アイルランドで働くには?日系企業の駐在員求人や現地採用の就職事情とビザ申請について

アメリカ系企業のヨーロッパにおけるIT生産の拠点の一つとなっているのが、アイルランドです。IT企業を中心とした多くの大企業などからタックスヘイブン先として選ばれる人気の国でもあります。

そこで、アイルランドで働くに当たって、知っておくと助かる就労ビザや就職事情と求人について、ご説明致します。

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アイルランドで働くには?アイルランドの就労ビザについて

有効な日本国籍のパスポートを擁し、観光目的であれば、ビザ無しで90日間アイルランドに入国出来ます。また、アイルランドで働くには、就労ビザ・学生ビザ・ワーキングホリデービザ・永住権のいずれかが、必要になってきます。ここでは、主にアイルランドの就労ビザについて、以下順を追って、ご説明致します。

アイルランドの就労ビザの種類や期間について

アイルランドで働くには、滞在期間に関わらず就労ビザが、必要となってきます。ワーホリのビザ同様に、予め日本で取得するのが、一般的です。就労ビザは全部で9種類あり、その中で直接関係ありそうな5種類について、ご説明致します。

一般就労ビザ

滞在可能期間は初回が最長2年間で、次回から3年おきの更新になります。取得条件としては、現地の企業から雇用されることが決まっていて、その会社は国が指定する職業リストの中に入っていなければならないとあります。年収の目安として説明すると、3万ユーロ(1ユーロ125円で計算した場合、日本円で3,750,000円相当)以上の条件での採用になります。

駐在ビザ

滞在可能期間や申請方法は、一般就労ビザと大方同じ内容です。名前でも推測出来るように駐在員が取得する就労ビザになり、現在、日本で勤務している会社からアイルランドの支社に転勤する際に必要です。

重要技術者就労ビザ

特種技術がある人を対象とした就労ビザで、家族を直ぐにでも呼び寄せる事が可能です。滞在期間は初回が最大2年、次回から2~3年毎の更新になります。取得条件は一般就労ビザと似ているものの違いは職種によって、年収6万ユーロ(1ユーロ125円で計算の場合、日本円で750万円相当)以上の条件での採用になることもあります。

就労ビザ取得者の配偶者、子どもの滞在ビザ

就労ビザ取得者の家族が一緒にアイルランドに住むためのビザになり、直ぐに呼び寄せられる場合と、1年待たなければいけないケースもあります。自身の配偶者と18歳以下の子どもが同伴出来る、アイルランド滞在のためのビザになります。重要技術者ビザ取得者の配偶者に限っては、就労可能な配偶者ビザの申請も出来るので、詳細は会社の管理部門の担当者に尋ねてみてください。滞在可能期間は、一般就労ビザと同様、初回が最大2年間で、次回から3年おきの更新になります。

永住権

5年以上継続して就労ビザを取得している人に加え、アイルランド人或いはEU諸国の人たちと結婚した場合に、取得出来るのが永住権です。永住権保持者もアイルランド国内で、労働が可能なので安心です。

アイルランドの就労ビザの申請について

アイルランドで働くための各種就労ビザについての申請についての情報をご紹介いたします。

一般就労ビザと駐在ビザ

申請方法は、雇用主でも本人でもどちらでも申請可能です。どうしても当人が会社にとって必要だと言う証明とパスポートが求められ、そのほか申請料が要ります。申請方法と必要なものは一般就労ビザと駐在ビザは、ほぼ同じ概要になります。

重要技術者就労ビザ

申請方法は、一般就労ビザと駐在ビザと同じです。申請料のほか、職業に応じた英文資格証明書とパスポートが必要ですが、申請はそれほど難しくはありません。

就労ビザ取得者の配偶者、子どもの滞在ビザ

申請に必要なものはパスポートで、市民局のオンライン上から申請出来、申請料は無料になります。

アイルランドの就労ビザの申請の難易度

一般就労ビザの申請の中で、アイルランド人或いはEU国籍保持者の雇用が難しく外国人スタッフが必要と言う証明と、あります。言い換えれば、当人がどうしても必要だと言われるぐらいのスキルがあるといいのです。

アイルランドだけでなく一般的にヨーロッパでは、個人の一人一人が専門分野のエキスパートやスペシャリストとして、働いています。高いスキルがあればそれだけ仕事が見つけやすいのですが、今までの実績や経験かハイレベルでの英語力によって、足りない部分を補えることもあります。特にアイルランドの就労ビザの申請は難しいと聞きませんが、ほかの欧州諸国と同じように、簡単ではありません。

