海外就職を考えられている方にとって、すでに海外就職・海外移住された方の体験談は非常に貴重なものです。今回は、ドイツにある現地企業の現地採用で海外就職された経験のある60代女性(ピアノ講師)の方に、海外就職体験談を語っていただきました。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
海外に渡航するまでの日本においての経歴(仕事、経験、学歴など)
高校卒業後、ドイツの大学に留学するために渡独しましたので、日本においての仕事歴はバイトしかありません。バイトは高校生の時に、2年間小学生3人の家庭教師をしていました。英語は小学校1年生からやっていて英検3級は持っていましたが、ドイツ語は2カ月ほどドイツ人の家庭教師から習いました。
2か月では日常会話もきちんと出来りようになりませんから、英語を使ってドイツ語を習い、むしろ英語力を伸ばしてドイツで英語を使って生活出来るほどに教えて頂きました。
なぜ海外で働いてみたいと思いましたか?
ドイツの大学生だった時にバイト的な感覚で公立音楽学校の講師になり、ドイツの大学院に在学中にミュンヘン国立音楽大学の講師の就職試験を受けたら合格しました。生活費の仕送りは日本の親がしてくれていましたがミュンヘンは家賃や物価が高く、仕送りだけでは足りなず、最初は学費を稼ぐために、働こうと思ったのがきっかけです。
その後、自分はドイツ人の税金で大学も大学院も学ばせてもらったのだと思い、ドイツ社会に少しはお返ししてから日本に永久帰国しようと思いました。
海外での業務と給与面や福利厚生などの満足度について
公立音楽学校のピアノ科講師です。自分のクラスを持ち、生徒は35人います。給与は日本の同じ職業の人から比べると全然良いですし、福利厚生もしっかりしています。福利厚生は、国民保険以外に歯科の保険にも入ってくれているので、高額な歯の治療も無料です。
ただ独身なので税金が高く、給料の48%が税金で天引きされます。ボーナスが1年に一回、1ヵ月分しか出ないのは不満です。その給料も48%税金で持っていかれるので、額面との差があり過ぎて毎回悲しいです。
どのようなビザで滞在していましたか?ビザ取得の経緯や難易度
永住滞在ビザ、無期限無制限の労働ビザです。
ドイツの大学生の時にバイト感覚で勤めた公立音楽学校で、永住滞在ビザと無期限無制限の労働ビザが取得出来ました。労働ビザを取得するのは、仕事が先か労働ビザが先かという問題がループのようにあり難しいようです。私は雇い主が市だったため、問題なく労働ビザを取得出来ました。永住滞在ビザは、通常は税金を納め始めて10年経つと申請でき取得もできると聞きました。
海外で働いたメリットは?
ドイツでは卒業大学による優遇や冷遇はないため、就職も実力でなんとかなります。ドイツ社会はコネも強く、ドイツ人と結婚していた方が有利、ということもあります。
帰国後はドイツ語が出来るというメリットがあるので、職種が違っても、望めば日本にあるドイツ企業での就職にも有利なようです。私は銀行からスカウトされた経験があります。ドイツ語の翻訳家や通訳者として転職するという道もあります。要するに、就職の道が広がるというメリットがあります。
海外で働いたデメリットは?
日本の職場でのしきたり的なものが全くわからないため、「日本では普通はこう」的なことがわからないということが帰国後のデメリットです。
海外では、自分が多かれ少なかれ「日本」を背負っているところがあるので、それは長期的な重圧になっているように思います。気にし過ぎなのかもしれないけれど、私=日本、日本人になっているのは間違いなく、それをスルー出来ない自分の意識もあると思います。仕事ではドイツ語、英語、私生活では日本語で生活しているので、無意識ではあるが疲れることもあります。
海外で就職を考えている方にアドバイスをお願いします
語学力がないと、仕事面、プライベート面、どちらも大変です。是非、語学力をまず身につけてください。
あと人に頼る人はダメで、とにかく自立することが大事です。男性も家事全般が出来なければダメですし、女性も日曜大工的なことも出来ないとドイツ社会には適さないと思います。そういうことが出来ない人は、すぐに現地人や同僚とカップルになってしまい、望まない男女関係になったりしていることも多いです。また誰かが気づいて助けの手を差し伸べてくれる、、なんてことも、全くありません。
メンタルが弱い人も不向きですが、真面目過ぎて頑張り屋さん、なんでも気にし過ぎる人も心身に不調をきたします。
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