ラオスで働くには?日系企業の駐在員求人や現地採用の就職事情とビザ申請について

ニューヨークタイムズで「世界で一番行きたい国」第1位に選ばれたラオスの古都の世界遺産の街ルアンパバーンが、日本でも話題を集めています。世界的にみても経済が好調なタイとベトナムの間に位置していますが、両国と違ってラオスはとてもゆっくりと時間が流れています。

東南アジアで働く駐在員や女性をはじめ個人旅行者に人気なのが、親日家が多くのんびり屋でシャイな国民性のラオスです。ここでは、ラオスで働くに当たって、知っておくと役に立つ就労ビザや就職事情と求人について、ご説明致します。

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ラオスで働くには?ラオスの就労ビザについて

有効な日本国籍のパスポートを擁し、観光目的であれば、入国後ラオスに15日間滞在出来ます。もう少し長く滞在したいと思った場合は、主要空港や多くの陸路のポイントであるイミグレーション・オフィスで、30日以内滞在可能なアライバルビザ取得が可能です。ただ、長期にわたって働くとなると、諸外国同様就労ビザが必要となります。そこで、主にラオスの就労ビザについて、以下順を追って、ご説明致します。

ラオスの就労ビザの種類や期間について

ラオスに国家間の交流等オフィシャルな任務を除いて、就業目的で滞在するには、外国人労働者用の労働者ビザが必要となります。労働者ビザやワークパミットと言い方もありますが、ここでは就労ビザの名称にて、ご紹介致します。

就労ビザ

外国人がラオスで働くには、「就労ビザ」と「就労許可証」が必要となってきます。就労許可の最長有効期間は1年間ですが、次の更新は最長5年まで可能です。管理職や技術職関連等の専門職の場合は、次回更新の際に5年以上滞在も可能です。

期間内何度もラオスへ出入国が可能な就労ビザに該当するマルチプルビザを滞在許可証と同様に、通常では申請することになります。マルチブルビザの種類は有効期間によって異なり、3ヶ月・6ヶ月・1年のいずれになります。

いずれも1年間有効の場合、費用に関しては、滞在許可証明が手数料120万キープ、サービス料が10万キープです。マルチプルビザの手数料が120万キープ、サービス料が5千キープです。合計255万5千キープなので、1キープ0.13円で計算すると、日本円換算で約3万3千円ほどです。たいていの場合は、会社の管理部門の担当者が行ってくれ、通貨も暮らしていると直ぐになれます。

ラオスの就労ビザの申請について

就労ビザに当たるマルチプルビザと滞在許可証の申請に必要な書類で、雇用主かお勤め先の管理部門の担当者が手配するもの以外で、本人が事前に用意するモノがあります。

  • ラオス入国時のビザ
  • パスポート原本
  • 縦4cm×横3cmの本人の写真4枚

を用意することになります。

就労ビザの申請以外で気を付けておきたいのが、出国時に2千ドル以上外貨を持ち出すことが禁じられていることです。外貨の持ち込み制限は特にありませんが、ラオスのお金は日本やタイと言った外国へ出ると両替が出来ないので注意が必要です。

ラオスの就労ビザの申請の難易度

ラオスは隣国のタイと同じく、自国民の雇用を守るため、日本人だけでなく外国人労働者全般に対してのシバリを設けています。ラオスの場合は、外国人労働者が社内で1人働くのに対して、ラオス国民を4~10人雇うことが義務付けられています。

就労ビザ申請自体は難しくありませんが、ラオスの入国係官のミスによって、罰金を100~500ドル払わされことがある人が今までいたそうです。マルチプルビザなので、有効期限中何回でも出入国が可能なことで、入国係官の入国スタンプの押印漏れがごくたまにあるそうです。責任はパスポート所持者のミスとみなされ、罰金の対象となるのは、解せない気がしてたまりません。

いい国ではあるもののこう言ったのんびりしたミスでラオスを嫌いになって欲しくないと言う意見が多いので、先に説明をさせて頂きました。

ラオスの就労ビザの申請に必要な語学力

ラオスの就労ビザの申請に必要な語学力があると聞いたことは、今まで一度もありません。それでも外国語が出来ないと仕事にならないので、ある程度のスキルを身に付けておく必要があります。

外国語は、受け入れ側の会社や職種によって、何語が必要なのか全くと言っていいほど異なります。英語に関しては、マネージャーだけでなく観光地ではお隣のタイより通じる事が、珍しくありません。

