人口が1億6千万人を超えるバングラディッシュは、都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国です。インド人同様数学的嗜好に強い人が多いこともあり、IT立国の道を歩みはじめていることで、日本企業も注目を集めています。
ここでは、そんなバングラディッシュで働くに当たって、知っておくと役に立つ就労ビザや就職事情と求人について、ご説明致します。
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バングラディッシュで働くには?バングラディッシュの就労ビザについて
日本国籍の有効なパスポートを所有していてもバングラディッシュに入国するには、観光目的でもビザが必要となります。観光ビザは最大90日間滞在可能で、申請料に関しては、日本人は無料ですが、3000円〜で代理店に申請代行も可能です。また、例外はなく諸外国と同じくバングラディッシュで働くには、就労ビザが必要となってきます。
そこで、主にバングラデシュの就労ビザについて、必要と思われる内容を、以下ご説明致します。
バングラディッシュの就労ビザの種類や期間について
バングラディッシュで現地就労が可能なビザは、E(Employment )とPI(Private investor)の2種類があります。先ずはこちらの2つの就労ビザの違いについて、ご紹介致します。査証有効期間は共にシングル6ヶ月と出入国が何度も出来るマルチ6ヶ月/1年間の3種類です。
Eビザ
海外駐在員と現地採用いずれもEビザで申請するのは、一般的です。お勤め先が、日系企業であれば、基本的には会社の管理部門の担当者が申請しくれることになります。
PIビザ
バングラディッシュで起業し、その企業のために働きながら滞在許可を申請するのが、PIビザです。投資をしていないEmployment、直訳すると「雇われていること」になるのでEビザ、投資をしている人がPIビザになります。
バングラディッシュの就労ビザの申請について
バングラディッシュの就労ビザの申請について必要となるモノで先ず挙げられるのが、査証欄余白3頁以上あるパスポートになります。イミグレーションオフィスの規定により、直近のバングラデシュ査証取得歴が旧パスポートにある場合は、そのページのコピーも提出が義務付けられています。
そのほか
- オンライン作成済申請書、或いはオンライン申請用紙作成用の質問書 が1部
- 規定サイズの写真が1枚
- eチケットまたは英文予約済確認書(PDF可)
です。英文会社推薦状や英文招聘状等はお勤め先の会社が用意しますが、そのほか戸籍謄本等必要なものの詳細に関しては、管理部門の担当者に尋ねてみてください。
バングラディッシュの就労ビザの申請の難易度
バングラディッシュの就労ビザの申請が難しいと、聞いたことがありません。物価も安く日本の3分の1以下のお金で、生活することも可能です。ただ、外国人を採用となると現地の人たちより給料も多めに払うことになるだけでなく、就労ビザを含め費用がその分高くなります。
バングラディッシュの基幹産業の一つと言われるテキスタイルやIT関連に明るいと、就労ビザが必然的に取得しやすくなります。日系企業やJICAのような政府関連機関での駐在や出向、派遣であれば就労ビザの取得が容易になってきます。現地採用であれば、英語力に加え何かウリにあるものが少しでもあると、受け入れ側の企業も採用をしやすくなります。
バングラディッシュの就労ビザの申請に必要な語学力
バングラディッシュの就労ビザの申請に必要な語学力の定めと言うのは、特に存在しません。公用語はベンガル語になりますが、英語が流暢な人が多く見かけられます。小学校1年生から英語の授業が必修科目になっている学校が多いことが、英語を話せる人が多い大きな理由の一つに挙げられます。
イギリス連邦加盟国でもあるのでバングラディッシュで英語は現地で働くには必要不可欠と言えます。一部の仕事を除いて、海外駐在員であればそれほど高い英語力を求めることも多くはありませんが、現地採用では必須と思った方が良さそうです。
まず面接に臨むには英文による職務経歴書の作成が必要となり、社内では英語のメールによるやり取りも出てきます。また、フレンドリーな国民で日本人を好きな人も多いので、英語が少しでも話せるとそれだけ楽しい事が増えると言えます。
バングラディッシュの就職事情と求人について
ジェトロ・ダッカの事務所の調査によると、バングラディッシュに進出する日系企業数は、270社近くに上るそうです。外務省の調べによると、在留邦人数は約840人です。ダッカ日本人学校やダッカ日本人会もあるので安心です。ここでは、バングラディッシュの駐在員求人や現地採用などついてご紹介致します。
日本におけるバングラディッシュ系企業
コストや人件費が安いことで、チャイナプラスワンと言った代替生産拠点としても有名なのがバングラディッシュです。街に溢れるエネルギーや喧噪を見ると、国自体は豊かでありませんが、将来性を感じてしまいます。まだまだ日本に進出しているバングラディッシュ関連の企業は少ないのが現状ですが、その中で幾つかご紹介致します。
バングラビジネスパートナーズIT
東京都渋谷区道玄坂にバングラビジネスパートナーズの名称で、オフィスを構えています。バングラディッシュ最大の日本人学校でありIT教育グループでもある「ダフォディルグループ」と合弁会社ダフォディルジャパンITを設立しています。教育関連事業に加え、エンジニア紹介やオフショア開発サービスを提供しています。
医師紹介会社リンクスタッフ
上記のバングラビジネスパートナーズITでは、建設技能実習生紹介を行っています。また、現地にあるバングラディッシュ系企業と連携している医師紹介会社リンクスタッフは、バングラデシュ技能実習生受入れに積極的です。
ザ・ヒューマン・リソース・バングラデシュ社
