海外就職を考えられている方にとって、すでに海外就職・海外移住された方の体験談は非常に貴重なものです。今回は、中国・上海で外資系企業の現地採用として、海外就職された経験のある20代女性(客室乗務員)の方に、海外就職体験談を語っていただきました。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
海外に渡航するまでの日本においての経歴(仕事、経験、学歴など)を教えてください
公立小学校、公立中学校、公立高校を卒業後、中国の大学に4年間通い、上海の航空会社で客室乗務員として勤務しました。上海をベースに居住経験があります。
新卒でしたが既卒枠で入社しました。また、上海の大学に留学する以前はファミリーレストランでのアルバイト経験はありましたが、フルタイムでの就労は上海が初めてでした。なお日本の大学には通わず、そのまま中国の大学に籍を置いていましたので、上海での就労は比較的慣れていました。
なぜ海外で働いてみたいと思いましたか?
上海での大学生活を終えたので、そのあとは就労もしてみたいと考えたからです。
インターネットで上海の会社を調べていたところ、ちょうど航空会社の採用を行うとの情報を入手した為応募してみました。また採用面接は日本人客室乗務員としての採用だった為、日本で行われました。転職エージェントなどは何も利用せずにホームページの採用記事を見て応募しました。その試験の合格後に、健康診断などの細かい検査を行いました。訓練も上海で行いました。
海外での業務(業種・職種・仕事内容)と給与面や福利厚生などの満足度について教えて下さい。
外資系の航空会社の客室乗務員です。
給与は満足でしたが、福利厚生などの規定については、日本と違い、いい加減な所がとても多く不満がありました。また、有給休暇を取れないなど、不満な点もありましたが、お給料面では新卒では充分すぎるくらい頂いていたので、なんとか続けることはできました。
また、訓練や会議などお給料に入らない時間もありましたので不満が残る部分はあります。ですが中国人と勤務することで文化の違いなどを学ぶことはできました。
どのようなビザで滞在していましたか?
就労ビザで滞在していました。
就労ビザの取得は日本支社の方に任せることができましたが、取得の申請から3ヶ月以上もかかった記憶があります。訓練が終了してから一時帰国して、その後実際に乗務できるまでかなり時間がかかりました。ですが中国だったので、ほかの欧米圏の国よりは取りやすいと感じました。また就労ビザの許可は、職種などによってもだいぶ変わると思います。
海外で働いたメリットは?
少しの大変なことでは驚かなくなり、うろたえない忍耐力がとてもつきました。中国というお国柄、とても元気で活発な方、素直な方が多いので、日本人の遠慮をする考え方とは真逆で最初は戸惑うことも多かったですが、仕事を続けていく上では、その遠慮のない関係が人間関係においてとても良く、気持ちよく日々仕事をすることができました。
また、生活を通してその土地の日本とは違った文化などを学ぶことができたので、仕事をしながら生活でも新しい経験ができたことは自分自身の財産となりました。
海外で働いたデメリットは?
様々な手続きなどが時間がかかることが多く、語学の問題などもあり、スムーズに物事が進まないことは多かったです。また、会社がホテルを用意してくれていましたが、滞在先のホテルによっては汚いところも多く、また掃除などもいい加減な部分があるため、何回もフロントに電話したこともあります。
住む場所やセキュリティはとても大切だと思います。また後に日本の会社で働いた時には、しっかり管理されてる勤務時間や、福利厚生、その他契約にとても驚きました。
海外で就職を考えている方にアドバイスをお願いします
海外での就労は最初は大変なことも多いですが、慣れてくるととても楽しいと感じると思います。もしもやってみたいと思うならぜひ挑戦してみるのが良いと思います。
たとえうまくいかなかったら帰ってくれば良いだけです。アドバイスとしては、海外はどこの国も治安が悪いので、住む場所のセキュリティ、自分自身の持ち物などは絶対に肌身離さず(パスポート、カード、鍵)、また夜は絶対に出歩かないように。なんのためにそこにいるかを常に考えることが大切だと思います。
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