今回は、カナダ留学後に3年間の就労ビザを取得後に、日系企業と現地採用でカナダで海外就職された方に体験談を語っていただきました。これからカナダに留学して海外就職を目指している、カナダに移住して海外就職を目指している方はぜひご参考ください。
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今までの経歴を教えてください
イニシャルネーム:S.V様(20代後半)
私は2008年より約8年間カナダに在住し、2016年の年末に日本に帰国しました。
カナダのカレッジ卒業後は、現地の日本人経営の企業で働きましたが、せっかくカナダに住んでいるのだからカナダの企業で働いてみたいと思いました。
ファッションに興味があったので、はじめは自分の好きな店で働いてみようと思いVictoria’s Secretという下着屋さんで販売員をしました。販売員以外にもビジュアルマーチャンダイザーのアシスタントという、お店のディスプレイを作る業務もしていました。Victoria’s Secretでの仕事はパートタイムだったので、慣れてきた頃に日本にも店舗があるアパレルストアのZARAで販売員として働きました。
2つの仕事の掛け持ちが大変になってきたので、フルタイムで仕事を探し、アメリカに本社がある英語語学学校でマーケター兼カウンセラーとして働くことになりました。
小さな語学学校だったのでマーケターやカウンセラー以外にも業務があり、責任感のある仕事を任せていただきました。大きな学校だと日本人には日本人のカウンセラーやマーケターがいますが、私は日本以外に他国の担当もしていました。世界からの問い合わせに答えたり、本社がアメリカにあるので毎日顔を見たことがない同僚とスカイプで話したりと、世界中のいろいろな人との出会いがありとてもやりがいのある仕事でした。
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海外就職しようと思ったきっかけは何ですか?
カナダのカレッジを卒業後、Post Graduate Work Permitという3年間カナダで就労できるビザが発行されるので、カナダで仕事をしてみたいと思い、卒業後もそのままカナダに残りました。
日本はワーキングホリデーがありますが1年間だけで、世界にはワーキングホリデーもない国が多く、普通の就労ビザを得るには仕事場が既に決まっていなければならず、またスポンサーが必要であったり、働きたくても、なかなかビザが取得できない人たちが多いと聞いたので、スポンサーがない状態で3年の就労ビザが出るのは貴重だと思い、海外就職にチャレンジしようと思ったのがきっかけです。
海外就職を目指そうと思った時の語学レベルを教えてください。
カレッジ卒業後だったので、日常生活に困らないくらいの英会話力と、学校では論文など提出しなければいけなかったので英語で数ページの論文が書けるくらいのライティングスキルはありました。
TOEICは日本では必要かもしれませんが、カナダ現地では特に必要性もなかったので受けたことがありませんでした。
必要な語学レベルに達するためにどれくらいの時間を要しましたか?
3年間カレッジで勉強をして、語学レベルは上がったと思いますが、今でも日々新しい英単語を学んだりすることが多いです。
カレッジでは最初の1年間はESLのクラスに入って英語を勉強しました。
ちなみに日本にいた時は、テストのために単語や文法を覚える日本の英語の授業スタイルが嫌いだったので、カナダに来た時の英語レベルはほぼゼロに近かったです。
必要な語学レベルに達するためにどんな勉強法や努力をしましたか?
リーディング・ライティング
日本語でも英語でも本を読むのが苦手だったので、参考書などを使ったことがありません。最初は読むのがとにかく嫌いでしたが突破口となったのは、カレッジのESLのクラスで「新聞から好きな記事を切り取ってきてそれについて文章を書く」という宿題が出た時です。
私はジョニー・デップのファンで、その時に、たまたまジョニーデップについて書かれていた記事を見つけたので、すかさずそれを選びました。好きなことだとスラスラと読めて、記事の内容が気になるという感情の方が、わからない・読めないに勝っていて、わからない単語なども自分で前後の文章を読んで考えたり、それでもわからなければ言葉を自ら調べようという気になれました。
それから、インターネットでジョニーデップの英文の記事など、自分の興味のあることを探して読むようにしていて、「英文を読む」ということ自体に慣れていきました。
それから学校の教科書などもスラスラと読めるようになっていました。
ライティングはカレッジの提出物などで力を伸ばしていきました。それだけだと、論文のようなライティングになってしまうので、友達が送ってくれたメッセージなどを真似したりして、書き方を学んだりもしました。仕事をし始めた時も、ビジネスメールの書き方などは他の人から送られてくるメールを真似しながら学びました。
リスニング・スピーキング
覚え方はリーディング方法と似ていて、Youtubeなどで自分の好きなビデオを見て覚えました。やはりリスニングも、自分の好きなことであれば耳に入ってきます。もちろん、友達と話したりしてリスニングやスピーキング力を伸ばしたところもあります。赤ちゃんが言葉を覚えるように、まずは人が言うことを真似したりして自然に覚えていきました。
それから、日英・英日辞書を使うのではなく英英辞典を使うようにしていました。
当たり前ですが、英英辞典には簡単な言葉で説明文が書いてあるので、それを読んだりして新しい単語を覚える時はその言葉を自分の知っている簡単な言葉に直して説明できるようにしました。
そうすると、わからない単語が出てきた時に、人に自分の言葉で説明して「こういうことを、他の言葉でなんと言うんだったっけ?」と聞いたりして単語を思い出したり、逆に自分の知らなかった他の言い方を教えてもらったりできました。
無理に難しい知らない単語を言ったり書いたりしても、自分の経験上、後に忘れてしまうので、自分の知っている言葉で説明できるようになることは大切でした。特に人から上記のように人から直接教えてもらったことはその時の記憶とともに思い出すことができます。
海外での就職先をどのように探しましたか?
