フランス系企業の求人市場は、国際的なキャリアを目指す多くの日本人にとって魅力的です。この記事では、フランス系企業での現地採用の就職事情や転職のポイントについて詳しく解説します。
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フランスの基本情報について
フランスで働くにはビザを取得しなければいけませんが、実際にフランスは「世界で最も就労ビザ取得条件が厳しい国の1つ」とも言われており、就労ビザを取得することが非常に難しい国になっております。フランスでは、失業率の高さが問題視されており、日本人がフランスで働く必要性があるのかを厳しくチェックしています。それでは、フランスで働くためにはどのようなステップで進めていけば良いのでしょうか?
ここでは、フランスに関する基本情報から、フランス系企業の就職や、フランスで働くための進め方についてご紹介したいと思います。
フランスの概要
フランスは、昔から文学、美術、建築、音楽、そしてファッションなど、ヨーロッパの中でも大きな影響力を持ち、現在でも芸術の分野において魅力のある国としてフランスを訪れている方が非常に多いです。
フランスの経済においては、2016年のGDPは、アメリカ、中国、日本、ドイツ、イギリスについで、第6位。フランスはEC屈指の農業国で、航空機産業なども発展しています。
しかしながら、フランス経済は混沌としている状況が長く続いており、失業率は10%台という高い数字で推移している状態です。移民の受け入れによって財政は圧迫している上に、移民も労働許可を与えらえているので、移民のみならず、フランス国民でも仕事に就けない人口も増え続けており、治安も悪化している状態です。
フランスの首都はパリで、パリはフランス文化の源泉として見なされており、パリのノートルダム大聖堂、ルーブル美術館、オペラ座、エッフェル塔、ポンピドゥセンターなど、パリには文化や芸術の街として、フランスは年間外国人観光客数、世界一を誇ります。
先程、移民について触れましたが、フランスのパリでは1960年代以降に旧植民地であったアフリカ北部や中部、更に近年は中近東や東欧、中国などからの移民も増えており、多民族・多人種化傾向にあります。
フランスにおける宗教の割合は、カトリックが約65%、そのほかイスラム教、プロテスタント、ユダヤ教などがあります。
フランスの主要産業は、化学、機械、食品、繊維、航空、原子力で、農業においては、西ヨーロッパ最大の規模になります。ファッションや文化のイメージが強いフランスですが、宇宙や航空産業などの先端産業が発達しています。
フランスの地理や気候について
フランスの国土面積は、西ヨーロッパ最大で、フランス本土は日本の約1.5倍の面積に値します。
フランスの気候は大陸性、海洋性、地中海性の3つに別れ、大西洋側では気温差があまりなく、冬も極端に寒くなることはありません。パリの気候については日本(東京)の四季に似ています。梅雨がなく乾燥しているので夏でも過ごしやすいのが特徴です。
フランスとの時差は−7時間で、4月〜10月はサマータイムとなり、1時間時計を進めます。夏時間は日中が長く、日照時間は5:30〜22:00と夜でも明るいことがあります。逆に冬の日照時間は8:30〜16:30くらいとなります。
フランスの言語や公用語について
フランスではフランス語が唯一の公用語であるとされています。しかしながら、フランスでは複数の地域言語が存在しており、数えると77の地域言語が話されている状況です。
また最近では移民が増えていることから、ポルトガル語やイタリア語、アラビア語などが話されています。フランス語は、フランスだけでなはなく、フランスの旧植民地国で多く話されている言語です。
フランスでは、ツーボン法という英語の日常的な利用を規制する法律があり、商業や政治においては、フランス語が優位に立つよう整備しています。そのため、ニュースの報道以外では、”Facebook” や ”Twitter” などといった言葉を使うこともできません。
フランスの物価と生活費について
フランス(パリ)の物価は日本と比べても高く、特に外食に関しては、高いと感じられる方も多いことでしょう。ここでは、フランスでの生活に必要なコストや物価の動向について詳しく解説します。
フランスの主要都市の生活費
フランスの主要都市、特にパリの生活費は非常に高いです。家賃は最大の出費の一つであり、パリ市内の1LDKアパートの月額家賃は約1500ユーロ(約18万円)から2500ユーロ(約30万円)です。地方都市ではこれよりも低く、リヨンやマルセイユでは同じ規模のアパートが1000ユーロ(約12万円)前後で借りられます。
