情熱的でラテン系の明るい国民性で知られるスペインは、昔からバルセロナやアンダルシア地方をはじめ、日本人観光客に人気の国です。近年は、インターネットの普及により日本で仕事を探す事が出来るので、スペインの就職事情が気になるところです。ここでは、知っておくと便利なスペインに関する就労ビザや就職事情と求人について、ご紹介致します。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
スペインで働くには?スペインの就労ビザについて
日本人がスペインにおいて、90日以内の観光目的の滞在であればビザが免除されますが、働くとなると諸外国同様に、就労ビザが必要になります。そのほか婚姻ビザと呼ばれるスペイン人との婚姻による居住許可書(NIE)、リタイヤメントや学生ビザなどが、スペイン暮らしに関連性のあるビザとなります。ここでは、主にスペインの就労ビザについて説明致します。
スペインの就労ビザの種類や期間について
スペインにで働くには以下のようなビザが必要になります。
- 「ワーキングホリデービザ」
- 「ビジネス・文化活動ビザ」
- 「起業家・投資家ビザ」
通常働くとなると「就労ビザ」の一種類と考えた方が良さそうです。
就労ビザはスペインで雇用が決まっていて、その上に雇用主がビザ取得のサポートをする必要があります。就労ビザが許可された日を起算して1ヶ月以内に、本人がそのビザを受理しなければ、無効となります。また、就労ビザの滞在許可書にはいくつかの種類があり、1年や2年だけでなく最高で永住滞在許可が得られるモノもあります。
スペインのリタイヤメントビザ
また、スペインには、非営利目的の人たち向けに発行されるリタイヤメントビザがあります。年間1万ドルの年金受給者が対象なので、それほどハードルが高いわけでは、ありません。同居家族がいる場合は、一人に付き1700ドルが加算されるだけです。場所によっては日本の物価の半分以下で暮らせるところが多いので、ご自身の将来を考えてみても、明るい材料があります。
スペインの就労ビザの申請について
スペインの就労ビザの申請では、ほかの国同様に、
- 査証申請書
- 規格サイズの写真
- パスポートとそのコピー
などが、必要となります。申請に当たっては、スペイン地方労働当局へ申請済みの労働・居住許可の決定通知書のオリジナル(原本)が必要で、コピーは受け付けて貰えないので、気を付けてください。詳細や申請方法は、スペイン大使館の査証ページの「就労査証」で確認することが出来ますので、気になる人はチェックをしてみましょう。
そのほか健康診断書や無罪犯罪証明書が必要となり、日本の現住所の最寄りの病院や警察署から発行をお願いしてもらってください。スペインの大学や大学院に在籍していると、週20時間まで働くことが出来ますが、そこで直ぐに就労ビザに結び付くというわけではありません。出来れば、転職エージェントなどを通じて就職して、就労ビザが取得出来る環境を作るのが望ましいと言えます。
スペインの就労ビザの申請の難易度
現状として失業率が高く、国全体として就職難が問題とされているため、スペインの就労ビザの取得はそんなに簡単でないと言われています。かつて日本人が在籍していた職場だから等一見安心出来る材料が揃っていたとしても、就労ビザを取得していなくて働くと、法律違反になります。発覚した場合は、罰金だけでなく強制退去と言った制裁を受けることもあるので気を付けましょう。
スペイン社会は日本と比較するとかなりルーズなので、しっかりとした就労ビザのサポート体制が整っている会社がおすすめです。やはり転職エージェントの活用が、最も効果的ですが、ワーキングホリデーや留学期間中に仕事を探す人も少なくありません。
日系情報誌や日本人会の掲示板、SNSなどで仕事をゲット出来る機会も比較的多いと言われています。その際には、就労ビザを雇用主がしっかり保証してくれるのかどうかの確認が、必要です。要件が12週間から参加出来るスペインのホテルで、滞在費込みのインターンシップ・プログラムもあります。内容を確認した上で、自身にとってより良い方法で、スペインでの就職を目指しましょう。
スペインの就労ビザの申請に必要な語学力
スペインの就労ビザの申請に特に語学力のテストが、あるわけではありません。それでも就職するのには語学は必要不可欠な存在で、最も重要視されているのが、スペイン語になります。職種によって異なり、基本的には日常会話程度のレベルを求められるのが一般的ですが、中にはビジネス会話レベルを求められる場合もあります。
エンジニアやIT関連の会社で日系企業ともなると、英語力よりもスペイン語が出来た方が、重宝がられます。スペイン語を話せると、日本人駐在員と現地スタッフとのコミュニケーションの橋渡し役になれます。
バルセロナのあるカタルーニャ州ではカタール語、フランス北西部と跨がる世界有数の食の都と言われるバスク地方ではバスク語が出来ると、比較的早く仕事が見つかります。サクラダファミリアをはじめ多くのアントニ・ガウディの建築群があるバルセロナで、ツアーガイドをはじめ旅行関連の仕事に就くには、カタール語が出来ると有利です。そうなると留学しながら現地の言葉を覚えると言うことになりそうですが、その分永住にも繋がりやすくなると言えます。
マンダリンを話せるだけでなく広東語が話せると、香港での就職が有利になるのと似た感じですが、スペイン語の標準語と地方の言葉の方が、相関性が多いと言われています。ただ、エンジニアなどの仕事では、スペイン語がメインになるので、地方の言葉を求められることもないでしょう。英語が苦手で新しい外国語としてスペイン語を習うと言った気持ちを持っている人には、ストレスが少ない国と言えます。
語学に自信のない方にとっても、転職エージェントに相談すれば、日本語のみで対応できる職種があるかもしれません。語学力はないけど、スペインでの就職にチャレンジしたい方はぜひエージェントを利用してみましょう。
スペインの就職事情と求人について
スペイン進出の日系企業数は約370社、在留邦人数は8,000人を超え、現地の人と結婚して自営業を営んでいる日本人が多い国の一つです。スペインからの輸入が多いのは肉類をはじめ食料品関連で、日本からは輸送用機器が多く輸出されています。ここでは、スペインの駐在員求人や現地採用などついて、ご紹介致します。
