旧世界のヨーロッパとアジアの文化が交差するトルコは、かつて栄華を誇ったオスマン帝国の中心地でした。中世から行政や経済の中心地だったイスタンブールは、今では異国情緒溢れる世界有数の観光都市として知られています。また、トルコはG20のメンバーであり、地政学的にみても今後いろんな方面で、影響力がある国と言われています。
ここでは、そんなトルコで働く際に当たって、知っておくと助かる就労ビザや就職事情と求人についてご紹介致します。
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トルコで働くには?トルコの就労ビザについて
観光目的でトルコ入国の場合、有効な日本国籍のパスポートを擁していれば、ビザなしで90日間の滞在が自動的に許可されます。通常90日以上の滞在の場合には、入国する前にビザの発給を受けたのち、トルコへ入国後30日以内に入国管理局にて「イキャメット」と呼ばれる滞在許可証の申請をしなければなりません。
また、トルコで働くには就労ビザが必要となり、それはイキャメットの役割を果たすことになります。ここでは、トルコの就労ビザとイキャメットについてご説明致します。
トルコの就労ビザの種類や期間について
就労ビザやイキャメットは、トルコで暮らす長期滞在の外国人が常時携帯することを求められているオフィシャル的な書類になります。そこで、更にイカメットに加え、就労ビザや永住ビザの詳細についても下記にて、ご紹介致します。
就労ビザ(労働許可証)
トルコで働くには、就労ビザに該当する労働許可証が必要となります。なお、労働許可証が
イキャメット(滞在許可証)を兼ねることになると言うのが大きなポイントです。11桁のID番号のついた労働許可証カードがイキャメットを兼ねることになり、出入国審査や銀行開設、各種手続き等の際に必要となります。
初回申請時は1年ですが、その後の延長申請により最長3年滞在出来るので安心です。3年経過後はさらなる延長申請により最大6年許可され、無期限の滞在許可証へ繋げることも可能です。
永住ビザ
トルコには、永住ビザは基本的にないと言うことですが、カテゴリー的には同じような仕組みがあります。合法的に8年以上滞在した人やトルコ人との結婚関係を証明出来、定める条件を満たす人に無期限の滞在許可証を発行されるので、最早永住ビザと言っても良さそうです。
イキャメット(滞在許可証)
イキャメットは、常にトルコ国内で携帯する必要があるだけでなく、国外へ出国するときも要ります。トルコに出入国時に、必ず審査官に提示する必要があるので、お出掛けの際に忘れないようにしてください。イキャメットは初回申請分が最長2年、その後は最長2年毎に更新されるので安心です。
就労ビザとの関連性から言えば、駐在員のご家族の皆さん等が必要となります。家族滞在許可の場合だと、最大3年間有効です。
トルコの就労ビザの申請について
就労ビザを、在日トルコ大使館に労働ビザ申請を提出する場合は、一般的に駐在員向けや行政関連になります。必要な書類は、
- オンライン・ビザ申請書
- 雇用契約書
- トルコ勤務予定先からの嘆願書
等になります。たいていは、会社の人事や総務がフォローしてくれますので、必要に応じて書類を準備してみてください。
現地採用の場合や現地勤務先がトルコの行政機関に提出する労働許可申請書類の中で、申請者自身が準備するものは、以下の通りです。先ず、
- オンラインのビザ申請書
- パスポートのコピー
- 顔写真データ
が必要です。卒業証明書に関しては英語を自身で用意することになり、トルコ語への公証翻訳済みのものも求められますが、現地勤務先がほとんど手配してくれます。
トルコの就労ビザの申請の難易度
トルコの就労ビザの申請の難易度が高いと聞いたことはありませんが、以下トルコ国内における動きについてご紹介致します。安全保障等のガイドラインに基づき、諸外国でも見られますが、トルコ人のみに労働が許可されているのが医療・法律・警備・漁業等の特定分野の職業です。
原則として、国民の雇用を守るために、外国人1人の雇用に対して現地人を5人雇用することが求められています。なお、就労外国人の家族が働く場合は、それぞれ個別で就労ビザ取得が義務付けられていますので、ご注意ください。
