外資系企業へ転職を希望される方の中には、外資系企業での面接の回数や質問内容が気になっている方も多いのではないでしょうか。また順調に面接が進むにつれて最終面接ではどのような質問をされるのだろうと不安になっている方も多いはずでしょう。
今回は大手外資系企業メーカーでの面接採用担当を経験された方に、外資系企業での面接アドバイスをお伺いしました。もちろん業種や職種によっても面接スタイルは異なりますので、参考としてお役立ていただけたらと思います。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
外資系企業での英語面接で必ず質問することは?
外資系企業とはいえ、日本に拠点のある場合の質問内容は、日本企業とあまり変わりないのではないでしょうか。最低限、英語できちんと答えていただきたいのは下記のような質問内容になります。
- 「What is your motivation for applying this position? (志望動機はなんですか)?」
- 「What is your selling point? (あなたのセールスポイントは何ですか?)」
- 「What would you like to do at our company? (この会社で何をやりたいですか?)」
また、言葉や文化の異なる人々と働くことになるわけですから下記のような質問にも答えられるようにしていただけると良いでしょう。
「(How do you feel if you have work with multinational environment? (異なる人種の中で働くことをどう考えますか?)」
日常とは全く違う状態で仕事をすることになりますので、そういう状況をどのように捉えているのかを採用側としては聞きたいとことです。異文化に抵抗のない人でないと仕事は長続きしません。
たいていの場合、人事部のフィルターをかけた状態での面接をしますので、ある程度の能力のある方を2次面接しますが、外国人の前での面接となると、皆さん緊張されるのか、はっきりとアピールすることが出来ず、こちらの質問に対して短い応答で終わってしまう場合があります。
どのような状況でも、あくまでも自己主張できるということは大きなポイントとなりますので、TOEICの点数が高い、英語検定等の資格を持っている、今までの社歴がすばらしい、としても、面接の際に自己アピールが出来ない方は、コミュニケーション力が足りない、ということで不採用となります。
外資系企業の面接回数はどれくらいが目安?
外資系企業の面接回数は、平均して3回は行います。まずは、履歴書からピックアップした人材を、人事部が面接します。この場合、面接は日本語で行われることが多いかもしれませんが、外国人が担当であれば英語の可能性もあります。次に、その人材の直属の上司にあたる人物と面接をします。この人物が日本人であれば、日本語での面接、外国人であれば英語での面接となります。
最終面接は、担当役員、人事部、直属の上司となる人との面接となります。たいていの場合、最終面接は英語です。英語で自分の意図することをはっきりと主張できる人物が採用となります。
もちろん語学力だけが採用のポイントではありません。以前、アメリカの大学を卒業した女性を面接した際、英語での面接は完璧で、素晴らしい語学力に感銘を受けたのですが、日本語で面接を行うと、「やっぱ、」とか「っていうかー、」を連発され、履歴書の上に×印を付けた経験があります。
人事部がどのようなフィルターをかけたのか疑問に思った経験です。外資系といえども、業務を行うのは日本国内ですから、正しい日本語が話せないのでは、全く雇用する意味がありません。英語力は必須条件ですが、日本語力は絶対条件です。
外資系企業の面接での服装で気をつけるべきことは?
日本企業での面接と変わりません。特に企業側から服装の指定がない限りダークスーツ、白いシャツ、きちんとした靴で面接を受けるようにしましょう。まれに、外資系だからといってカジュアルな服で面接に来る方がいますが、印象は決してよくありません。
外資系アパレル企業など業種や職種、また企業規模によっても求められる面接の服装は異なりますので、企業側から指定があった場合には指定された意図を理解して服装をセレクトしてください。カジュアルな服装でOKという場合に関しても節度がありますので、面接の雰囲気にあった服装を選ぶようにしましょう。
外資系企業での最終面接での質問の傾向は?
既に第一、第二面接を通過してきた人材ですから、役員や、その他のマネージャークラスからの質問は比較的カジュアルです。その人の能力をみるというより、人柄を観察します。
ですから、質問する内容は割合にバラエティに富んでいます。私の勤務していた会社の社長(アメリカ人)は、必ず
「What is your favorite movie? List up at least three, please. (あなたの好きな映画はなんですか?3つあげてください。)」
という質問をします。彼なりに、この質問の答え方で、人柄を判定していたようです。私は、必ず
「What is the advantage for us if we hire you?(我々があなたを雇用するにあたって、私たちが有利になることは何ですか?)」
この質問に対して、確固たる答えを求めているのではなく、自分の言葉で、かつ短い時間でどのように論点を組み立て、相手に訴求する答えを出せるかどうか、ということを見たいからです。
もちろん、英語で答えていただきます。最終段階まできてお断りするという方もいらっしゃいます。これは、前にも述べましたが、たとえ会社の上級役員がいても、他国籍の人物がいるために極度に緊張してしまう方、自分の意見を堂々と主張し、かつ、前向きな質問もするということが出来ない方は、コミュニケーション能力が足りない、交渉能力が無い、というレッテルを貼られてしまいます。
最終面接こそリラックスし、自分の持っているものを全て出し切り、かつ、自分の要望(昇給や昇格)をはっきりと相手に伝えることが必要となってきます。
外資系企業を目指す方への面接でのアドバイス
とにかく英語力をつけるという事、正しい日本語を使えるかという事、この2点がまず必要です。前にも述べましたが、外資系とはいえ、ビジネスを行う相手は日本人です。
正しく美しい日本語が使えることは絶対的な条件です。その上で、英語力があれば尚良いと思います。英語があまりできないから、といって外資系に勤められないということはありません。人事や経理などといった部署では、会話力があまりなくても業務は行えます。
ただし、伝票の振り替えや台帳記帳などは英語で行うことがあるので、最低限の英語力は必要です。また、管理職を目指す人は、ネイティブレベルの英語力は不可欠です。
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