働き方改革と言う言葉をよく耳にするようになりましたが、日本がグローバル・スタンダードなのか、欧米なのか今のところはっきりはしません。一般的に日本は昇給制度がありましたが、現在は全てが適用されていると言えないのが現状です。まして、働き盛りと例えられていた世代の管理職の人たちが、社内の人事制度によって強制ではないもののオートマチックに退社になるケースもあります。
そこで、タイの現地採用の昇給について紹介いたしますが、技術者であればそこまでタイ語や英語にナーバスになる必要はないと言われています。昇給のケースよりも転職のケースが、タイもほかの外国同様に多いのが実情です。
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英語ができると収入アップ?タイでも英語は必要?
世界的に有名な会社だけでなく中小企業や町工場にも技術大国の日本の凄さを、実感できるものがあります。技術に限らずホワイトカラーの事務能力や営業スキル、おもてなしに目を付けている外国企業は少なくありません。
実例を挙げると中国企業が、いろんな職種の50代以上の日本人を積極的に採用する動きを活発化させています。中国やタイ、ベトナムなど多くのアジアの国々に日系企業が進出し、現地や外資系の中でも日本人スタッフを必要としている会社が多いです。
タイは貿易や観光業で英語スキルが求められる
オーストラリアでの留学やワーキングホリデー経験者がバンコクで働くケースは昔から少なくありませんが、どうして英語を学んでタイ語と思うかもしれません。タイは貿易や観光業が盛んな国で、会社では日本以上に英語を必要とされることも多いです。タイのほとんどの会社のマネージャークラス以上の人たちは、英語を話せるだけでなく読み書きもきちんと出来ます。
英語が出来る=インテリと言う概念があり、文法や単語のスペルが日本人よりも正確です。単語のスペルを間違うと女性マネージャーは鬼の首を取ったような高笑いをするので、共有ドキュメントを作成するときには、ワードなどで一度スペルチェックをすると良いでしょう。
スピーキングに関してはそれほど速くは感じませんが、タイ人特有のLがNになると言った訛りがあります。プレゼンテーション能力も高く、それだけ意識が高いのは、少しでも自分に付加価値を付けて、よりよい月収を確保することに繋がります。
月収ベースが安いが実力次第で上に上がれるサービス業の魅力
旅行業の現地の手配を行なうランドオペレーターは実力と実績次第では給料が上がり、独立も可能と言われています。未経験者も募集をしているところが多く、旅行業やタイに限らず、チャンスを掴んで、現地でレストランや日本人向けの古書店など独立している人が少なくありません。
タイの旅行会社業界の昇給について
私が勤務していたシーロムの旅行会社では、能力を認められて実績が顕著に現れれば、年2回の昇給も可能と言うことでした。アメリカのランドオペレーターの会社に働いていた社長は、旅行で立ち寄ったタイが気に入ってバンコクに来たそうです。
未経験者のうちは確かに給料が高いとは言えませんが、仮に昇給のチャンスが少ない会社に当たったとしても、実力次第で待遇のいいところに移りやすいのが魅力です。
タイのホテル業界の昇給について
ホテル業界は、今の職場よりもより高い給料を求めるために転職するジョブホップが、旅行会社と同じかそれ以上に多いと言われています。アメージングタイランドとして知られる国の基幹産業のひとつとされる、観光業の中でもいいホテルで働きたいと思っている人が多いのは、日本もタイも同様かもしれません。
