オーストラリアで働くことで、自分のキャリアが大きく広がった――。そう語るのは、旅行会社に勤務し、現地法人へ海外赴任した30代の女性。異国の地での仕事や生活は、憧れだけでは乗り越えられないことも多かったといいます。今回は、彼女のリアルな経験から、海外で働くことの現実と魅力について伺いました。
海外で働くことになったきっかけは何ですか?
学生時代から「いつか海外で働いてみたい」という思いが強く、新卒で入社した旅行会社では、語学を活かせる部署を希望しました。入社から約8年が経ち、管理職としての経験も積み始めた頃、本社と連携するオーストラリア拠点の人員補強の話が出たのです。
当初は上司から打診されただけでしたが、社内に海外赴任の前例が少ないこともあり、非常に悩みました。しかし「行かなかったら後悔する」と自分に言い聞かせ、挑戦することを決めました。結果としてこの判断は、私のキャリアにおいて大きな転機となりました。
オーストラリアは旅行先としても人気で、日本とのビジネスの橋渡し役としての需要が高く、現地に行くことでより深いマーケット理解が得られると考えたのも理由の一つです。
現地の生活で最も苦労したことは何ですか?
一番苦労したのは、日常生活の「ちょっとしたこと」がスムーズに進まなかったことです。例えば、スーパーでの買い物、家探し、電気やガスの契約手続きなど、日本では当たり前にできることも、現地では一つひとつに時間とエネルギーが必要でした。
特に、生活のリズムが違うことに最初は戸惑いました。多くの店舗が早く閉まり、外食よりも自炊が基本という文化も新鮮でした。加えて、公共交通機関の本数が少なかったり、突然の遅延も多く、時間にきっちりした日本とはかなり違いました。
ただ、周囲の人たちはとてもフレンドリーで、「困っている人を放っておかない」文化が根付いていたことに助けられました。完璧を求めすぎず、柔軟に構えることが大切だと学びました。
語学力はどの程度必要でしたか?赴任前にどんな準備をしましたか?
オーストラリアでは英語が主言語であるため、日常会話レベルの英語は必須でした。ただし、ビジネスシーンではより高度な表現や交渉力も求められるため、渡航前は英会話スクールやオンライン英会話を活用して、実践的な英語力を強化しました。
また、ビジネスメールや会議でよく使うフレーズをまとめておき、すぐに引き出せるようにしておいたことが非常に役立ちました。現地に行ってからも、通勤中や昼休みにニュースサイトやポッドキャストでリスニング力を鍛えていました。
語学力も大切ですが、「伝えようとする姿勢」と「相手の文化を尊重する心」が何より大事だと感じました。完璧な英語でなくても、気持ちが伝われば、仕事は前に進みます。
現地の職場文化や働き方は、日本とどう違いましたか?
オーストラリアの職場は、非常にフラットでオープンな文化が特徴的でした。役職や年齢に関係なく意見を交わせる雰囲気があり、誰もが「自分の意見を持つこと」を求められていました。
また、ワークライフバランスが重視されており、残業はほとんどありません。定時で帰ることが当然で、その分、勤務時間中は集中して仕事に取り組みます。効率的に成果を上げることが評価されるため、「長く働く=偉い」という価値観は全く通用しませんでした。
一方で、自律的に動く力が求められ、「指示を待つ」のではなく「自分から動く」姿勢が必要でした。最初は戸惑いましたが、このスタイルに慣れてからは、仕事がより面白く感じるようになりました。
現地での医療や教育の環境はどうでしたか?
医療に関しては、公的な医療制度「Medicare」が整っており、現地の保険制度に加入することで安心して診療を受けられました。ただし、病院によっては予約が取りにくかったり、待ち時間が長くなることも多かったです。
また、薬局でも処方薬以外の薬が比較的簡単に手に入るため、ちょっとした不調は自己管理で対応する文化があると感じました。日本のように「すぐ病院へ」という感覚とは異なる点に注意が必要です。
教育面では、現地の同僚が子育てをしていたことから話を聞く機会が多くありました。公立学校のレベルが高く、子育て支援も充実しているとのことで、特に移住を視野に入れている人には好評でした。
帰任後、日本でのキャリアや待遇に影響はありましたか?
帰任後は、インバウンド旅行部門のマネージャーとして、海外拠点との連携業務や国際プロジェクトを任されるようになりました。現地での経験が評価され、キャリアの選択肢が広がったと感じています。
また、オーストラリアで身につけたプレゼン力や交渉力、そして多文化理解力が、日本国内の業務でも非常に役立っています。待遇面でも、昇進と昇給という形で明確な反映がありました。
「一度海外で働いた人間」というブランドは、社内外問わず評価されやすく、今後のキャリアを考えるうえでも大きなアドバンテージになると感じています。
まとめ
海外赴任は簡単なことではありませんが、自分を大きく成長させてくれる絶好の機会です。オーストラリアでの経験を通じて、私は「柔軟に生きる力」と「前向きに挑戦する姿勢」を身につけることができました。
もし、海外で働くことに興味があるなら、まずは一歩踏み出してみることが大切です。不安もあると思いますが、それ以上に得られるものは多いはず。異文化の中で働く経験は、きっとあなたの未来を豊かにしてくれるでしょう。
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