アイルランドの就労ビザの申請に必要な語学力

アイルランドの就労ビザの申請に必要な語学力の明確な提示は行われていませんが、働く事を考えると、最低ラインとしてもIELTSで5.0~6.0は欲しいものです。ちなみにニアイコールの数字にはありますが、IELTS5.0は英検で2級、TOEICであれば550~600程度のレベルです。会社の同僚やお客様はアイルランド人だけでなくヨーロッパ各国の人たちもいるので、一定以上の英語力を身に付けておきましょう。

最近では、安価で留学ができ、マンツーマンレッスンが中心で短期で効果が得られることからフィリピン英語留学が人気です。語学力が自身のない方は、転職活動前に留学することも一つの選択肢になるのではないでしょうか。



アイルランドの就職事情と求人について

外務省の調べによると、アイルランドに進出している日系企業の数は、約80拠点に上ります。在日アイルランド人は1,000名を超えるのに対して、在留邦人数は2,300人前後です。アイルランドの首都に位置するダブリン日本子女補習校は、日本の小中学校での校長や教師経験者を学校長としているので安心です。ここでは、アイランドの駐在員求人や現地採用などついて、ご紹介致します。

日本におけるアイルランド系企業

東京都の千代田区麹町には在日アイランド商工会議所があり、日本で暮らすアイルランド人の数は1000名を超えるので、思っていた以上に少し多いと言えます。アイルランドにとってアメリやイギリスに加え、アジアでは中国と並ぶ輸出入いずれにおいても日本は、主要な貿易国です。ここでは、日本に進出しているアイルランド系企業について、ご紹介致します。

WPPグループ

イギリスのロンドンに本拠地を置く世界第1位の広告代理店グループのWPPグループは、税務上の理由により、登記上はアイルランドの首都ダブリンに本社が置かれています。100カ国を超える世界進出、グループ全体で2,400のオフィスを構え、電通グループの3倍の規模を誇ります。日本では電通と博報堂に次ぐ業界第3位のアサツー ディ・ケイと資本・業務提携を行っています。

アクセンチュア

従業員数が40万人を上回り、世界56カ国 200都市以上に拠点を置くダブリンに本社があるアクセンチュアは、世界最大の経営コンサルティングファームです。また、IBMに次いでシステムの設計に開発や運用等を手掛けると言った、ITサービス企業でもあります。近年はアウトソーシングにも力を入れ、日本には現地法人のアクセンチュア株式会社があります。本社は東京都港区にあり、北は北海道から九州の熊本に至るまで拠点を構えています。

クーリー蒸溜所

ラウス州クーリー半島にあるアイリッシュ・ウィスキーの蒸溜所であるクーリー蒸溜所は、アイリッシュの革命児やパイオニアと呼ばれています。従来とは異なる蒸留回数・原料を用いて、新しいアイリッシュ・ウィスキーを作り上げたことで、有名です。イギリスで開催される酒類の品質を競う競技会で高い評価を受けましたが、2014(平成26)年に日本のサントリーに買収され、ビーム・サントリーの子会社となっています。

ClaimVantage

2006(平成18)年創業の保険支払い請求処理に特化したフィンテック企業のClaimVantageは、今以上に将来有望とされている企業です。保険会社や第三者管理機関に対して、保険金請求手続きの自動請求処理ソリューションを提供し、アイランド本社のほかアメリカやオーストラリア等に拠点を構えています。日本では、東京都千代田区霞が関に2018(平成30)年に、ClaimVantage Japan株式会社が設立され、アフターサポートまで行っています。

アイルランドの現地採用

アイルランドで仕事をするには、めぼしい職場何カ所かに職務経歴書を送付すると言った方法もありますが、ウエイター関連ではいいかもしれません。本格的にフルタイムで働くとなると、求人サイトの活用が一般的です。中でも観光業やITエンジニア、カスタマーサポートの仕事を見かけます。

観光業

日本のJTBやHISと言った大手の旅行会社が、アイルランドにはありません。そんな中で、首都ダブリンを拠点にしている現地旅行会社が、2005(平成17)年創業のジャパン・アイルランド・トラベルです。ツアーガイドやホテル関連をはじめ、アイルランドの現地採用の求人が掲載されているMixBと言うサイトがおすすめです。

ITエンジニア

ITエンジニアは、諸外国同様に、アイルランドでも重宝がられます。本格的に働くことを考えているのであれば、アイランド国内で開催されているJobs ExpoCareer Zooのような就職フェアに参加することを、おすすめします。なお、英語の就職サイトで人気なのが、Jobs.ieJobs IrelandIrish jobsMonster等です。

