海外で働く上で、どのような国が働きやすいのでしょうか?また、海外就職をする上で、どのような国が雇用条件が良いのでしょか?ハワイなどアメリカでの海外就職は希望者は多いものの、他の国々と比べてどうなのでしょうか?
米ドル表示の平均給与額を基準にすると、ヨーロッパにある小さな国の、ルクセンブルクが第1位です。スイスが第2位です。この国は平均給与額が高いだけではなく、失業率がかなり低く、さらに20日間の休暇が与えられてるなど、雇用条件もとても良いと言えます。アメリカ合衆国は平均給与額では世界第3位です。
以下に、米ドル表示の平均給与額を基準とした「働くのに最適な国」上位10ヶ国についての概観があります。収入、最低賃金、休暇、公休日、育児休業、医療、週平均の労働時間、失業率、主要産業を比べてみてください。
- 「エンワールド・ジャパン」(国内の外資系・グローバル案件多数)
- 「ランスタッド」(非公開求人も多数)
- 「リクルートエージェント」 (未経験OK・非公開案件多数)
ルクセンブルク
ルクセンブルクはEUに属しており、ヨーロッパの中でも特に小さい国の1つでもあります。最も話されている言語はルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語、そして英語の4つです。岩に囲まれた人口が少ない北部の高原、そして主要都市と、広大な農地がある南部の3つに分けられます。
多くの村ではワイナリーがあり、それぞれの村に少なくとも1つのワイナリーがあります。ルクセンブルクの国民は低失業率、高賃金、非常に低い犯罪率を享受していますが、生活費が高いため、それに見合った収入を得る必要があります。
- 平均給与額:60,369ドル
- 最低賃金:時給11.20ドル
- 休暇:最低25日間
- 公休日:10日間
- 育児休業:18ヶ月間 (最初6ヶ月間は給料全額の支払いがあり。その後12ヶ月間は一部のみ支払われます)
- 医療:大部分を国が負担し、労働者は総収入の5.44%を支払います。
- 失業率:6.5% (2016年5月)
- 週平均労働時間:30時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
銀行・金融サービス、建設、不動産、鉄鋼業、情報工学、遠距離通信、貨物輸送・物流、化学工業、工学、タイヤ、ガラス、アルミニウム、観光業、生物工学
スイス
スイスはにアメリカに似ており、カントン(canton)と呼ばれる26の州から成り、それぞれの州に地方自治体があります。この国はアルプス山脈の13,000フィートを超える、息を呑むような風景でよく知られています。アルプス山脈は東西にのびる壁となっていて、国の南側は寒気の影響を受けことはありません。
ロマンシュ語はスイスの4つ公用語のうちの1つで、後の3つはドイツ語、イタリア語、フランス語です。観光業が主要産業であり、ビジネスでは英語が広く話されています。
- 平均給与額:58,389ドル
- 最低賃金:定められていません
- 休暇:20日間
- 公休日:7~15日間 (州によります)
- 育児休業:14週間(給料の80%が支払いあり)
- 医療:私会社によって提供され、個人によって支払われます。保険会社は契約前発病を必ず取り扱わなければなりません。
- 失業率:3.6% (2016年2月)
- 週平均労働時間:31時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
機械業、化学工業、時計、繊維業、精密機器、観光業、銀行業、保険業
アメリカ
アメリカには9,826,675平方キロメートル以上の土地があり、ロシアとカナダに次いで世界で3番目に大きい国です。広くまた地理的に多様性もあります。気候はアラスカの極地から温帯、半乾燥帯、地中海性気候帯、そして南フロリダの亜熱帯、ハワイの熱帯と幅広いです。アメリカは政治、文化そして経済において国際的な影響力があり、世界のGDPの25%を占めています。
- 平均給与額:58,714ドル
- 最低賃金:時給7,25ドル
- 休暇:最低日数は保証されていません。
- 公休日:平均8日間。民間の労働者に対しては法で定められていません。
- 育児休業:育児介護休業法に定められた通り、12週間(無給)。雇用者は追加で休暇を与えることもできます。
- 医療:患者保護並びに医療費負担適正化法は再検討中ですが、現在のところこの法律によって生涯最高保障額は保証されています。契約前発病の場合は対象外です。低賃金の国民には補助金が与えられます。
- 失業率:4.8% (2017年1月)
- 週平均労働時間:34.4時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
