• 最終更新日: 2018.04.12

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外資系の採用プロセスと英語面接で聞かれる質問の傾向と対策について

就職活動が解禁されて間もない今、どの企業で社会人としての人生をスタートさせるか迷っているたくさんの学生がリクルートスーツを身にまとってセミナーや企業説明会に参加しています。外資系の金融機関は大体この時期にはすでに誰を採用するか決めています。それも今年の4月入社の学生ではなく、来年の4月に入社する人たち。

経団連が定める採用スケジュールは外資系の企業からすればどうでもいいことであるため、優秀な学生がいればできるだけ早く囲い込んでしまおうという思惑によって年が明けた頃には翌年に入社する学生は決められています。

※この記事はプロモーションを含みます。




外資系銀行は未だに就活生から人気

これだけ採用スケジュールが正規のものからずれていても、毎年応募してくる学生の数は多い。それも一流大学を卒業予定の優秀な学生がその多くを占めます。映画 ウルフ・オブ・ウォールストリートで見たようにこの業界にいる人たちはとてもリッチな生活を送っているケースが多いです。

2008年のリーマンショックによって破格のボーナスは出づらい状況にはなりましたが、多額な報酬が得られるという給与体系は変わっていないため未だに外銀マン・レディを目指す学生が多く見られます。この記事では、体験談や他の外銀に勤める友人の話をベースに採用プロセスと外資系企業特有の英語面接対策について紹介いたします。

外資系企業の正規の採用プロセス(ウェブテスト・志望動機)

外銀に入るまでのプロセスは他の国内企業と大きな変わりはないのですが、応募者数に対して空きポジションが極端に少ないため、企業が定めるフィルターをくぐり抜けるのが非常に難しい。初めはどの学生もウェブテストをテストセンターなどで受けることになります。正直この結果はそこまで重要視されていないと思われますが、外銀の中でも最低得点はそれぞれの基準に沿って設けられている模様。

このテスト結果とともにチェックされるのが志望動機、将来のビジョン、自分の強みと弱みなどといった王道中の王道とも言える項目です。これも特にコツはなく、人事部の人が気にいるか答えかどうかはほとんど運にかかっています。ウェブテストと志望動機などの審査を通れば見た目が華やかな外資系企業での面接に招待されます。

外資系企業の正規の採用プロセス(1次面接)

面接に招待されると、綺麗なお姉さんが受付で学生証の提示を求めてくるわけですが、そこで私はいつも彼女たちが管理している学生リストを勝手に横目で見ていました。リストには学生の名前と学校名が書かれていたがやはり有名大学がずらりと並んでいました。

正直ウェブテストは難しくないのでいろいろな大学の人がいてもおかしくないはずなのですが、東大、京大、慶応などの学校名ばかりが記入されていました。結局は学歴フィルターなのか・・・、と残念に思うかもしれませんが、これが現実です。

外銀にいる社員の給料が高い理由は会社全体の儲けが大きいからというよりは社員の数が少ないからです。社員数が少ないため給料が高く設定されていますが、仕事量も増えます。人事部のサイズはとてもコンパクトであるため、学校名でフィルターをして作業の生産性を上げようという話になってしまうのも当然なのかもしれません。

最初の面接はほとんどが学生: 5 面接官: 3 ぐらいの割合で行われます。外銀は総合職での採用枠はなく部門別採用だが1次面接では他部署に応募した学生も一緒の面接になります。ここでは学生時代に頑張ってきたことや趣味、将来のビジョンなどありきたりな質問を日本人の面接官にされるケースが多い。

英語による自己紹介、グループディスカッション

ここでいきなり外国人の採用担当者が出てくることはほとんどありませんが、英語で自己紹介、もしくはグループディスカッションをするように求められることもあります。英語が得意な方にとっては英語でなにかを出題された時はアドバンテージがありますが、英語が苦手な人たちはここで地獄を見ることもあります。

自己紹介ぐらいであればボロが出ずに済むかもしれませんが、グループディスカッションだとさっきまでハキハキと話していた東大卒のエリートも焦りを隠せなくなったりもします。

外銀といっても日本でビジネスをやるならお客様は日本人なので英語はそこまで重要じゃないのではと思う人もいるかもしれません。確かに、お客様の中で外国人は少ないのでそれは英語ができる人に対応させればいいわけだが、外資系企業のグローバルヘッドなど上層部はみんな外国人です。彼らに気に入られることは個人だけではなくチーム全体の評価にもつながります。

