地採用などついてご紹介致します。
日本におけるモロッコ系企業
タジン鍋やクスクスに代表されるようにヘルシーなモロッコ料理を楽しめるレストランが、首都圏の各地に見かけられるようになりました。在日モロッコ人は、日本全体で約660名なので、少なくはありません。個人経営のお店は主要都市にあるもののモロッコの企業レベルでの日本への進出は、まだまだ少ないと言えます。
ガッスールジャパン・ジャミーラ
シャンプーやソープと言った入浴剤やパウダーに使用されているガッスールの日本総代理店が、東京都杉並区荻窪にあります。ガッスール製品を取り扱っているショップが特に首都圏に多く、北は北海道の苫小牧、西には神戸市にも同様のお店があります。ダマスクローズやアルガンオイルの製品も人気なので、機会があれば、最寄りのショップを覗いてみましょう。
サラムモロッコ
九州最大の商業エリアである福岡市中央区天神にオフィスを構えるのが、モロッコ専門のランドオペレーターのサラムモロッコです。モロッコでの生活体験やガイド経験のあるスタッフが、現地の新鮮な情報を届けるだけでなく、さまざまなツアーに対応しています。また、モロッコにおける取材で、雑誌やテレビの撮影のコーディネートも行っていますので、気軽に連絡をしてみるのもいいでしょう。
モロッコの現地採用
街によって開きがありますが、モロッコの物価はおおよそ日本の2分の1程度と言われています。名画の舞台の街で人気のカサブランカ、在住フランス人が多いマラケシュ、近代都市と歴史的都市が共存する首都ラバトと言ったように、それぞれの街に魅力があります。ここでは、モロッコの現地採用について、紹介致します。
在モロッコ日本大使館
在モロッコ日本大使館の現地採用職員を募集していることがあり、直近の募集内容は、経理関連の仕事です。経理経験は言うまでもなく、一般的な社会常識とマナーより一つ上のランクや語学力を求められます。日本の行政機関とほぼ同じような勤務時間になりますが、昼休憩は1時間15分ほどあり、ラマダン期間中は勤務時間が短縮されるのがモロッコならではと言えます。
旅行会社のコーディネーター
モロッコ雑貨の小売りや卸売りで知られるディアモロッコ株式会社は、旅行事業部も併設していて、日本人のスタッフを募集していることがあります。オーダーメイドのツアーをお客さんに提案するコーディネーター的な仕事で、やる気のある人が求められます。モロッコ旅行となると、女性グループにバイヤーや新婚旅行等が多く、女性のお客様が大半を占めます。そのほかのモロッコの旅行会社も不定期ではありますが、求人が出ていることがあります。
食品会社のスタッフ
モロッコから日本への輸入品で代表的なものがタコですが、食品加工の会社が日本人を採用するケースがあります。現地採用で、企業として日本人を採用する職種の一つに挙げられるのが、諸外国同様に営業とカスタマーサポートです。モロッコは真面目なタイプの人が多いので、仕事場でのストレスが少ないと言われています。
和食調理人
日本が誇る技術職の一つである和食の調理人の募集を見かけることは世界的にも珍しくなく、モロッコも例外ではありません。カサブランカ等の主要都市の高級和食店での募集になり、語学力をたいていの場合は問われないので、安心です。ただ、フレンドリーな人が多いだけに、現地モロッコでの生活を楽しむには、少しでも言葉を覚えることをおすすめします。
モロッコの駐在員求人
モロッコに進出している日系企業数は約60社、在留邦人数は360人前後です。日本からモロッコへの主要輸出品目は、1位が自動車で2位がバス・トラック原動機、電気回路機器は3位になります。モロッコから日本への主要輸出品目では、魚介類が52%と最も多く、次に衣類・同付属品の約20%になります。ここでは、モロッコの駐在員求人について、ご紹介致します。
商社関連
モロッコの経済特区のカサブランカ・ファイナンス・シティには、住友商事や丸紅と言った日本の大手商社が、オフィスを構えています。住友商事は2017(平成29)年に、モロッコ最大の商業銀行のアティジャリワハ銀行と、直訳すると守秘決め事項に当たるMOUを締結しました。自動車製造やインフラ関連、農業をはじめさまざま分野において、モロッコでの新規事業案件の開拓を検討しています。
また、丸紅もモロッコ BMCE Bank of Africaとの新規アフリカビジネス開発に関する覚書を締結し、モロッコ及び周辺の国や地域の新規ビジネスの創出に取り組んでいます。カサブランカには、三菱商事や三井物産のオフィスもあり、如何に将来的に有望な市場であることがわかります。
金融関連
三菱東京UFJ銀行は、ヨハネスブルグに出張所があり、モロッコ投資促進庁との間で、モロッコへの投資促進を目的とした業務協力に関する覚書を締結しています。みずほ銀行や三井住友銀行もヨハネスブルグに出張所を設けています。
エレクトロニクス
古河電工は、光ファイバーケーブルの拠点を、モロッコに構えていることで、注目を集めています。富士通もテクノロジ・ソリューションをはじめ、モロッコに3つの拠点を置いています。上記以外の商社や製造業のメーカー各社もモロッコに進出しているので、気になる人は、転職エージェントへの登録をおすすめします。
モロッコで働くには?就職の進め方について
それでは、モロッコで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?
直接現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、モロッコである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。モロッコで長期的に働く場合は、モロッコに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。
モロッコ系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。
非公開求人の情報を集める
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現地密着型の求人情報では、モロッコの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。
最後に
2018(平成30)年に、モロッコは税制優遇ゾーンとして、製造業や輸出関連のサービス業向けに、CFCと呼ばれるカサブランカ・ファイナンス・シティを創設しました。CFCのステータスを持つ日系企業が少なくなく、その場合は労働許可証が必要ありません。手続きの簡素化だけでなく、魅力的な観光資源やフレンドリーで親日家が多いのもモロッコの特徴に挙げられます。そんなモロッコで働くには、転職エージェントの活用が最も効果的です。
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