石油産業、鉄鋼業、自動車産業、航空宇宙産業、遠距離通信、化学産業、電子産業、食品加工産業、消費財産業、木材工業、鉱業
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オーストラリア
オーストラリアの季節は日本(北半球の季節)とは真逆です。6月から8月までは冬、9月から11月までは春、12月から2月までは夏、そして3月から5月は秋です。オーストラリアにはたくさんの種類の動物がいます。例を挙げると、哺乳類は378種以上、鳥類は828種以上、魚類は4,000種以上、トカゲ類は300種以上、ヘビ類は140種以上、さらに2種のワニと約50種の海洋性哺乳類がいます。
またオーストラリアには山、砂漠、熱帯雨林など地理的な多様性もみられます。オーストラリアは世界で唯一、国であると同時に大陸とも指定されています。インド洋、太平洋、その他多くの海域と接している島国です。
- 平均給与額:50,167ドル
- 最低賃金:時給10.90ドル
- 休暇:最低20日間
- 公休日:最低7日間
- 育児休業:適格の労働者は最低賃金と同額の支払いありで、18週間の休暇が与えられます。また労働者は無給で12ヶ月の休暇を得ることができます。
- 医療:政府によって保証されており、その大部分は労働者に課される2%の税金で賄われています。私保険は国民皆保険によって与えられる担保を補います。
- 失業率:5.7% (2017年1月)
- 週平均労働時間:32時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
鉱業、産業機械、輸送機器、食品加工産業、化学産業、鉄鋼
ノルウェー
ノルウェーは世界で4番目に一人あたりの収入が高い裕福な国です。食料品の多くを輸入しているので、高い生活費がノルウェーでの暮らしに影響を及ぼす要素となっています。ノルウェーは2,544kmにもなる半島に位置しており、北半球と東半球の両方に属しています。
国土の約半分の95,829平方kmが北極圏にあるので、冬はずっと暗い短日となり、夏は真夜中にも太陽が登っている長日になります。ノルウェーには400,000以上の湖があります。石油輸出で世界10位になっているように、ノルウェーは石油の埋蔵量で裕福になっており、また、サーモンの輸出国として世界1位になります。
- 平均給与額:50.908ドル
- 最低賃金:定められていません
- 休暇:25日間
- 公休日:最低2日間
- 育児休業:54週間(給料の80%支払いあり)、または44週間(給料全額支払いあり)
- 医療:国民皆保険が政府によって保証されています
- 失業率:4.4% (2016年12月)
- 週平均労働時間:27.4時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
石油・ガス産業、海運業、漁業、水産養殖、食品加工産業、造船業、紙パルプ製品、金属工業、化学産業、木材産業、鉱業、繊維産業
オランダ
オランダは非常に低地で、広大な土地の約4分の1が海水面より低い国でもあります。そのため、堤防のような設備が必要になります。33,829平方キロの土地に17,016,000人が集中して暮らしており、ヨーロッパで最も人口密度が高い国です。オランダはチューリップで有名で、推定32億ドルを売上げており市場の40.3%を占めている世界でも有数の花輸出国です。公用語はオランダ語ですが、国民の90%は英語が堪能である必要があります。オランダは2000年に同性婚を認めた最初の国になりました。
- 平均給与額:50.670ドル
- 最低賃金:時給9.60ドル
- 休暇:最低20日間
- 公休日:最低10日間
- 育児休業:16週間(給料全額支払いあり)
- 医療:雇用者と労働者によって共有される給与税を資金とする私保険制度が取られており、ユーロ消費者健康指標では1位に選ばれています。
- 失業率:5.3% (2017年1月)
- 週平均労働時間:27.3時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
農産業、金属工学製品、電子機械装置、化学産業、石油産業、建設業、ミクロ電子工学、漁業
アイスランド
アイスランドには130以上の活火山・死火山があり、平均で5年に1回噴火が起こっています。森林伐採、気候的要因、火山灰のために森林がありません。アイスランドは人口密度が低く、266,768平方マイルに335,878人が住んでいます。家庭用熱の90%を含む国全体の電気量の25%は、地熱発電によって供給されています。
- 平均給与額:46,074ドル
- 最低賃金:定められていません
- 休暇:24日間