英語ができないといくら仕事ができても社内政治がうまく調整できず、キャリアアップができなくなります。もちろん、英語ができなくても採用される人はいますが、それはその大きな穴を埋められるほどのスキル・可能性があると判断された場合に限ります



外資系企業の正規の採用プロセス(2次面接〜)

この先の面接内容と回数は企業、そして担当の面接官によってバラツキが出てきます。まず面接回数ですが、最終面接に進むまで平均で4次面接ぐらいまであります。各面接の長さは短いところで30分、長いところでは半日かかることもあります。それは単純に企業サイドが配属部署の人にさえ会ってくれれば良いと考えるのか、会社全体を知ってもらうために他部署の人にも会わせうとするのかによリます。

ここからは英語ができる前提で面接が進められるケースが出てきます。2回に1回は英語面接が来ると考えてもよいでしょう(トレーディング部門では英語面接がない代わりに数学ゲームがありましたが)。面接室に入って”宜しくお願いします”と言った後の返事が”Thank you for coming today. Please have a seat.”と返ってきても驚くべきではない。面接の内容だが、部門別採用ということもありマニアックな質問をされることが多い。

例:
What do you think about the monetary policy conducted by the BOJ/FRB?
– 日銀・FRBが実施している金融政策についてどう思う?-

Where do you see the USD/JPY going in 2017?
– 2017年にドル円はどう動くと思う?-

Which stock/currency/bond would you recommend to your client?
– お客様にどの金融商品での運用を推奨する?-

これらの質問への答えはプロの間でも分かれるため答えはそこまで重要ではありません。そして日本人の英語がネイティブレベルでないことは企業側もわかっているので所々で英語がおかしくても問題はありません。

面接官が見ているのはその人の意見がちゃんとした根拠に基づいているかどうかと、それを形がどうであれ簡潔に伝えることができているかどうかです。採用面接は英語検定ではないため、「英語力」はあまり重視されません。

正直、インターナショナルスクールで育ち、ネイティブレベルの英語を話せる私からすれば私の上司は英語が本当に下手です。しかし、彼の話し方やジェスチャー、顔の表情などによって彼が言うことはとてもわかりやすく、説得力があるように思えます。英語面接を通過するためには、細かな文法や発音の勉強はしなくてもよいでしょう。

しかし、できれば英語で意見を述べる練習はしておきたいところです。それはスピーチコンテストに出たり、英語でプレゼンをするも良し、鏡に向かって英文を音読するのもかなりの練習になります。

外資系企業の正規の採用プロセス(最終面接)

最終面接は一社を除き、比較的シンプルで楽だ(某証券会社は最終面接が丸一日かかる)。それはほとんどの場合最後に会う社員は社内でのポジションが高すぎて日常的に関わることがあまりないからです。

日本支社のトップと直接会って会話をするか、グローバルヘッドとビデオカンファレンスをすることになることが多い。ここまできたらすでに配属部署の人たちからはGOサインが出ていて、それを最終面接で会う人も知っているため後は運しかない。ここでは後悔しないようにありのままの自分を出すことが大事です。

英語面接では英語力よりスピーチ力が大事

英語面接は外資系企業の採用プロセスのほんの一部にすぎないため、英語面接のみにフォーカスするのはややリスキーです。専門知識や経験(インターンシップ勉強)、人間性、一般教養(ウェブテスト)、趣味(サークル、ボランティア、アルバイト)、キャリアビジョンなど時間と労力をかけて少しずつ身につけるべき素養は他にいくらでもあります

それでも英語アレルギーだという人はしっかり準備しておいた方が賢明です。英字を読む能力に問題がないのであれば英語の新聞を音読するのが手っ取り早いです。専門知識と一般教養を身につけながら英語で言葉を発することへの抵抗をなくすことができます。新聞だと難易度が高すぎるという人はアイドルがテレビで明るく自己紹介をしているように自分のキャッチコピー的なものを交えながら英語で鏡に向かって自己紹介すると良いでしょう。

どの外銀での面接でも英語で自己紹介するように求められたためその準備ができる上、何度も繰り返すことで2次面接以降に英語面接が出てきても恥じらいなくアピールできるようになります。

面接で必要な英語力は技術的な話ではなく、気持ち的な問題です。必要なのは結局コミュニケーション能力であるため、場数を踏んで徐々に身体に染み込ませることが一番の近道でしょう。

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