語学力や前職の就業内容をそれほど問われずに、未経験でも海外で就職できる職種の中にコールセンター業務があります。通販業者や各種メーカー、カード会社など業務内容は若干異なりますが、ほとんどが即戦力と見なされます。
また、海外で働く事を目標にしていた人達にとって、研修後に直ぐにでもはじめることができる人気の仕事と言えます。ここでは、コールセンター業務の待遇と海外で働くためのポイント等についてご紹介致します。
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海外におけるコールセンターの需要
海外におけるコールセンターのさきがけとなったのが、中国の大連であり、21世紀初頭から一時加速化しました。その後、マレーシアのクアラルンプールやペナン周辺にも拠点を構える会社が増え始め、特にタイのバンコクは人気の就職先となっています。現在は、フィリピンにベトナムやインド、バングラデシュでも需要が高まっています。
海外におけるコールセンターの平均年収について
日本のコールセンターの平均年収は、ほかの職種と比較して幾分低めと言われています。そんな中で、東南アジア方面で、コールセンターの仕事に就いている人達の給料が気になるところです。海外就職先で人気のタイやマレーシアでは、それぞれに特徴があります。
ベトナムのコールセンターの平均月収が1,350~1,500USドル、中国の大連だと日本円換算にして以前は月7万5千円ぐらい、現在は10万円をやや下回る程度です。経験実績や外国語能力が収入に比較的反映されるのがマレーシアで、居心地の良さ考えるとタイを選択する人が今までは多かったです。ただ、バンコクは物価が上昇の傾向にあり、今後物価が安いベトナムやフィリピンで、コールセンター・スタッフを目指す人が増えそうです。
日本:約320万円
日本のコールセンターで働く人達の年収は、約320万円とされています。年収270万円の人もいれば、700万円の人も見かけられ、就業場所や経験実績によって、多少の開きがあります。
オペレーターの研修や育成、コールセンター全体の管理を行うスーパーバイザーの平均年収は、約400万円ほどです。中でも神奈川県・埼玉県・東京都の関東1都2県のスーパーバイザーが高く、平均425万円ほどの年収となっているようです。
アジアエリア(マレーシア):165~270万円
マレーシアでのコールセンターのスタッフの月給は、5,500~9,000マレーシア・リンギットと紹介されています。インド系資本のコールセンターなどが少なくなく、日本語以外に仕事で使える外国語や経験実績が給料に反映される会社があるので、お見逃しなく。
なお、2020(令和2)年4月7日現在のレートによると、1マレーシア・リンギット(RM)は約25円です。日本円換算にして月収だと137,500円~225,000円で、12カ月を掛けると165万~270万円の年収になり、現地採用の他の職種よりやや高めです。
アジアエリア(タイ)約140万~370万円
タイの首都バンコク界隈で日本語のみで対応できるコールセンターの初任給は、一般的に月3万バーツ~が相場です。スーパーバイザーになると、月収52,000~80,000バーツほどと言われ、結構良さそうです。
2020(令和2)年4月7日現在のレートによると、1タイ・バーツ(THB)は約3.3円です。日本円換算にして月収が99,000~264,000円と、マレーシア以上に給料の開きがあります。日系企業が多いのでここでは12カ月に加え年1カ月2回のボーナスがあると想定して、14カ月掛けると、1,386,000~3,696,000円と言った年収計算になります。ただ、マレーシアと比較すると。スーパーバイザーの求人は多くありません。
アジアエリア(フィリピン):約140万~170万円
フィリピンのコールセンターの月収45,000~55,000フィリピン・ペソと紹介されています。フルタイムで働くと、住居手当が支給される場合もあり、パートタイムの人もいます。2020(令和2)年4月7日現在のレートによると、1フィリピン・ペソは約2.2円です。月収×2.2×14カ月(1年12カ月プラス年1カ月×2回のボーナスとして想定)で、年収が1,386,000~1,694,000円になります。
参照サイト:転職会議
海外でコールセンターになるために必要な語学力や資格は?
コールセンター業務の多くで、経験や学歴に加え、語学力を求められないと言っても過言ではありません。ただ、海外で働くに当っては必要最低限生活できる程度の現地の言葉とある程度の英語力があった方が心強いに間違いありません。
まして日本人に人気のタイのバンコクやマレーシアのクアラルンプールでは、語学力があるとないとでは給料も随分と変わってきます。
海外でコールセンターのスタッフになるために必要な語学力
実際のところ、アジアにコールセンターを構える日系資本のコールセンターであれば、日本語だけで仕事ができる場合が多いです。
タイのような東南アジアの人達は、現地の言葉がそれほど話せなくてもコミュニケーションを図ってくれるケースが少なくありません。これが、英語が日本以上に通じない中国ともなると、中国語をある程度話せないと仕事以上に生活ができません。
コールセンターの給料はほかの現地採用の職種と比較すると、マレーシア以外ほとんどの国がやや低めに設定されています。就業先の中には英語やそのほかの外国語の研修を無料、あるいは格安で提供しているところがあります。何せ海外では残業も少なく日本より時間があるので、余暇を語学学習に使うのも悪くありません。
海外でコールセンターのスタッフになるために必要な資格
はじめてコールセンターの勤務に就く人にとって、語学力がそれほど重視されているとあまり聞きません。それでも外国語能力に長けていると昇給のチャンスがあるので見逃せません。
インド系資本のコールセンターのように、英語に加えそのほかの外国語ができると、ポイント制となって給料に反映されることが少なくありません。
実際のポイント制は会社の査定システムに準じることになり、外資系企業やホテルのコールセンター業務では、初級レベルの外国語から実務を任されることもあります。詳細は就業先の人事スタッフと要確認になりますが、各種外国語検定2級レベルから昇給の対象になる場合があります。
そのほか重宝がられるのが、
になります。あと基本的な実務ですが、正しい日本語を使えることは勿論のこと、ブラインドタッチレベル並みのタイピング能力もあった方がいいでしょう。
エクセルやワードの基本操作は、遅くとも研修期間内には身につけておいてください。
海外でコールセンターのスタッフになるために必要な経験や向いている人の特徴は?