最低限の英会話能力と英語の読み書きが出来れば、ラオスで採用される可能性は高くなります。また、ラオス語はタイ語と兄弟言語とも言われ、タイのイサーンの人とラオスの人では、普通に会話が通じるそうです。

経済規模の関係において、バンコクで仕事を探すのとでは、求人量が雲泥の差がありますが、ラオス語の言葉を習得中と言う事で、採用に結び付く可能性もないことはないです。ラオスで昔から商売をやっている日本人経営者はある意味現地化しているので、懐の広いタイプの人が何人かおられます。



ラオスの就職事情と求人について

外務省の調べによると、ラオスに進出している日系企業数は、135社前後です。首都にあるビエンチャン日本人商工会議所のメンバーは、正会員と準会員合わせて90社を超え、在留邦人数は約850人です。ビエンチャン日本語補習授業校もあり、首都の目抜き通りには、日本食レストランが点在しているので、生活も安心です。そこで、ラオスの駐在員求人や現地採用などついて、ご紹介致します。

日本におけるラオス系企業

成長著しい東南アジア諸国において、未だにのんびりしている国と言われるラオスが、少しずつ動き出しているように感じます。それでも日本に進出出来るほどの財力や勢いのあるラオス資本の企業は、ほとんど見かけませんが、明るい兆しが見え始めているので、うれしいです。そこで、現状と今後の日本とラオスの結び付きについて、ご紹介致します。

ラオス国営航空

ラオスのナショナルフラッグキャリアなのが、ラオス国営航空です。ビエンチャンのワットタイ国際空港を拠点とし、国内8都市に加え10都市との間で国際線が運航されています。2014(平成26)年には羽田〜ルアンパバーン・ビエンチャン線のチャーター便が運行され、ビエンチャンと成田や長崎空港との間で定期便が運航されるまで、秒読み段階と言っていいかもしれません。

寮都産業株式会社

本社が東京都板橋区に位置する会社で、ラオスをはじめ東南アジアの食材の輸入販売を手掛けている会社です。東南アジアの中でも最も美味しいビールの一つと評判が高い、ラオスのラオ・ブリュワリー社が製造しているラガービールタイプのビア・ラオは、おすすめの逸品です。寮都産業株式会社では、ビア・ラオの輸入販売を行っています。

送り出し機関

日本とラオスの二国間で認定された送り出し機関は現在16あり、幅広い職種でラオス人が日本各地の現場で、技能実習生として、働いています。ラオス系企業の送り出し機関の日本側受け入れの団体には、東京都中央区銀座にオフィスを構えるすずらん協同組合等があります。

ラオスの現地採用

ラオスの現地採用での仕事の探し方は、転職エージェントの活用が一般的になります。方法としては日本で転職エージェントに登録するか、バンコクの人材派遣会社に直接連絡を取るケースが、最も多いです。

Global Shine株式会社の求人サイトによると、ラオスの首都ビエンチャンにも転職エージェントに当たる人材派遣会社の営業の募集が出ていました。ラオス進出の日系企業の増加により、今まで日本とタイ側でフォローしていたものの今後、ビエンチャンにも転職エージェントの会社が幾つか現れると予測されます。そこで、ラオスの現採用で人気の職種を幾つかピックアップしてみました。

エンジニア

フランス人をはじめ欧米人に人気の国として知られるラオスですが、国全体としては、大きな箱を擁するホテルは、それほどまでありません。現地採用の日系企業や外資系企業の中では、日本のエンジニアを必要としている会社が少なくありません。工業団地にテナントで入っているような会社だと、中には社宅が完備しているところもあります。給料だけではなく全体的な条件を踏まえて、ラオスでの職場を探すことをおすすめします。

営業、或いはカスタマーサポート

隣国のタイやベトナムと比べて求人量こそ少ないものの募集案件には、共通点が幾つかみられます。代表的なのが、日系企業の男性であれば営業、女性だとカスタマーサポートの求人が出ていることがあります。月収の目安としては日本円換算にすると10~15万円で、必要最低限の英語でのメールのやり取りや日常英会話力があると、就職後に助かります。

日本語教師

420時間の日本語教師養成講座420時間を修了、或いは日本語教育能力試験に合格していることが、ラオスでの日本語教師で働くにあたっての条件と通常なります。住宅手当が支給されるか、場所によっては住居を用意して貰えることもあります。月収は、エンジニアや営業ほどは、望めませんが、仕事のやり甲斐で日本語教師を選択する人も珍しくありません。