トルコの就労ビザの申請に必要な語学力
トルコの就労ビザの申請に必要な語学力の定めがあると、耳にしたことはありません。公用語は、日本人には親しみやすい文法と言われるウラル・アルタイ語系のトルコ語です。外国人が利用するホテルやレストラン、若い人たちの中には、英語を話せる人が少なくありません。
トルコで働くには、諸外国以上に現地の言葉、つまりトルコ語のスキルを求められる場合が多いです。加えて、旅行会社や貿易関連の仕事に代表されるように、英語を必要とするトルコの会社もあります。
トルコの就職事情と求人について
日本貿易振興機構(ジェトロ)のホームページによると、トルコ進出の日系企業数は約200社、在留邦人数は1,800人前後です。トルコには、イスタンブール日本人学校やイスタンブール日本人会があるので、生活も安心です。
日本からトルコへの主要輸出品目で多い順に並べると、一般機械・輸送機器・電気機器になります。日本の主要輸入品目では、1位が食料品、以下衣服と輸送機器と続きます。ここでは、トルコの駐在員求人や現地採用などついてご紹介致します。
日本におけるトルコ系企業
1970年代にトルコは、日本の総合商社をモデルにした財閥各社が、次々に貿易商社を立ち上げました。また、「オイルマネー」で潤う中東産油国の建設ラッシュに伴う大型案件の受注が増え、トルコの各財閥が急成長を遂げました。のちに貿易や建設業だけでなく製造業や金融業と言った事業の多角化に成功し、日本との結び付きも少なくありません。
コチ財閥
日本の会社が、トルコ第2位の財閥のコチ財閥の傘下グループ会社の株式取得や出資を行っています。ハイテクや医療分野への投資を手掛ける傘下企業が、五大商社の一つである三井物産からの出資を受け入れたと、2016(平成28)年にプレスリリースされました。翌年には、日立造船がイスタンブールに、欧州最大規模の「ごみ焼却発電プラント」工事を受注したと発表されました。
日本国内においては、カゴメ・住友商事両社の資本介入を伴う業務提携を締結しています。また、2015(平成27)年4月から三井物産が日本向けに乾燥パスタの輸入発売元となると報道されました。
サバンジュ財閥
トルコ最大の財閥のサバンジュ財閥は、現地でトヨタ自動車との合弁会社が有名です。カローラをはじめトヨタブランドの車を生産し、その多くがヨーロッパへ向けて輸出されている、日系企業ととりわけ関係が深い会社です。ブリジストンは、サバンジュ財閥間とパートナーシップ関係にあるトルコの会社と、大量生産を手掛けているタイヤ工場を運営しています。
ゾルル財閥
家電企業ヴェステルを買収以後、急激に成長したトルコの新興財閥のゾルル財閥は、東芝のテレビ事業売却報道で一躍有名となりました。トルコで販売されている5台に4台の液晶テレビがゾルル財閥傘下の家電の巨人と称される、Vestelの製品です。Vestelは、トルコ国内に中東地域やロシアで自社ブランドを拡大するだけでなく、日本やヨーロッパのメーカーと業務連系を図りながら勢力を延ばしています。
全体的に日本国内におけるトルコ系企業の会社はそれほど多いとは言えず、個人経営のレストラン等は各地で見かけられるようになりました。それでもトルコの経済発展や財閥の力を考えると、今後日本でトルコ系企業が増えることが予想されます。
トルコの現地採用
トルコは昔から日本の女性に人気の国の一つで、日本語教師として現地の生活を満喫する人が見かけられました。トルコの現地採用では、外国人向けの求人サイトがないので、友人の口コミや情報収集が大きな鍵となってきそうです。求職中はめぼしいところをあたってみるとか、或いは常にレジュメや職務経歴書を準備しておくといいかもしれません。
日本語教師
トルコの日本語教師の求人を時々、サイトで見かけることがあります。資格としては、日本語教育関連の修士号取得や420時間養成講座の修了証があると、有利になりそうです。給与面を含む待遇面は、トルコで何とか生活がやっていけるレベルの場合が、多いです。
ただ、親日国であり、日本語とトルコ語は文法が似通っていることで、現地の生徒の皆さんの上達も早いと言われています。やり甲斐と言う意味で、日本語教師は魅力的な仕事に違いありませんが、国民性の相性がいいのがうれしいです。
旅行会社のスタッフ