国内外問わずコールセンター業務に向いていると言えば、明るく積極的で、適度に受け流せる人が挙げられます。まして外国人はあまり仕事のミスを引きずらないので、自然と性格的に向いてくる場合が多いです。
ここでは、入社後数年を見据えたスーパーバイザーにふさわしい人などについて、以下ご紹介致します。
海外でコールセンターのスタッフに必要なスキルや経験
必要なスキルや経験のハードルは、入社時はそれほど高くありません。ただ、給料面だけでなく仕事のやり甲斐を感じたいのであれば、できればスーパーバイザーのポストを狙ってみましょう。中でも資格の中で、実務経験とリンクしているコンタクトセンター検定の受験をおすすめします。
コン検定と呼ばれるコンタクトセンター検定は、「エントリー」・「オペレーター」・「スーパーバイザー」と言った、3つのレベルに分かれています。管理者として求められるマネンジメント知識やスキルの習得、クレーム対応などコールセンター業務を行いながら資格取得にチャレンジしてみてください。
海外勤務におけるコールセンターに向いている人の特徴
海外勤務におけるコールセンターのスーパーバイザーに求められる能力は、ほかの職種の管理職と共通点が多いと言えます。先ず挙げられるのがスタッフの能力にスキルやメンタル面を考慮しながらチームを統括するマネジメント能力です。
困っている場合は事前に察知する、あるいはスタッフにタイムリーな指示やアドバイスを行うと言ったコミュニケーション能力が求められます。管理するオペレーター全体のチームが適度に機能しているかどうか測りながらアナライズできる数値管理能力も業務に関わってきます。
成長を実感できる職場でもあり、収入とポストが手に入ると、スーパーバイザーの仕事は、やり甲斐を感じるでしょう。
海外のコールセンターの就職事情と求人について
海外のコールセンターの求人が最も多い国で1,2を争うのが、日本人の移住先でもお馴染みのマレーシアとタイです。両国は一年を通じて求人が出ているので、できれば、少しでも条件がいい職場を選んでみてください。
また、月収以外でチェックしたいのが、住居手当の支給と外国語研修があるかどうかです。一般的な探し方としては、「就業したい国」「コールセンター」「求人」の3つのキーワードを入れると、求人案件が出て来ます。
海外におけるコールセンターの現地採用について
マレーシアやタイほど求人案件がそれほど多くありませんが、ベトナムやフィリピンでのコールセンターの求人を見かけることがあります。そのほかインドやバングラデシュでも求人が出ていることがありますので、興味がある人は、定期的にチェックをしてみましょう。
マレーシアやタイは街中にコンビニや屋台が点在し、日本食をはじめ、日本文化が浸透しています。比較的早い内に慣れるどころか、日本より生活しやすいと思って暮らしている人も少なくありません。
海外におけるコールセンターの現地採用で気を付けて置きたいのが就労ビザをきちんと取得してくれる会社で働くというのは、最低条件です。そのままコールセンターの業務を続ける人もいれば、中にはほかの現地採用の職種に転職するケースと両方あります。
海外におけるコールセンターの日系企業求人について
海外におけるコールセンターの日系企業求人のほとんどが、現地採用待遇と言っても過言ではありません。駐在員並みの待遇となると、大手企業や外資系メーカーの管理職、経営部門の兼務をしながらBPO企業の事業責任者になることなど少数になります。
大手企業の管理や営業部門から外国や日本の地方都市のコールセンターの所長として赴任すると言ったケースは、耳にしたことがあります。
その際には、大手企業や外資系メーカー、BPO企業での就職を考えると言うのが一般的な進め方になります。そこで、その場合はほかの駐在員の職種同様に、転職エージェントや転職サイトの活用が一般的です。コールセンターの所長クラスだと、年収600~1,000万円以上と、企業によって待遇が異なります。
最後に
コールセンターの魅力の一つに挙げられるのが、学歴や語学力をあまり問われることなく、外国で働くことができることです。外国語能力や実績経験によって、いいタイミングで好条件の職場に縁があれば、それなりの満足ができる外国生活を楽しめます。
また、英語が中級以上のスキルが身に付き、コールセンターの貿易関連の業務に携わるようになると、現地法人の商社へ転職することも考えられます。
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