タイにはバンコクをはじめプーケットやパタヤなど大きなホテルが、国内に点在しているので、チャンスが各地に拡がっています。タイ国内には日本人のホテルマンが男女ともに多くいるので、縁があれば情報交換を重ねるといいでしょう。英字新聞がリゾートホテルや四つ星ホテル以上ではあるので、国内外の就職コーナーの欄を時々チェックするのも効果的です。
和食の世界は日本と同じく経験年数や実力によって昇給可能
寿司や和食の職人の月収はバンコクで月5~8万バーツで、日本同様に将来性が高い仕事として注目されています。タイの地方出身者にも人気なのが和食の調理人で、彼らにとっては修行の大変さがあるものの、頑張ることによって高収入が望める未来が明るい職業とされています。
経験者は優遇され未経験者も応募可能なところもあるので、タイは暮らすやすいといえ外国です。外国生活の緊張感を上手く自身にエネルギー注入できれば、新しい世界へチャレンジする勇気が芽生え、日本では出来なかったことが出来たりします。日本よりストレスが少なく、自分の成長を感じる事が出来る、理想的な人生の第一歩となり得ます。
タイの和食レストラン業界の昇給について
昇給に関しては経営者やマネージャーの人事評価によるものが大きくなると思いますが、経験は何よりの宝になります。一般的な会社と違って数年で職場を変えるのは、料理の世界では稀ではないので、スキルを磨いてお店を移る際には少しでもいい条件のところを探してみましょう。
料理長クラスになれば新規事業の立ち上げやバンコクでのお店の出店で必要がられ、有名なホテルなどからヘッドハンティングされることもあると言われています。一流の職人だとタイや日本に限らす、和食ブームなだけに、世界のいろんなところにチャンスがあります。
タイ現地採用に多い工場勤務の昇給や転職事情
タイの工場勤務の中には生産や品質管理、営業やカスタマーサポートなど、大きく技術職と営業職に分かれます。日系とローカル系問わず工場での昇給に関しては、横ばいか微増のところも少なくないと言われています。
業績が好調なところであれば、右肩上がりのベースアップを行なっています。ベースアップ率がいいところになると月収が3,000~5,000バーツなので、うれしいです。タイは口コミ社会なので、いい情報が入ってくると見逃せません。
工場勤務は務シフトも日本人であれば技術職でも夜間になることはなく、職場環境が恵まれているので、昇給がゼロベースや微増であっても中々他社へ移ろうと思わなくなります。外国で安定したところに勤めて馴染んでしまうと、第2の故郷と強く感じてしまうこともあります。
新規の会社と工場のオープンは転職や収入アップのチャンス
そんな中で転職のチャンスと考えるのが、新規の会社と工場のオープンで、まさに会社を移ることで昇給になる場合が多いです。実際に現職より収入が上がるのが、基本ベースの月収の確認は勿論、勤務地もチェックしてください。
新しく工業団地に会社がオープンすると言ってもバンコクエリアではない、可能性もあります。タイはかつてバーツ経済圏と表現され、近隣国のマレーシアより上では頭がひとつ以上、経済が抜きん出ています。東西回廊や南北回廊の道路インフラ整備が着々と進み、隣国の近くのタイ側に工場を建設している会社も増えています。
幸いにも地方に行けば、それなりの大きな都市に行けば、タイ全土に展開する日本食のチェーン店があります。外国生活の工夫の中での自分に合った食事探しもタイでは、見つけやすく、休日は周辺を代表する都市に行って、日本食三昧と言うのも悪くありません。地方に行けば、物価もバンコクより安いので、昇給をしみじみと実感できます。
まだタイで働いたことのない未経験者の方でも、日本で転職活動するチャンスは大いにあります。
日系の大手企業は現地法人の社長の決定によって昇給が決まる?