食費についても都市部と地方で異なります。パリでは外食が高額で、レストランでの食事は一人当たり20ユーロ(約2400円)から40ユーロ(約4800円)かかることがあります。スーパーマーケットでの買い物は比較的安価で、月々の食費は約300ユーロ(約3万6千円)から600ユーロ(約7万2千円)です。地方ではさらに安く抑えられることが多いです。
物価の動向とインフレ
2024年のフランスでは、物価上昇が続いています。2023年からのインフレ率は約4%で、特にエネルギーコストと食品価格の上昇が目立ちます。ガソリン価格は1リットルあたり約1.8ユーロ(約216円)に達し、公共交通機関の料金も徐々に上昇しています。
日常生活に必要な商品の価格も上昇しています。例えば、パン一斤の価格は約1.5ユーロ(約180円)、牛乳1リットルが約1ユーロ(約120円)です。また、フランスは嗜好品に対する税金が高いため、アルコールやタバコの価格も高額です。ワインのボトルが約5ユーロ(約600円)から50ユーロ(約6000円)までと幅広く、タバコ1箱は約10ユーロ(約1200円)です。
生活費を抑えるためのポイント
フランスでの生活費を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。まず、住居選びが重要です。都市部ではなく、少し離れた地域に住むことで家賃を大幅に節約できます。また、シェアハウスやルームメイトを見つけることもコスト削減に有効です。
次に、食費を抑えるためには、自炊を心がけることが大切です。地元の市場やディスカウントストアを利用することで、食材費を抑えることができます。さらに、外食を減らし、特にランチやディナーを自宅で準備することで大きな節約が可能です。
公共交通機関の利用もコスト削減に役立ちます。月額の定期券を購入することで、交通費を抑えることができます。自転車を利用することも、健康的で経済的な移動手段としておすすめです。
フランスの治安について
観光客が多いパリでは、スリ、置き引き、ひったくり犯罪が多発しており、その手口も、大勢で囲んだり、わざと物を落として注意を逸らした瞬間に犯行に及ぶなど悪質化している状況です。
また、パリだけではなく、南フランスのマルセイユやニースなども、昨今では移民が増えたことにより、失業・貧困者も多く犯罪の若年化と過激化が進み悪化しています。特に低所得者層向けの住宅が立ち並ぶ地域の治安は劣悪です。
生活費を抑えるために、治安の悪い地域に住むことはおすすめできません。命と引き換えにはできませんので、生活費が高くなっても治安の良い地域を選んで住むようにしましょう。
パリの治安に関しては、下記をご参考いただけたらと思います。
- 良い・・・5区、6区、7区
- やや良い・・・1区、2区、4区、8区、14区、15区、16区
- 普通・・・3区、9区、11区、12区、13区
- やや悪い・・・17区、20区
- 悪い・・・10区、18区、19区
フランス人の特徴や国民性について
フランス人はプライドが高い国民としても有名で、フランスに住む日本人なら誰しもが思うことのようです。ツーボン法からでもわかるように、フランス人はフランス語に誇りを持っています。
道を尋ねる際にもフランス語が話せなくても、まずフランス語で挨拶をして片言であってもフランス語を話そうとする態度が大事なようです。
またフランス人は気分屋で自己主張が強いと思う日本人も多いようです。自己主張しない場合は、考えがないということで、特に仕事においては仕事ができないとレッテルを貼られることも。
フランスの代表的な企業一覧
日本に進出してきているフランスの企業は多く、中でも、耳にしたことのある企業の多くはフランスのファッションブランドではないでしょうか?またファッションブランド以外にも多くの有名な企業があります。
ファッション関連
- アニエス・ベー
- エルメス
- クロエ
- イブサンローラン
- カルティエ
- セリーヌ
- ジバンシイ
- シャネル
- ディオール
- モンクレール
- ルイヴィトン
食品会社
- ダノン
- ポメリー
小売業者
- カルフール
- デカトロン
化粧品メーカー・ブランド
- ロクシタン
- ロレアル
旅行・航空会社
- エールフランス
金融関連
- アクサ
自動車メーカー
- プジョー
- ルノー
- プジョーシトロエン
フランスの就労ビザについて
フランスで就労ビザを取得することはかなり難しく、中にはビザを取得するために1年以上かかる人もいます。それほどフランスで働くということは難しいと言えます。
なぜなら、雇用主(企業側)が雇用者が必要である人材ということを証明するために、弁護士や移民局に支払わなければならない費用があるという現状があります。