バングラデシュ人技能実習生送出機関であり、ダッカ本社の名称は、「THE HUMAN RESOURCE BANGLADESH 」になります。日本では、東京都杉並区にオフィスを構え、新人技能実習生の支援や援助のためにアテンドを行っています。
バングラディッシュの現地採用
バングラディッシュの現地採用の仕事の探し方は、転職エージェントか求人サイトの活用が、最も効果的です。新規事業が続々現れていることもあり、「バングラデシュ 現地採用」と言った簡単な二つのキーワードを入力して,現地の求人を探す事も出来ます。ダッカ日本人会やジェトロのバングラディッシュのページに掲載されている日系企業を参照しながら、ご自身が今まで積み上げて来た職種や新しい分野にチャレンジするのも良さそうです。
日本語学校
バングラディッシュでは、ダッカをはじめ運営責任者候補として日本語学校のマネージャーを募集していることがあります。日本語教師は正社員とインターンがあるので、条件や月収以外に住居手当等の待遇面を確認してみてください。
テキスタイル
繊維産業は、バングラディッシュの基幹産業であり、ユニクロが早くから進出したことで注目をされました。職種としては、製造業全般で言えることですが、工場責任者・品質管理・営業・事務職等幅が広いです。
社会企業
日本企業の途上国事業進出における支援サービス、バングラディッシュの高校の学力のレベル向上等、社会企業で働く日本人も多く見かけられます。住居支給で給料は日本円換算で13万程度の営業全般、管理職候補としての採用等、待遇はスキルによって異なります。
新規立ち上げ事業
最近では安心快適な環境作りのために現地にクリニック、少し前は自動二輪車の整備に修理と中古車販売と言った、新規立ち上げ事業の求人が出ている事があります。転職エージェントを活用するのが信用面でも安心で、中には駐在員求人レベルとまでいかなくても結構いい待遇のものがあります。
バングラディッシュの駐在員求人
バングラディッシュに進出する日系企業数は270社、在留邦人数は、840人前後です。バングラディッシュから日本への主要輸出品目では、衣類・同付属品が最も多く、次に履物に革製品等とホームテキスタイル製品と続きます。日本からバングラディッシュへの主要輸入品目では第1位が輸送用機器で、2位が鉄鋼、3位が機械です。ここでは、バングラディッシュに進出する日系企業を職種別にご紹介致します。
繊維産業
バングラディッシュに、東レにYKKやユニクロと言った、日本でもお馴染みの会社が進出しています。駐在員求人で大きな違いは老舗の企業は日本での勤務年数を年々か経て海外駐在となります。しかし、ユニクロのような新しい会社では、比較的早い時期での海外勤務が可能です。
商社
三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・双日をはじめ大手商社が軒並み、バングラディッシュに進出しています。駐在員求人での仕事探しでは、準大手も狙い目で、転職エージェントの活用が最も効果的です。条件としては、英語が堪能な人が多いバングラディッシュなので、よりハイレベルの英語力が求められます。
製造業
味の素にニプロやロート製薬等幅広い職種のバングラディッシュにおける日系企業があります。ほとんどの会社で、福利厚生が充実しているだけでなく海外駐在員手当があるので、安心と言えます。
物流
世界有数の市場である東南アジアとインドの間に位置し、人口が世界第7位と言うことがあり、物流関連の日系企業が多く見られます。代表的な会社で挙げられるのが、日本郵船・川崎汽船・日本通運・近鉄エクスプレス・鴻池運輸です。
検品
カテゴリー的には上記と重なりますが、総合物流企業のアサヒ・リンクが、ガジプールに拠点を構えています。品質管理において評価が高いQTECは、日系試験検査機関として初の試験室をダッカに設けています。人材サービス・アウトソーシング事業を展開しているケンツー、アパレル専門トータル物流の拠点としてジーエフ等もバングラディッシュに進出しています。
建設業
日本代表するゼネコンの一つ大林組と清水建設が、バングラディッシュ進出の建設業での人系企業の代表格に挙げられます。バングラデシュで橋梁建設・改修工事に代表されるODAの工事に携わることになり、カチプール橋の完成は一大事業になります。
バングラディッシュで働くには?就職の進め方について
それでは、バングラディッシュで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?
直接現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、バングラディッシュである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。バングラディッシュで長期的に働く場合は、ネパールに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。
バングラディッシュ系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。
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最後に
バングラディッシュは大の親日国ですが、実際に暮らしてみると、職場だけでなく生活面でもそれを実感出来る事が多くなりそうです。働きやすい職場環境に加え、日本では会うことの出来ないような大物や著名人と知り合うチャンスもあると言う、海外で働く醍醐味を感じることもあるかもしれません。そんなバングラディッシュで働いてみたい人は、転職エージェントの活用をおすすめします。
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