ラオスの駐在員求人

ラオスに進出している日系企業数は135社ほど、在留邦人数は約850人です。ラオスから日本への主要輸出品目の第1位は、衣類・同付属品です。2位がコーヒー・茶・マテ及び香辛料で、3位が木材です。日本からラオスへの主要輸出品目では輸送用機器が最も多く、一般機械に電気機器と続きます。ここでは、ラオスの駐在員求人について、ご紹介致します。

総合商社

三井物産に住友商事や丸紅、豊田通商と言った、総合商社のオフィスがラオスにあります。必要とされる外国語は英語になり、マネージャーだけでなく総合商社であれば、現地オフィスのほとんどのスタッフが話せるので、コミュニケーションで困ることもなさそうです。

大手ゼネコン

ラオス進出の日系企業の中で、大手ゼネコンと言えば、清水建設と安藤ハザマが挙げられます。安藤ハザマは、ビエンチャン国際空港をはじめ、ラオス国内の多方面でインフラを整備してきました。

製造業全般

工場の責任者や営業で、駐在員として働くことになります。語学力がそれほど求められないケースも多くみられますが、赴任の際には英語が少しでも話せるように努力していると、現地でも生活が楽しくなります。

上記の職種では、何年か日本で働いた後に、駐在員としてラオスに赴任するのが一般的です。また、ラオスの産業の割合で最も多いのが、サービス業になり、ホテルのマネージャー職を募集していることがあります。頻繁にホテルの仕事の求人案件が出ているとは限りませんが、中には中途採用で掘り出しものがあります。

ラオスで働くには?就職の進め方について

それでは、ラオスで働くにはどのような情報を集めて、どのようにして準備を進めていけば良いのでしょうか?

直接現地で自分自身で働き口を見つけることも可能ですが、ラオスである程度、長期的に働こうと考えている場合は、雇用主を見つけて、まずはビザの申請をしなければなりません。ラオスで長期的に働く場合は、ラオスに支店がある日系企業に応募する方法が、もっともメリットが多く、ビザ申請に関してもスムーズに進むのではないでしょうか。

ラオス系企業の求人は、一般公開されている企業は非常に少なく、自分にあった職種を見つけることが難しい状況ですが、海外勤務に関しては非公開案件も多く存在しています。この非公開案件を見つけることで、自分にあった企業を紹介してもらうことが可能です。

非公開求人の情報を集める

海外就職を進めていく中で、よい求人を見つけるには、「転職エージェントから非公開求人の案件をオファーを集める」ことが一番良い方法になります。

転職エージェントでは、一般的な転職サイトでは見つからないような条件の良い求人を、エージェントが集めてきてくれて、優先的に紹介してくれることが最大のメリットです。

転職エージェントに登録することから採用されるには一切費用が発生しないので、外資系企業や海外就職に成功された方の例としては、「外資系や海外勤務に強い大手転職エージェント」に登録する方が、圧倒的に多いのが現状です。採用した企業から手数料をもらうため転職エージェントも、かなり親身になってサポートしてくれます。

外資系企業や海外就職に強い転職エージェントとして、求人件数が圧倒的に多いのは、20代・30代の転職・グローバル&海外就職に強い「ランスタッド」 、国内最大手の「リクルートエージェント」 になるので、この2社は必ず押さえておきましょう。

最後に

争い事を好まずシャイな国民性で、のんびりとした脱力感が何とも心地良いのがラオスです。外国人にも人気のビールであるビア・ラオがリーズナブルな価格で購入出来、薬草サウナが各地に点在しています。何よりも魅力的なのが心優しいラオス人そのもので、現地で働いてみたいと考えている人にとって最もおすすめなのは、転職エージェントの活用です。

外資系企業、海外就職、グローバル企業に強い転職エージェント

「外資系企業」「海外勤務がある企業」へ転職したい方の中には、どのようなステップで応募すればいいのか悩まれる方も多いと思います。直接、会社のオフィシャルサイトで採用情報を記載されている企業もたくさんありますが、外資系企業や海外勤務のあるグローバル企業へ転職される方の大半は、「転職エージェント」を利用して転職される方がほとんどです。外資系企業・海外勤務のある企業へ転職する際には、それに特化した転職エージェントがあります。

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上記のエージェントは外資系・海外就職・グローバル案件の転職案件に強く、サポートもしっかりあるので、今後、「外資系企業」を目指す方は、登録しておさえておきたい転職エージェントになります。できる限り、1社に限定してしまわずに、2〜3社に登録をしてセカンドオピニオンを持たれることをおすすめいたします。

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