冒頭でもご紹介したように、フランスは現在、移民が増え続けており失業率も依然として高い状況です。まず自国民を優先にして考えるために、なぜ日本人がフランスで働く必要性があるのかを厳しくチェックされます。この点を踏まえてビザ申請については慎重に検討するようにしましょう。
詳しいビザ申請については下記のサイトから確認することができます。
またビザの申請については、フランスのフランス大使館の予約システムのサイトを通して予約を行います。
申請する際には、書類が一つでも足りないと申請がおりません。またフランスのビザ申請窓口は東京のみになるので、また申請を行うとなると一からやり直して、また東京に行かないと申請ができません。時間も交通費もかかるため、申請の際には慎重に行うようにしましょう。
フランスの就職事情と求人について
フランスのビザ申請については、非常に難しいことがわかりましたが、ここでは、日本においてのフランス系企業への転職、そしてフランスでの現地採用と駐在員採用についてご紹介したいと思います。
日本におけるフランス系企業
日本における外資系としてのフランス企業は、有名なファッションブランドなどのアパレルからコスメ業界など多くあります。
ラグジュアリーブランドの多くの採用は「販売員」募集が多いので、本社勤務の募集に関していうと、競争率としては非常に高く採用されるのも難しいと言えます。
本社勤務を希望する場合は、必ず語学力が必要とされます。英語はもちろん、フランス系企業であれば、フランス語ができることは非常に大きなアドバンテージになります。
フランスの現地採用
フランスの現地採用になりますが、フランスにおける現地採用の多くは3つのパターンに分かれます。現地採用については、OVNI掲示板 で見つけることが可能です。
- 飲食店などのサービス業
- フランス語と日本語ができる語学学校
- 専門的なスキルや資格を必要とする企業
飲食店での経験を積みたい方にとっては、特に問題ないかもしれませんが、飲食店などではない職種でフランスで働きたい場合は、フランス語か、何らかの専門的スキルが求められているケースが多いのが現状です。
フランスの駐在員求人
外資系企業の中でのフランス駐在、または日系企業におけるフランスの駐在員として働く選択肢が、ビザの問題や、雇用条件も良く、幅広い職種での応募が可能になります。
日系企業であれば幅広い職種の募集があるので、自分の経歴やスキルにあった職種から応募することが可能です。
また、現地での住宅費が全額、または、一部を会社で負担してくれるところも多く、特に家賃の高いパリであればさらにその恩英を受けることができます。
フランスで働くには?就職の進め方について
それでは、フランスで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?
先ほどご紹介した OVNI掲示板 などのサイトを利用して自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、フランスである程度、長期的に働こうと考えている場合は雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。
フランスで長期的に働く場合は、フランスに支店がある日系企業、もしくはフランス系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。
フランス系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。
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転職エージェントでは、一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を、エージェントが集めてきてくれて、優先的に紹介してくれることが最大のメリットです。
転職エージェントに登録することから採用されるには一切費用が発生しないので、外資系企業や海外就職に成功された方の例としては、「外資系や海外勤務に強い大手転職エージェント」に登録する方が、圧倒的に多いのが現状です。採用した企業から手数料をもらうため転職エージェントも、かなり親身になってサポートしてくれます。
現地密着型の求人情報では、フランスの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。
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