- 公休日:13日間
- 育児休業:13週間(平均で給料の64%の支払いあり)
- 医療:国民皆保険が保証されています。この大部分は税金で、そして僅かな部分は集金手数料で賄われています。
- 失業率:3.6% (2017年6月)
- 週平均労働時間:36.2時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
観光産業、水産加工業、アルミニウム精錬業、フェロシリコン製品、地熱発電、水力発電
デンマーク
デンマークは406の島から成る群島であり、海岸線の総距離は7,312kmです。比較的、土地は平らであり、最も高い場所でも海抜170mしかありません。そこは風の強い場所であり平均時速27kmの風が吹いています。
デンマークはエネルギーの25%を風力発電によって生み出しており、世界有数の風力タービンの輸出国です。国連の世界幸福度報告の中で、健康的な生活、収入、選択の自由、社会的な援助、そして信用といった要因から、デンマーク人は2年間連続で世界一幸福な人々だと評価されました。
- 平均給与額:50.204ドル
- 最低賃金:定められていません
- 休暇:25日間
- 公休日:9日間
- 育児休業:52週間(最低限の支払いあり)
- 医療:国民皆保険制度が政府によって保証されています
- 失業率:4.3% (2016年12月)
- 週平均労働時間:28時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
鉄鋼業、非鉄金属工業、化学産業、食品加工産業、機械産業、輸送機器、繊維・アパレル産業、電子産業、建設業、家具・木材製品、造船・船舶修繕業、風車、製薬業
ベルギー
ベルギー人は自国のチョコレートを愛しており、質を保つためにココアの含有量と製造過程に対して高い基準が設定されています。またベルギーはビールが良質であることでも有名で、800種類以上も生産されています。安楽死を認めた最初の国であり、また同性婚を認めた最初の国々の1つです。そして同性愛を公表した人物が首相に選ばれた国でもあります。
ベルギーは北海、そしてルクセンブルク、ドイツ、フランス、オランダの4カ国と接しています。公用語はオランダ語、フランス語、ドイツ語の3つです。多くのベルギー人は英語を話します。30,561平方キロの国土に1,100万人の人々が暮らしており、ヨーロッパで2番目に人口密度が高い国です。男女間の給料格差はヨーロッパの中で最小です。
- 平均給与額:47,702ドル
- 最低賃金:時給10ドル
- 休暇:20日間
- 公休日:10日間
- 育児休業:15週間(給料の75-80%の支払いあり)
- 医療:政府と民間の保険会社が負担します。雇用者と労働者が共有している源泉控除が政府割当の資金となっています。
- 失業率:7.6% (2016年度12月)
- 週平均労働時間:29.6時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
金属工学製品、自動車組み立て産業、輸送機器、科学機器、加工食品・飲料、化学産業、卑金属産業、繊維産業、ガラス産業、石油産業
カナダ
カナダは世界で2番目に大きな国であり、国土は9,985,000 km²、海岸線の長さは202,080kmと世界最長です。天然資源が豊富で石油埋蔵量は世界第3位を誇り、水力発電によるエネルギー生産量も世界第3位です。世界の淡水の20%はカナダにあり、国土の31%は森林に覆われています。
世界のホッキョクグマの60%はカリブーと一緒にカナダに生息しています。大学の学位を持っている国民の割合は世界一で、さらにそのうちの50%が上級学位を持っています。
- 平均給与額:47,843ドル
- 最低賃金:8.20ドル
- 休暇:10日間
- 公休日:8日間
- 育児休業:最高37週間(無給)
- 医療:単一支払い者制度がとられており、国民皆保険が政府によって保証されています。カナダは発展途上国の中で最も平均寿命が長く、幼児死亡率が低いです。
- 失業率:6.8% (2017年6月)
- 週平均労働時間:32.8時間
主要産業(CIAワールド・ファクトブックより)
輸送機器、化学産業、加工鉱物・非加工鉱物、食品産業、木・紙製品、水産加工品、石油・天然ガス産業
最後に
このランキングをみてどのような印象を受けましたか?想像もしていない国がランキングに入っていたという印象もあるかもしれません。憧れの国で働きたいと思っている場合でも、条件は国やその企業によっても様々なので、事前に色々とリサーチをして、後悔のないような海外就職に繋げていきたいものです。
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