トルコには、日本の大手旅行会社のH.I.S.のイスタンブール支店があるので、求人も見逃せません。トルコでは、外国人のための求人がどの職種においても出ることがないので、現地の友人の口コミや紹介が可なり効果的となります。
また、トルコに限らず旅行業界全体的に言えることですが、現地採用では、特にやる気が重要視されます。実績によってはほかの職種よりも評価がポジションに反映されることもあり、学歴不問の求人案件も出ていますので、お見逃しなく。
在イスタンブール日本国総領事館の職員
在イスタンブール日本国総領事館では、事務系職員を募集している時があります。通訳翻訳業務があるので、トルコ語のスキルは、必然的に求められます。また、公的な文章やメールで英文作成もあるので、英語のライテイング能力も同じく必要です。日本の公務員とほぼ同様の勤務体系になりますが、2カ月の試用期間があり、能力評価を得て契約が延長となります。
トルコの駐在員求人
トルコで駐在員として働くには、一般的に日本か諸外国で何年か勤務したあとに、現地に出向するのが一般的です。中には中途採用の求人案件がありますが、政府関連の仕事も含めて、トルコ就職に強い転職エージェントを活用してみてください。スキル以外で確認が必要なのは、どの言語がトルコの受け入れ先の会社が必要で、どれぐらいのレベルが求められているかです。
トヨタ自動車
2017(平成29)年のデータによると、トヨタ自動車(トヨタ・トルコ)は、トルコ工業部門の売上げで3位に入りました。トルコ最大の財閥のサバンジュ財閥と合弁契約を古くから結んでいて、現地法人の実績は言うまでもなく、地元の雇用も多く創出しています。
2019(令和元)年には、トルコ西部の工場で、カローラのセダンを生産します。ハイブリッド車とガソリン車を合わせて、計150カ国に輸出する計画で、駐在員として現地に出向する人も勿論いるでしょう。
ブリヂストン
ブリヂストンもトヨタ自動車同様、トルコでの歴史が長いです。トルコ関連会社であるブリサ・ブリヂストンは2018(平成30)年末に、乗用車用ラジアルタイヤの新工場の見学会を実施し、現地メディアを招聘しました。新工場では、資源消費の無駄ゼロを指針とした水の循環利用をはじめエンバイロメントに配慮した技術を導入し、日本のエンジニアの人たちの活躍が期待されています。
関西ペイント
関西ペイントは、トルコ国内にポリサン関西ペイントや関西アルタン・ペイントと言った役50%出資比率の会社があります。トルコで圧倒的に力を持つのが、日本の車メーカーであり、代表的なのがトヨタ自動車にホンダやいすずです。関西ペイントは、現地の合弁会社で、自動車塗料に加え、建築塗料も手掛けています。
トルコで働くには?就職の進め方について
それでは、トルコで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?
直接現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、トルコである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。トルコで長期的に働く場合は、トルコに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。
トルコ系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。
非公開求人の情報を集める
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現地密着型の求人情報では、トルコの日系企業では、どのような仕事があるのか、また給料の相場などをチェックしても良いでしょう。
最後に
世界三大料理の一つに数えられるのがトルコ料理ですが、日本人の口に合うと言われ、特にパンや穀物系が人気です。歴史や文化が奥深く、イスタンブールだけでなくカッパドキアやサフランボル市街をはじめ、ワクワクするような見どころがいっぱいです。そんな魅力溢れるトルコでの就職は、転職エージェントの活用が最も効果的です。
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