外国の多くで一つの会社の中で確実に毎年昇給する慣例がなく、タイも例外ではありません。欧米のように毎年の年俸の見直しやオプション制度の導入ではなく、月収はあくまで毎年横並びの状態です。
タイの日系企業のほとんどが、昇給があると言うわけではないのですが、比率的にローカル系やほかの外資系より高いです。昇給制度で代表的なものは、内規によるもので、内容か会社によって全く異なるのは日本国内と同じです。
会社や経験年齢によって金額が異なり、毎年月収が1,000~3,000バーツの昇給、管理職になれば手当が付くと言うものも勿論あります。営業実績や社内評価システムによって決定される場合もあり、ローカル系より日系の方が給料面でいい場合を多く見かけられます。
日系企業でも人事評価システムは様々
日系企業の中には日本国内の人事評価システムをそのまま活用しているケースもあれば、現地法人の社長、言い換えると現地の支社長の決定による決まることもあります。後者の場合は採用から昇給まで現地の社長に決定権があり、言わば昔の個人商店のような感覚です。
2~3年全くゼロや数年で1万バーツ上がったなど、奉公制度の名残が残ったようないい意味で人間くさい社長では、気に入られると昇給額も多いようです。私は微増でしたので、まあ平均点と思っています。
バンコクで働く友人達を平均的に見ると、日系よりもローカル系の方がやや多いです。昇給に関しては、ローカル系ではあまり聞かず、数年後にジョブホップしています。日系ではゼロベースもありますが、確実に毎年給料が上がっている大手メーカー勤務の友人がいます。
タイローカル系の会社で見た昇給に対しての現実
ローカル系の会社の社長が出張で外国へ行く度にお土産を買って来ますが、何か思惑がありそうで笑えしまうものの嫌な予感がします。日本で明太子に中国では蘭貴人、韓国の出張では海苔を買ってこられ、カレンダーを見るとそろそろボーナスの季節です。
マルチリンガルの社長は社内で、いろんな言語で愚痴めいた言葉を呟きますが、その時ばかりは日本語ではありません。よく聞くと「今年の営業総額は去年よりも良くなったが、何せコストが全般的に上がったので、会社としては損をした。」と。
自身として物忘れはひどくないとは思っていて毎年同じことをおっしゃられているようで、華僑からすると「思ったより儲からなかった=損をした」になります。結果としてボーナスは毎年目減りで、同時期見直しがある月収に関しては、ゼロ昇給です。
私より長く働いている同じセールス担当の日本人の先輩は月7万バーツですが、ここ数年給料が上がっていないとのことです。先輩が入社時には月6万バーツだったとのことなので、ローカル系で1万バーツ上がるのは、そんなに悪い話ではありません。
タイローカル系と日系・外資の昇給の違い
ローカル系の会社では、日本人だけでなくタイ人自体もゼロ昇給か微増と言うのが一般的です。外国語の公的なレベルの高い資格を取得すれば手当が付くのは、日本と同じような環境と言えるでしょう。日本と違う点を挙げるとすれば、ローカル系の政府関連に人脈を持つタイ人経営者とそれ以上に多い先祖が潮州出身者をはじめとした華僑系の会社のほとんどが、親族に給与もポストもかなり優遇します。
タイの中華系・外資系の昇給について
中華系でも台湾は潮州華僑と同様の考えがあり、中国系の会社はほぼ昇給がなく、シンガポール系は英語を好み人間関係も欧米のようにドライな一面があります。
説明として華僑と言う表現を使用としていますが、タイや台湾人はそれほどナーバスではないですが、マレーシアやシンガポールの人たちの会話では華人と言う方が望ましいです。英語のOverseas Chineseでは問題ありませんが、会話やメールでは注意が必要なのは、シンガポール人やマレーシア人としてのアイデンティティーが、確立されているからです。仮住まいの僑に当たるのはその国の国籍を擁していないことになるのが、大きな理由です。
昇給はなくてもタイローカル系が働きやすい?
バンコク在住の日本人や中華圏の友人との会話での共通の話題に上がるのが、昇給と転職の時期になります。日系の方が安心で昇給の可能性もあるが、どちらかと言えばローカル系が働きやすいと、友人達が口を揃えて言います。
転職が比較的多くても就職活動においてあまり支障が来たさないのがバンコクでありますが、ひとつの流れがあります。4年制大学卒業で転職経験が少ない、日本に本社を置くか老舗の就職エージェントのバンコクオフィスに登録、結果として日系の大手メーカーでの就職のチャンスが多いと言うことです。全てがそうとは限りませんが、上記のケースのようなメーカーで働く日本人だと、昇給のある会社に出会う確率が高まります。
日本人的な生き方もあれば、価値観に囚われずに、自由な発想の生き方を選択するのも外国ではありです。現地の言葉のタイ語や会社の中で主要言語とされる英語や中国語など外国語が話せれば、ローカル系の会社の方が、居心地がよく映ると考える人もいます。
最後に
ひとつの会社に長くいることは日本的であり、ジョブホップを繰り返すのは欧米や華僑的で、いずれも受け入れるタイ社会の大らかさがたまりません。タイの現地採用の昇給に関してのキーワードは、自分らしさだと思います。敢えて昇給よりも仲良くなったタイの同僚を大切にする、今より更に自分に付加価値を付けてより高く評価して貰う、いずれも南国の太陽が明るく照らしています。
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