海外就職を考えられている方にとって、すでに海外就職・海外移住された方の体験談は非常に貴重なものです。今回は、アメリカにある海外企業の現地採用で海外就職された経験のある40代女性(事務職)の方に、海外就職体験談を語っていただきました。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
海外に渡航するまでの日本においての経歴(仕事、経験、学歴など)
学歴は私立理系の大学卒業です。大学卒業後、一部上場企業で17年間働いていました。仕事内容(所属部門)は、入社直後は営業職として4年、その後、社員教育部門6年、マーケティング部7年在籍していました。1つの会社でしか働いたことがなく、また、大きくは3つの部門しか経験していませんが、プロジェクト等を通じて様々な経験を積んできたと自負しています。20代のころからヘッドハンティングの電話がかかってくることがありました。
なぜ海外で働いてみたいと思いましたか?
夫の海外赴任帯同のため、アメリカに渡りました。せっかくの機会なので、アメリカでも働いてみたいと思いました。これまでの仕事でも、海外の方々と一緒に仕事をする機会がありましたが、文化の違いなどに困る場面もあったため、実際に現地で働けるのであれば、ぜひチャレンジしたいと思いました。
私は配偶者ビザで渡航したため、すぐに働くことはできませんでした。ですので、まずはじめに、米国政府に就労許可を申請しました。
海外での業務と給与面や福利厚生などの満足度について
業種は、日本政府の外郭団体にて、事務職と秘書業務をしていました。仕事内容は、社内や社外との日程調整、交通手配、精算、書類作成・管理などなど、一通りの雑務を一手に引き受けていました。給与は、時給23ドルでした。派遣として働いていたため、福利厚生は何もありませんでした。米国の特性上、交通費も所得になってしまうため、その支給もありませんでした。3カ月以上勤務を継続すれば、健康保険に加入することができました。
どのようなビザで滞在していましたか?ビザ取得の経緯や難易度
E-2の配偶者ビザで滞在していました。ビザ取得は、夫の会社の全面サポートで取得することができました。とはいえ、ビザが取得しやすくなるよう(拒否されないよう)、税金を多めに支払ったり、現地(アメリカシチズン)の従業員を雇ったり、米国政府に少しでも待遇を良くしてもらえるような努力を、常日頃からしているようでした。
海外で働いたメリットは?
日本政府の外郭団体での勤務だったので、すべて日本語ですし、日本文化の職場でした。政府の外郭団体という特性上、私が勤めていた日本の職場以上に、日本的なルールがたくさんありました。そのような環境下でしたが、アメリカ独特の支払い方法や対応の悪さなどを、存分に味わうことができました。
帰国後の職場では、普通の対応をしてもらうだけで、神様のように感じてしまいました。語学力が向上したわけでもないのに、アメリカに在住していたということで、海外案件が増えました。
海外で働いたデメリットは?
アメリカに滞在している間、日本の職場を休職していたため、年金保険や医療保険を支払わなければならなかったのが、経済的に苦しかったです。また、就労許可を取得するまでがとても大変で、担当の方とやり取りをする中で、担当者によって言うことが異なるなど、対応が変わってくるなど、就労許可の取得が本当に大変でした。私の場合は、1年3カ月かかりました(今は政権が変わったので、もっと早くなっているようです)
海外で就職を考えている方にアドバイスをお願いします
日本は単一民族で、小学校の義務教育で同じような教育を受けていることから、阿吽の呼吸というものが存在しますが、アメリカにはそれがまったくありません。すべてゼロから説明する必要がありますが、それはそれで、良い経験になると思います。
それ以外にも、日本では味わえないような経験がたくさんできると思います。少しでもチャレンジしてみたいという気持ちがあるようでしたら、ぜひ前向きにトライしていただきたいです。ニューヨークであれば、英語力はそんなに必要ないです(英語ネイティブがほとんどいません)
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