自分でネットを利用して就職先を探しました。
また、カナダではインナーネットに求人が掲載されていなくても履歴書を直接持って行っていいので、直接履歴書を持って行くこともありました。
海外で就職するために行なった準備を具体的に教えてください。
カナダでは日本のように履歴書の用紙が売っていなく、自分でパソコンを使い作らなければいけないので、まずは履歴書作りをしました。
履歴書はテンプレートもなく、自由に書いてもいいですが、わたしの場合は学校で履歴書の書き方を学んだので、もらったテンプレートを参考に書いて、自分の長所を書く部分はネットを参考にして書いたり、企業に合わせて変えたりしていました。
また、受けたい企業についてチェックしたり、面接ではどういうことが聞かれるかなども、ネット上に情報があるものもあったのでそれをチェックしたりしました。
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海外就職での面接で聞かれたことは何ですか
企業によって違いますが、「なぜうちの会社を受けようと考えましたか」という質問はどこからも聞かれました。
また、「リーダーシップが取れるかどうか」、「こういう同僚が同じチームにいた場合や、こんなお客さんが来たらあなたはどうしますか」と聞かれる質問もありました。
Victoria’s Secretでは「好きなスイーツはなんですか?」や「自分の変な癖を教えてください」といった面白い質問もあり、楽しい面接であったことを覚えています。
今考えてみると、接客業なので面接での質問でトークスキルを見ていたのかもしれません。2次面接で実際に面接官を相手に接客する、という面接もありました。面接で聞かれそうな内容を覚えておくというよりも、その場で臨機応変にきちんと答えられることが大切だと思いました。
海外就職における失敗談を教えてください。
販売員として働いていた頃は、マネージャーとの距離感がわからず、わからないことは同僚に聞いたりすることが多かったですが、同僚はマネージャーとも近い距離感で話していて、少し戸惑いもありました。
幸いなことに、その後、語学学校の仕事で働いていた時には、スタッフが少なく、働き始めの時にマネージャーから「ミスをしたときなども言いやすくなるので、お互いのためにも普段からコミュニケーションを取り合うようにしよう」と言っていただき、その後は、毎日仕事に関係ないことなども話し、コミュニケーションを多くとりあい、とても良い関係を築けていました。そのおかげで実際にミスした時も伝えやすく、マネージャーも私がなぜそんなミスを犯したのか理解してくれました。
今思えば販売員の時もマネージャーと近い距離感で話していてよかったのだと思いました。
海外就職で成功するためのポイントを教えてください。
仕事探しの面では、とにかく自ら動くということです。
答えを待ったり、求人を見て応募に迷ったりするではなく、何でも自から動くことが大切で、逆に自分からどんどん動いてアピールすることが良いとされているのが、海外で働くことの利点だと思います。
私は自分にはカナダ人たちと働くことはできないかもと思っていて、初めは日本人経営の場所で働いていましたが、せっかくカナダにいるのだから現地の企業で働きたいと思って挑戦してみました。面接も、グループ面接をしたこともあり、現地の人たちの中で不利かもしれないと思っていましたが実際に受かったので、無理と思っても挑戦してみなければわからないということを学びました。
働く面では、人との日々のコミュニケーションを大切にすることです。日本の「空気を読む」文化はないので「言わなくてもわかる」「察さなければいけない」ということはなく、言いたいことは言葉に出さなければ何も通じないということを学びました。
海外で働いて良かった点は何ですか?
成功するためのポイントでも書いた通り、無理と思っていたことでも私にもできる、ということが証明できて自信に繋がりました。
アパレル系の仕事をしてからは、お客さんと会話したりすることがあって、人と話すことを躊躇せずにできるようになったり、英語でのトークスキルが上がりました。
語学学校の仕事では、小さい学校だったこともありスタッフも少人数で、マネージャーや他のスタッフととても良い関係になれました。また、スタッフが少人数なので責任感のある仕事が多かったですが、そのおかげで精神面が鍛えられました。
様々な国からの取引先や、 生徒さんを相手にし、世界には色々な生き方や考え方の人がいて、日本のように一本のレールから外れないように生きる以外にも沢山の選択肢があるということを知ることができ、日本の会社ではなかなかできない体験となりました。
海外就職で難しいと思った点は何ですか?
やはり向こうにとってこちらは外国人、ということでフルタイムとして働く先を探すのは難しいものがありました。現地の人でも、なかなか難しいようでした。
最終的には。幸いなことにちょうどタイミングが良かったことと、バイリンガルというところを見受けられフルタイムでの語学学校の仕事に就けましたが、こういったチャンスがなければ難しいと思いました。
海外就職を目指している方にアドバイスやエールをお願いします。
私はカナダに来た時は英語力もなく、最終学歴も日本の短大卒業と同様のカレッジ卒業です。英検やTOEICも受けたことがありませんし、特別な資格も持っていません。精神面でも、何をするにも自信がありませんでした。
初めは海外の企業で働くのは自分には無理だと思っていましたが、勇気を持ってなんでも挑戦してみると、何でもできるということがわかりました。そして、それは自分にとって自信に繋がりました。
何事も「自分には無理かもしれない」と思って諦めてしまうのではなく、実際に行動に移さなければ何も始まりません。日本では自己主張をするのはあまり良くないこととされていますが、カナダでは自分から動いて、チャンスを掴み取ったことが何度もあったので、失敗を恐れず自分から行動していくことが海外就職においては大切なことだと思います。
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