日本におけるスペイン系企業
スタイリッシュな服を比較的お買い求め易い料金で提供しているファッションブランドのザラ(ZARA)は、日本で最も有名なスペイン系企業の一つです。現在ヨーロッパをはじめ世界各地に1,600のショップを展開し、日本の主要都市にも点在しています。
スペインのバスク州のビルバオで設立されたパンダセキュリティは、ウイルス対策ソフトなど、コンピュータセキュリティ製品の開発と販売を手掛けている会社です。日本では2003(平成15)年から販売をはじめ、4年後に日本の現地法人が東京都中央区にオフィスを構えています。
スペイン・バレンシア州に本社を置くリヤドロ・コメルシアルS.A.は、デザイン・制作から販売まで手掛ける磁器人形の製造企業です。世界の有名な美術館にも作品が展示され、三井物産と共同の合弁会社「物産リヤドロ株式会社」が、日本にあります。シンデレラやドン・キホーテに代表されるファンタジー系、日常生活に出てきそうな老人や少女などの陶器人形は、世界各地のファンの皆さんに愛され続けています。
スペインの現地採用
スペインの現地採用の紹介の前に、国内の給与事情について説明致します。スペインの平均給与は、地域によって日本のように異なり、一番高い州と低いところでは約600ユーロ(日本円にして約75,000円)の差があります。イタリア同様に南部より北部が高めなので、若い人たちは特に北部で仕事を見つけて、そのまま暮らすケースが多いと言えます。
日本人にお馴染みの州を幾つか挙げますので、ユーロに125を掛けると、おおよその日本円の目安になります。マドリード州やバスク州が約2,000ユーロ、カタルーニャ州が1,700ユーロ、アンダルシア州が1,500ユーロです。家賃は地域によって違うので一概に言えませんが、物価自体は日本の半分以下と考えて良さそうです。
現地採用で注目されるのが、海外50カ国以上で卒業生が活躍している、寿司職人養成学校です。卒業後、スペインの和食レストランでお寿司を握っている店長がいるほどで、今後更に需要が増えそうです。一般的に昔から多いのが、スペインの語学学校や大学で学んだあとに、観光関連の仕事に就くといったケースが多く見られます。
日本を代表するような大手の旅行会社の支店や南欧の現地手配を行うランドオペレーターの会社などがあり、日本人観光客が多いエリアはホテルも狙い目です。
スペインの駐在員求人
スペインの駐在員求人はほかの欧州の国々と比較すると、少ないと言われていますが、日本本社採用後に現地赴任と言うのが、一般的ではあります。スペイン進出の日系企業の職種は多岐に及び、本社の所在地は主に首都圏や関西圏になります。予め転職エージェントに登録しておくと、就職説明会の参加や個別面談を行って貰うことが出来ます。また、日本で1~3年後勤務のあとスペインへ駐在と言った、通関業務などの求人が出ている場合もあるので、お見逃しなく。
進出先ではマドリード州とカタルーニャ州が最も多く、バスク州やバレンシア州にも幾つも日系企業が見られます。職種では製造業が特に多く、卸売業にサービス業や金融・保険業と続きますが、気になる仕事があれば、転職エージェントの担当者に確認をしてみましょう。
スペイン語が出来て仕事も一定以上のスキルがあれば、メキシコやアルゼンチンの案件を紹介されることも決して珍しくはありません。つまり従来の自身の実力に加え外国語と言う大きなツールが加わったことで、より市場価値が頭一つや二つ分高くなっていると言えます。
スペインで働くには?就職の進め方について
それでは、スペインで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?
スペイン掲示板 などのサイトを利用して現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、スペインである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。
スペインで長期的に働く場合は、スペインに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。
スペイン系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。
非公開求人の情報を集める
海外就職を進めていく中で、よい求人を見つけるには、「転職エージェントから非公開求人の案件をオファーを集める」ことが一番良い方法になります。
転職エージェントでは、一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を、エージェントが集めてきてくれて、優先的に紹介してくれることが最大のメリットです。
転職エージェントに登録することから採用されるには一切費用が発生しないので、外資系企業や海外就職に成功された方の例としては、「外資系や海外勤務に強い大手転職エージェント」に登録する方が、圧倒的に多いのが現状です。採用した企業から手数料をもらうため転職エージェントも、かなり親身になってサポートしてくれます。
外資系企業や海外就職に強い転職エージェントとして、求人件数が圧倒的に多いのは、20代・30代の転職・グローバル&海外就職に強い「ランスタッド」 、国内最大手の「リクルートエージェント」 になるので、この2社は必ず押さえておきましょう。
現地密着型の求人情報では、スペインの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。
最後に
話者人口が4億人を超えるスペイン語は、世界の20以上の国や地域で使用されることもあり、スペインは将来性を見据えても人気が益々高くなると予測されます。ビールやワインをオーダーすると、フリーサービスのおつまみのタパスが付いてくるバルと言った、スペインならではの文化があり、南欧ならではの生活が出来るでしょう。そこで、スペインでの就職を効率よく進めるには、転職エージェントの活用がおすすめです。
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