IT技術がないという方は、エンジニア転職保証コースのあるカリキュラムを受講して、東京などで経験を積んで海外に就職するという手段もあります。

カスタマーサポート

職種によってはが、クライアントリレーションと言われる、現地の人たちと日本人やカスタマーとの橋渡しになる役目です。一定以上の英語力と社会人としてのマナーを身に付けている人が採用の対象となりますが、出来れば日本語サイトのMixBだけでなく英語の求人サイトも重ねて参照してみると良いでしょう。

アイルランドの駐在員求人

アイルランドに進出している日系企業の拠点数は約80拠点、在留邦人数は2,300人前後です。アイルランドから日本への主要輸出品目は、主にコンタクトレンズ等の光学機器と医療品です。日本からアイルランドへも医薬品が多く輸出されるほか、自動車も主要な輸出品目に挙げられます。日本の対アイルランド投資においては、国策にもある企業誘致優先分野のICTに製薬や金融分野向けが多く見られます。ここでは、アイルランドの駐在員求人について、ご紹介致します。

製薬業と医療機器メーカー

製薬企業の世界ランキングトップ10ののうち9社、医療機器メーカーに関しては上位25位のうち、なんと17社がアイルランドに進出しています。日系企業関連では、武田薬品工業やアステラス製薬が挙げられます。製薬業や医療機器メーカーは、アメリカやスイスをはじめ欧米企業の躍進が目立つので、転職エージェントを利用して、外資系企業就職を視野に入れてみることを、おすすめします。

ICT(情報通信技術)

高い技術力を擁する人材は、アイルランドの各地で、仕事を見つけることが難しくないと言われています。中でもICT 産業部門が盛況なため、世界のいろんな国や地域の優秀な人材が集まっています。日本の企業では富士通が英国・アイルランドに拠点を構えています。

金融関連

MUFGのロゴで親しまれている三菱UFJリースは、アイルランドにおいて、航空機リースと航空機エンジンリースを手掛けています。三井住友信託銀行に三井住友銀行や三井住友海上等もダブリンに拠点を、構えています。

そのほか商社に加え、シンクタンクやコンサルティングと言った部門を持つシステムインテグレーターの会社等もあります。いずれにしても上記の職種同様、通年募集と言うわけではなさそうです。

ただ、求人が出た時にチャンスを直ぐに掴めるように、転職エージェントに事前に、登録をしておくことをおすすめします。

アイルランドで働くには?就職の進め方について

それでは、アイルランドで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?

直接現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、アイルランドである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。アイルランドで長期的に働く場合は、アイルランドに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。

アイルランド系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。

非公開求人の情報を集める

海外就職を進めていく中で、よい求人を見つけるには、「転職エージェントから非公開求人の案件をオファーを集める」ことが一番良い方法になります。

転職エージェントでは、一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を、エージェントが集めてきてくれて、優先的に紹介してくれることが最大のメリットです。

転職エージェントに登録することから採用されるには一切費用が発生しないので、外資系企業や海外就職に成功された方の例としては、「外資系や海外勤務に強い大手転職エージェント」に登録する方が、圧倒的に多いのが現状です。採用した企業から手数料をもらうため転職エージェントも、かなり親身になってサポートしてくれます。

外資系企業や海外就職に強い転職エージェントとして、求人件数が圧倒的に多いのは、20代・30代の転職・グローバル&海外就職に強い「ランスタッド」 、国内最大手の「リクルートエージェント」 になるので、この2社は必ず押さえておきましょう。

現地密着型の求人情報では、アイルランドの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。

最後に

法定実効税率が日本の半分以下のアイルランドは、多国籍企業からタックスヘイブンとして、選ばれている人気の国です。公用語が英語で住み心地が良く、次世代を見据えた企業の誘致には、目覚ましいものがあります。そんな将来性のあるアイルランドで、仕事を見つけるには、転職エージェントの活用が効果的です。

外資系企業、海外就職、グローバル企業に強い転職エージェント

「外資系企業」「海外勤務がある企業」へ転職したい方の中には、どのようなステップで応募すればいいのか悩まれる方も多いと思います。直接、会社のオフィシャルサイトで採用情報を記載されている企業もたくさんありますが、外資系企業や海外勤務のあるグローバル企業へ転職される方の大半は、「転職エージェント」を利用して転職される方がほとんどです。外資系企業・海外勤務のある企業へ転職する際には、それに特化した転職エージェントがあります。

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